東京地裁は2023年6月8日、スクウェア・エニックスの元社員に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。

 『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』の新作に関するインサイダー取引で罪に問われていた被告に対して、東京地裁は8日の判決で「金融商品市場の公正性や健全性に対して悪影響を与えるもので、犯行対応は悪質短絡的な犯行で動機に組むべき事情があるとは言えない」と指摘。

 その上で事実を認めて反省の態度を示しているなどとして懲役3年、執行猶予5年、罰金400万円の有罪判決を言い渡した。また、およそ1億7600万円の追徴金の支払いも命じた。

 同様のインサイダーを巡る事件では、中裕司被告も同様の罪に問われ、逮捕されている。