マイクロソフトがゲーム部門で大規模レイオフ(人員整理)を実施したことがわかった。海外誌Vergeなどが報じている。
同誌やIGN誌ではマイクロソフトの内部メモを入手しており、それによると傘下スタジオも含めた約2万2000人のうちの約8%にあたる1900人が対象となった模様。直近でグループに加わったActivision Blizzardだけでなく、ベセスダ・ソフトワークスなどが属するZenimaxグループなども対象となっている。
さらにBlizzard Entertainmentでは、同社プレジデント(社長)のマイク・イバラ氏と共同創業者のアレン・アドハム氏がともに退職することが判明。昨年のBlizzconで本誌に対して今後への展望を語ってくれた両氏だが、勇退の流れが決まっていたのならば通常はわざわざインタビューの機会を設けないはずで、ともに去るというのは驚き。大きな方針変更なり決断があったことがうかがえる。
また同スタジオでは未発表のサバイバルゲームプロジェクトが開発中止になったこともわかっており、関わっていたスタッフたちがX(旧Twitter)等で無念の思いを明かしている。そのほか『オーバーウォッチ2』のスタッフなどからもレイオフ対象になった投稿があり、今後のタイトル開発やサービス提供への影響が気になるところだ。
I want to thank everyone who is impacted today for their meaningful contributions to their teams, to Blizzard, and to players’ lives. It’s an incredibly hard day and my energy and support will be focused on all those amazing individuals impacted – this is
— Mike Ybarra (@Qwik)
2024-01-25 23:33:28
欧米ゲーム業界やテック業界では昨年から大規模なレイオフが続いており、つい先日も『リーグ・オブ・レジェンド』や『Valorant』のライアットゲームズでのレイオフをお伝えしたばかり。
業界全体では今日だけでもサイバーパンクアクションゲーム『Ruiner』を開発したポーランドReikon Gamesが80%の人員削減をしたとか、『Destroy All Humans!』のドイツBlack Forest Gamesがスタッフを半分にしたといったニュースが流れており、一説には2024年の始まりから現在までにレイオフ対象となった人数は、すでに2023年全体のそれの半分に達しているとされる。