2023年6月1日(木)に発売されるNintendo Switch、Steam用ソフト『世界樹の迷宮I・II・III HD リマスター』。本作は『世界樹の迷宮』、『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』、『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』が1本にまとまったリマスター版です。

 筆者は『ペルソナ』シリーズのコラボ作品『ペルソナQ』、『ペルソナQ2』をプレイしたことはあるのですが、『世界樹の迷宮』シリーズに触れたことはなく、ずっと気になっていました。リマスター版の発売が発表された時点で「買ってプレイしよう!」と意気込み、職業紹介のキャラクター一覧を見て、目と心を奪われました。

『世界樹の迷宮I・II・III HD リマスター』先行レビュー。祖父母と孫のデコボコパーティーで最高難度に挑戦。ダンジョンにもおばあちゃんの知恵袋は実在した!

 なんだ、このかわいい子は。

 ツインテール、パステルカラーをふんだんに使った配色、人を小馬鹿にしたような表情、自分の背丈よりデカい武器、属性が姫、なにもかもがかわいい。絶対に自分がかわいいと自覚しています。この子にひと目惚れして、プレイするのが俄然楽しみになりました。

 収録作品の中からこのプリンス/プリンセスが実装されている『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』を先行プレイさせていただきましたので、『世界樹の迷宮』シリーズ初心者である筆者の冒険模様をお届けします。

※製品版では異なる仕様となる場合があります。
※本稿の画像は一部を除き、すべてNintendo Switch版で撮影されたものです。
※本記事はアトラスの提供でお送りします。

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じいさんとばあさんを守るつもりが逆に守られていたことに気づく海底迷宮冒険譚

 『世界樹の迷宮』シリーズは、何階層にも分かれたダンジョンをあの手この手で攻略していく骨太RPG。難易度の高さと、DSや3DSのタッチパネルを使ってダンジョンの地図を描き込む機能が特徴でした。

 先行プレイさせていただいた『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』は前2作から職業をすべて一新しており、海辺の街が舞台となっています。プレイするのを楽しみにしすぎていたからでしょうか。体は自動的に最高難度の“EXPERT”を選んでいました。担当編集者が「EXPERT以外は選ばないですよね?」とあおってきたからです。鬼か。

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 この“EXPERT”ですが、最初は“コアなファン向けの1ボタンで生きるか死ぬかが決まるシビアなモード”だと思っていました。リマスター版でファン向けのハードモードが実装されることは多々ありますが、本作の場合はオリジナル版難度を実装することがそれに値するというわけで、それだけ難しいということ。度肝を抜かされました。

 『世界樹の迷宮』シリーズをプレイしたことのある友人に「難しいぞ」と言われてはいたのですが、いざ目の前にするとジワジワと実感が湧いてきます。よし、行くぞ!

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やるぞ!うおぉぉぉぉ!
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こうなりました。

運命のパーティーメンバー選び

 いきなり最終回というわけにもいかないので、順を追って説明します。最初はパーティーメンバー集め。冒険者ギルドに行きます。

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 冒険者はギルドに最大30人まで登録でき、その中からパーティーメンバーを最大5名選出できます。チュートリアルでは5人パーティーを勧められたので、助言に従って5人まで選ぶことに。そこから12種類の職業と、そしてそれぞれの職業にある10種類の見た目(アナザーカラー含む)からひとりを選びます。

 どの職業をパーティーに組み込むかも悩ましいのですが、個人的にもっとも悩ましかったのはビジュアルの選択。こういったキャラクターを作成する場合、バックグラウンドやストーリーを構築する質なので、かなり真剣に選びました。どの職業もビジュアルがいい。

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 ひとりめは速攻で決まりました。プリンスです。冒頭でお話しした通り、ひと目惚れしたからです。名前はプリンセスちゃんです。職業はプリンスですけれど。こんなかわいい見た目で名前がプリンセスだけど職業はプリンスです。えぇ、男の子です。

 一応、戦略的な理由もあります。このプリンス/プリンセスは支援特化型のバッファー(バフを掛ける役割のキャラ)なのですが、友人が「RPGでバッファーをバカにするヤツはなんもわかっとらん」とたびたびボヤいているので、我がパーティーにも必要だろうと思いました。

