2023年7月14日(金)公開予定のスタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』。
おなじみジブリ宮崎駿監督の12本目の劇場用長編映画で、監督が制作に参加するのは『風立ちぬ』以来約10年ぶり。にもかかわらず、特報や予告映像、広告を一切公開しない異例の宣伝スタイルで注目を集め、ファンは公開を心待ちにしている。
本稿ではそんな本作の情報を紹介。概要や制作の経緯、上映バージョンなどをまとめてお届けするので、観賞前の参考にしてほしい。
『君たちはどう生きるか』情報まとめ
内容は謎のまま!!
タイトルは、宮崎監督が子ども時代に感銘を受けた、吉野源三郎氏による同名の小説から借りたもの。本小説は2017年に漫画版が発表され話題となった。
ただし、ストーリーは小説とはまったく別で宮崎監督の完全オリジナル。2018年1月号の“ジブリだより”によると、ジャンルは“冒険活劇ファンタジー”となるようだ。
なお、あらすじや登場人物、キャストなどは、広告、予告映像がないため不明。そのほかでわかっていることと言えば“奇妙な鳥”が描かれた本作のポスターぐらいだろう。
制作の経緯
2013年公開『風立ちぬ』を最後に長編からの引退を発表していた宮崎監督が、引退を撤回して制作に挑んだ本作。
2016年夏から企画が始動し、短編アニメ『毛虫のボロ』の制作と並行しながら宮崎監督が絵コンテを執筆。2017年8月に作画インとなり、同年10月に公開対談の中でタイトルが発表された。
作画インから数えれば制作期間は足掛け7年(約6年)。スタジオではひたすら作業が続いたようで、「ともかく作り続ける毎日でした」とのコメントも。長期間の制作となったため、ハイクオリティーな作画を期待しているファンも多い。
制作スタッフは……
原作・脚本・監督はもちろん宮崎駿氏が務める。
音楽は、宮崎作品にこれまで何度も携わってきたおなじみの作曲家・久石譲氏。『風の谷のナウシカ』、『となりのトトロ』、『紅の豚』、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』など、数々の名作の楽曲で知られる。
また、作画監督は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズなどで知られる本田雄氏。スタジオジブリ公式Twitterからは、「描く絵で皆を納得させるしかない、それが唯一の証明だと思っているから」といったコメントと作業中の本田氏の写真が公開されている。
『君たちはどう生きるか』作画監督・本田雄さんの背中。宮崎さんのとなりで、朝から晩まで、鉛筆を動かし続け、スタッフを引っぱってくれています。
「描く絵で皆を納得させるしかない、それが唯一の証明だと思っているから」 https://t.co/yWv5gAJJVV
— スタジオジブリ STUDIO GHIBLI (@JP_GHIBLI)
2021-04-15 17:00:00
ジブリ初! IMAX上映も
通常版に加え、IMAX、ドルビーシネマ、ドルビーアトモス、DTS:Xスクリーンといったバージョンでも上映される。なお、IMAX上映はジブリ史上初の試みだ。
- IMAX:4Kレーザー投影と最新のサウンドシステムを採用したIMAXレーザーにより、より美麗で鮮やかな映像と臨場感あるパワフルな高音質サウンドを楽しめる。
- ドルビーシネマ:広色域で鮮明な色彩と幅広いコントラストを表現するHDR映像で、より高品質な映像美をお届けする。
- ドルビーアトモス/DTS:Xスクリーン:立体音響により縦横無尽の高品質なサウンド体験を楽しめる。
上映館は以下のサイトにて公開中。近くの映画館をチェックしよう。
広告なしの大博打
今回の広告、特報、予告映像(トレーラー)を一切公開しない宣伝方針は、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫氏の発案によるものだ。
この異例のプロモーションを同氏は“博打”と表現。NHKのインタビュー記事や公式サイトの“ジブリだより”によると
- 手堅いやり方では決まりきった興行収入しか見えてこない。これを突破したいと思った。
- まっさらな状態で映画を観て欲しい。
と理由を明かしている。なお、宮崎監督は、「鈴木さん信じるよ」と言いつつも「宣伝なくて大丈夫かなぁ」と心配しているそうだ。
パンフレット、サントラも
劇場パンフレットは、上映劇場、通信販売にて販売予定。発売日は東宝映画の公式Twitterアカウントよりお知らせされる。
映画『君たちはどう生きるか』の劇場パンフレットは、上映劇場および通信販売にて、後日発売予定です。発売日は、後日当アカウントほかにてお知らせいたします。
▼上映劇場はこちら
https://t.co/47ZNXl16s3 https://t.co/HXy0HExcIm
— 東宝映画情報【公式】 (@toho_movie)
2023-07-10 12:00:02
主題歌は米津玄師『地球儀』
本作の主題歌は米津玄師氏による描き下ろし楽曲『地球儀』が採用されている。宮崎駿監督が『パプリカ』を聞いてオファーしたという。
シングルには写真集付きのバージョンも展開される。A5サイズ、160ページで米津玄師氏と宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーとの5年に渡るドキュメンタリー写真集となっている。巻末には、米津玄師と鈴木敏夫プロデューサーの対談も収録。
サウンドトラック
8月9日(水)にはサウンドトラックも発売。主題歌を含む37曲が収録されるとのことだ。
『君たちはどう生きるか』サウンドトラックの購入はこちら(Amazon.co.jp)※画像は公式Twitterアカウントより引用。