性別も年齢も問わず、ファッションを楽しめる
2008年（平成20年）10月23日は、任天堂からニンテンドーDS用ソフト『わがままファッション ガールズモード』が発売された日。本日で発売から15周年を迎えた。
『わがままファッション ガールズモード』は、セレクトショップの店員となってお店を経営するシミュレーションゲーム。本作の魅力は、憧れのショップ店員という職業を疑似体験できることはもちろんだが、何と言っても種類豊富なファッションアイテムでコーディネートができることだろう。おまけに、どのファッションアイテムも「かわいい！」という言葉しか出てこないほどデザイン性に優れていて、見ているだけで気分が上がる。
主人公が行う仕事は、大きくふたつ。まずは、来店した客に声をかけ、相手の要望や予算に応じてファッションアイテムを選んでコーディネートすること。自分の提案を気に入ってもらえるかどうかジャッジの瞬間は毎回ドキドキするが、客が笑顔になってアイテムを購入してくれたときはとてもうれしい。相手の要望に応えられなくても怒られることはないので安心だ。
ふたつ目は展示会に足を運び、気になったアイテムを仕入れること。仕入れ先のファッションブランドは全部で16店舗あり、フェミニンやロック、ポップなど、ジャンルを幅広く網羅。それぞれが展開するファッションアイテムには、インナー、スカート、くつ、帽子、アクセサリーなど全16種類あり、展示会に行く度に品揃えが変化しているので足しげく通ってしまう。ちなみに、本作に収録されているアイテム数は10000点以上に及ぶ。
主人公のファッションをコーディネートしたり、メイクやヘアスタイルをチェンジしたりすることも可能。お店の仕事も楽しいが、やはりプレイヤーの分身をドレスアップするのはワクワクする。きっと、実生活ではなじみのないアイテムをチョイスする人も多かったのではないだろうか。ふだんパンツスタイルが多めの筆者も、ゲーム内ではミニスカートやロングブーツでキメたり、ローティーン向けと思われるインナーやアウター、バッグなどをたくさん所有していた。
そう言えば、筆者の姪と甥が幼かったころに本作をプレイしていたのだが、ちらりと画面を覗いたときに筆者にはイメージもできない超個性的なコーディネートをしていて衝撃を受けた。一瞬「え、そんな組み合わせアリなの!? ヤバ!!」と思ったが、逆に自分が型にハマり過ぎた考えをしていることに気がついて二度衝撃を受けた。そう、本作はどんなコーディネートをしてもアリだし、どんなセンスでも受け入れてくれるのだ。老若男女問わず楽しめる、それが本当にうれしい。
ゲーム序盤の主人公はショップ店員だが、少しずつ仕事をこなしていくうちに周囲に才能を認められ、やがてカリスマ店長へ。すると仕事も広がって、雑誌取材でモデルのコーディネートをしたり、ブランドとコラボアイテムを作ったりすることもできるように。ニンテンドーWi-Fiコネクションに接続すれば、支店のオープンや限定アイテムの入手など、さらに遊びが広がる。
余談だが、本作の開発秘話が任天堂の公式サイト内“社長が訊く”に掲載されているので、ぜひご一読を。ファッションをテーマに据え、ゲームとして楽しめるように追求した開発陣の並々ならぬ苦労には頭が下がる。
2012年にはニンテンドー3DSで続編となる『わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言！』が発売。シリーズを重ねるたびにアイテム数や機能が追加され、2017年に発売された『Girls Mode 4 スター☆スタイリスト』では、なんとアイテム数が2万点以上になった。
なお、本作の開発を手掛けたシンソフィアの完全新作『ファッションドリーマー』が、今年（2023年）11月2日にマーベラスからNintendo Switchで発売予定。新作では、仮想空間を舞台にファッションのインフルエンサーを目指すというドキドキの内容になっている。さあ、あなたはどんなコーディネートをする？
『ファッションドリーマー』ファミ通DXパックの予約はこちら (エビテン) 『ファッションドリーマー』(Switch)の購入はこちら (Amazon.co.jp)
