2年前のゲームが突然の大ヒット

 いまから2年前の2021年(令和3年)12月9日は、Nintendo Switch用『スイカゲーム』が配信された日。

 『スイカゲーム』は、Aladdin X(アラジン エックス)から発売された、現在も大流行の真っ只中にあるパズルゲーム。ゲーム実況者の配信をキッカケに大反響を巻き起こし、凄まじい勢いでダウンロード数を伸ばし続けていたので驚いた人は多かったはず。筆者も突然ランキング1位に『スイカゲーム』なる謎の作品が君臨していたので困惑したのを覚えている。

 先日発表されたSNS流行語大賞2023でも本作が2位にランクインしており、ネット界隈での流行っぷりをうかがい知ることができる。

『スイカゲーム』が発売された日。実況プレイから話題になり累計DL数400万突破の快挙を成し遂げた、プロジェクターメーカー開発のパズルゲーム【今日は何の日?】

 ゲームの発売自体はじつに2年も前で、話題になる前はトータル約2300ダウンロードだったものが、3ヵ月足らずで400万本を突破したというのだからなかなかに衝撃的だ。もちろん240円という価格の安さも影響しているだろうが、クセになるゲーム性も大きな魅力となっている。

 さらに言えば、発売しているAladdin Xの本業はプロジェクター開発のメーカーというから驚くほかないだろう。もともと商品であるプロジェクターに内蔵されるアプリとして開発された作品をNintendo Switchに移植したというから二度ビックリだ。

 ゲーム的には落ちものパズルっぽいが、ルールが非常にユニーク。基本はフルーツを落として箱からはみ出さないように詰めていけばいいのだが、同じ種類のフルーツどうしが接触するとひと回りサイズの大きい別のフルーツへと“シンカ”する。その際にフルーツの種類に応じたスコアが加算されていく仕組みだ。

『スイカゲーム』が発売された日。実況プレイから話題になり累計DL数400万突破の快挙を成し遂げた、プロジェクターメーカー開発のパズルゲーム【今日は何の日?】
『スイカゲーム』が発売された日。実況プレイから話題になり累計DL数400万突破の快挙を成し遂げた、プロジェクターメーカー開発のパズルゲーム【今日は何の日?】

 フルーツは全部で11種類あり、シンカの輪に従って、さくらんぼ→いちご→ぶどう→デコポン→かき→りんご→なし→もも→パイナップル→メロン→スイカという具合に巨大化していく。スイカどうしが接触すればようやく消え去るわけだが、これがなかなかに難しい。ゆえに最初のうちは多くの人がスイカにシンカさせるのを目標にプレイしていたんじゃないかな。

 フルーツはシンカするほど巨大になるため、同じものを接触させるだけでもひと苦労。徐々にフルーツが積み上がり箱からはみ出しそうになるのだが、『スイカゲーム』のフルーツは物理演算で動いており、しかもちょっとの傾斜でもジワジワ動き出すのがおもしろいところ。

 小さなフルーツが隙間に入り込んで、大きなフルーツを押し退けて思いがけずシンカが発動。そこから連鎖的にシンカが起きて大逆転、なんてミラクルが起きるから気持ちいいのだ。こういったところもじつに実況配信向けで、フルーツがじわじわ蠢く様子を固唾をのんで見守っていた人も多かったんじゃないかな。時間制限は一切なしで考えられるところも、いろいろ意見を言い合えたりしてよかった。

『スイカゲーム』が発売された日。実況プレイから話題になり累計DL数400万突破の快挙を成し遂げた、プロジェクターメーカー開発のパズルゲーム【今日は何の日?】
『スイカゲーム』が発売された日。実況プレイから話題になり累計DL数400万突破の快挙を成し遂げた、プロジェクターメーカー開発のパズルゲーム【今日は何の日?】

 オンラインランキングもあり、ハイスコアを目指して現在も多くのユーザーがしのぎを削っているのではないかな。最初のころはスイカを作って3000点くらいを目指してがんばっていた気がするのだが、筆者がこの前観た実況ではスイカを何個も消してスコアがカンストしていて衝撃を受けた。しかも現在はアップデートで9999点を超えた5桁目が存在するらしい……。

『スイカゲーム』が発売された日。実況プレイから話題になり累計DL数400万突破の快挙を成し遂げた、プロジェクターメーカー開発のパズルゲーム【今日は何の日?】

 現在は海外でも『スイカゲーム』が配信されており、世界累計ダウンロード数が400万を突破した記念にLINEスタンプ“動く!スイカゲーム(日常会話1)”を発売した。おなじみのフルーツがかわいらしい姿を見せてくれるのでファンは要チェックだ。

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