巨大なドラゴンとの一騎打ちが激アツ

 いまから37年前の1987年(昭和62年)1月7日は、ファミリーコンピュータ用『ドラゴンバスター』が発売された日。

 『ドラゴンバスター』は、ナムコ(当時)から発売されたアクションゲーム。1985年1月から稼動していた人気アーケードゲームの移植作となっている。理由は不明だったがファミコン版は金色に輝くカートリッジを採用していて、キラキラと光ってやたらとカッコよかった覚えがある。

FC版 『ドラゴンバスター』が発売された日。2段ジャンプを初めて取り入れたとされる名作アクション。金色に輝くカセットがカッコよかった【今日は何の日?】

 アーケード版はゲーム史上初となる“2段ジャンプ”を採用した作品としても知られており、『ドラゴンバスター』から始まって現代のアクションゲームの定番要素となるまでに広まり浸透したというのだから驚かされる。

 プレイヤーは主人公の剣士クロービスとなり、いくつものダンジョンを攻略しながら強大なドラゴンの棲まう山を目指す。マップ上には廃墟や墳墓、洞窟、塔など、さまざまなダンジョンが配置されていて、自分で移動ルートを選択することができたのも当時としては新しかったんじゃないだろうか(ダンジョンごとに入手アイテムが異なるため、ルート選択は重要だった)。見事、ドラゴンを討伐できれば王女セリアの救出成功となり、マップクリアーとなる。

FC版 『ドラゴンバスター』が発売された日。2段ジャンプを初めて取り入れたとされる名作アクション。金色に輝くカセットがカッコよかった【今日は何の日?】

 残機制ではなく、HPゲージ(バイタリティ)を採用していたところも珍しかったんじゃないかな。ゲージがゼロになればそれでゲームオーバーだったのでふつうにシビアではあったが、敵に接触して即終わりじゃない点が気に入っていた記憶がある。

 本作の大きな魅力だったのは爽快なアクション要素。なかでも特殊な操作でくり出す必殺攻撃の存在に魅せられたプレイヤーが多かったのではないだろうか。前述の2段ジャンプが革命的だったのは言うまでもないが、ジャンプ中に下方向に入れたまま剣を振ることで“兜割り”が、2段ジャンプや高所からの落下中であれば“垂直斬り”が発動したのが斬新だった。しかも通常の3倍ものダメージで斬りつけられたのだから夢中になるのも無理はない。道中で入手した魔法アイテムで遠距離攻撃を発射することもできた。

FC版 『ドラゴンバスター』が発売された日。2段ジャンプを初めて取り入れたとされる名作アクション。金色に輝くカセットがカッコよかった【今日は何の日?】

 ダンジョンの道中には小部屋がいくつもあり、そこにはガイコツや恐竜のような中ボス“ルームガーダー”が待ち受ける。うまく攻撃を掻い潜りながら、兜割りや垂直斬りをお見舞いしてやるのが超快感だった。

 最後に待ち受ける巨大なドラゴンは造形がイカしていたこともあって特別に燃えた覚えがある。やはりここでも炎をうまく回避して兜割りや垂直斬りをキメるのが最高の気分。個体ごとに弱点部位などが異なっていたのも激アツで、ナムコならではの素晴らしいBGMが気分を盛り上げてくれた点も忘れられない。

FC版 『ドラゴンバスター』が発売された日。2段ジャンプを初めて取り入れたとされる名作アクション。金色に輝くカセットがカッコよかった【今日は何の日?】

 ちなみに、アーケード版のジャンプは4方向レバーを上方向に入れて行っていたが、斜めにジャンプするのが難しかった。しかし、ファミコン版の移植時にはAボタンをジャンプ専用のボタンにしてくれたため、ある程度操作性が改善されたのがうれしかった気がする。

 『ドラゴンバスター』はファミコン版を皮切りにPC-88シリーズやX68000など、さまざまなPC移植版を発売。後に『ナムコミュージアム』にも収録されたので、プレイステーションやXbox 360といった多彩なハードで楽しまれることとなった。

 いま本作を遊びたいのであれば、2021年12月9日発売のNintendo Switch及びプレイステーション4用の『アーケードアーカイブス ドラゴンバスター』がおすすめ。こちらはアーケード版の移植だが、オプション設定でファミコン版に近い操作に設定可能だ。ファミコン版にこだわるなら、Nintendo Switchの『ナムコットコレクション』でプレイするといいだろう。

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※画面はバーチャルコンソール版のものです。