 パーティー追放系のライトノベルでも、よく優秀なバッファーを手放して勇者パーティーが痛い目を見ていますし、きっとこれは真実です。

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 ふたりめは、せっかく海沿いの街が舞台なのでパイレーツを選ぶことに。すみません。嘘偽りなくお話しすると、お姉さんのセクシーな衣装に吸い寄せられました。筆者は女ですが下乳に目がありません。下乳クロスレビュー40点、満点です。

 パイレーツは特殊追撃型。味方の攻撃にあわせた追撃を得意としています。

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 つぎはメイン火力が欲しいなと思い、バリスタを選択。パッツン前髪とゴーグルに惹かれました。あと小柄な子が大きい武器を扱うのも好きです。弓とか銃などの飛び道具も好きです。ほかにもウォリアーなどのメイン火力系の職業はありますが、これだけ好きな要素が詰まっているのでこの子を選んでしまうのも当然というわけです。

 さて、残るはふたり……というところで悩みました。なにせ残る枠はふたつ。でもヒーラーは絶対にほしかったので回復特化型のモンクはマスト。ということは、実質的に残りは1枠になります。

 そして見つけてしまったのです。

『世界樹の迷宮I・II・III HD リマスター』先行レビュー。祖父母と孫のデコボコパーティーで最高難度に挑戦。ダンジョンにもおばあちゃんの知恵袋は実在した!
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 じいさん(モンク)とばあさん(ファーマー)を。

 先にモンクのアバターでおじいちゃんを見つけており、それからフォーマーにおばあちゃんアバターがあったことで、もう残り2枠はこのふたりしか考えられなくなりました。

 ファーマーの説明文に「樹海の探索に役立つが戦力には全くならないので覚悟が必要」と書いてあり、少し怖くなりましたが、いいのです。だっておばあちゃんの知恵袋は偉大だから。難易度“EXPERT”だけど。

 このじいさんとばあさんを大切に囲いながら、祖父母と孫みたいなパーティーでダンジョンの隅から隅までを探索しまくってやるのです。

いざ樹海探索へ! ひとつひとつの戦闘がシビア

『世界樹の迷宮I・II・III HD リマスター』先行レビュー。祖父母と孫のデコボコパーティーで最高難度に挑戦。ダンジョンにもおばあちゃんの知恵袋は実在した!

 冒険へ旅立つ前に、元老院のおばあ様から「ワンフロア地図を埋めてこい」とお願いされました。この地図作りが『世界樹の迷宮』シリーズの醍醐味のひとつです。

 『世界樹の迷宮』では森の中の迷宮、『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』では空飛ぶ城を求めての迷宮攻略、そしてこの『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』は海底迷宮を探索と、テーマが陸海空のようになっています。

 迷宮では、冒険者が歩いた部分が道としてマップに記載されます。そこに壁や抜け道、宝箱、扉、階段などを付け足していって、自分が見やすいように地図を作るのです。

『世界樹の迷宮I・II・III HD リマスター』先行レビュー。祖父母と孫のデコボコパーティーで最高難度に挑戦。ダンジョンにもおばあちゃんの知恵袋は実在した!

 リマスター版となる本作では、オートマップ機能が追加され、歩くと床や壁が自動で記載されるようになりました。もちろん従来通り、設定を変更して自力で書き加えることもできます。

 この地図を完成させていく作業がたまらない。かなりの達成感を味わえます。線を引くSEもいいですし、だんだんと情報が埋まっていくのがすこぶる気持ちいいのです。この地図作りがいちばん楽しい。Nintendo Switch版ではボタン操作のほかにも、タッチパネルを使って地図を書き込めます。この直接紙に書いている感覚がたまりません。

 『世界樹の迷宮』シリーズのメインコンテンツはきっと地図作りです。そうですよね、シリーズファンのみなさん!

 個性的すぎる仲間たちも集まりマッピングもひと通りマスターしたところで、それでは迷宮探索に乗り出します。

『世界樹の迷宮I・II・III HD リマスター』先行レビュー。祖父母と孫のデコボコパーティーで最高難度に挑戦。ダンジョンにもおばあちゃんの知恵袋は実在した!
後衛型のバリスタが前衛にいるのはじいさんばあさんを守るためです。

 ダンジョン内ではモンスターに遭遇することも。このモンスターが非常にやっかい。

 「そろそろHPやTPが心もとないから街に帰ろうかな」、なんて思ったときにはすでに手遅れの場合があります。迷宮内で歩数を進めると敵に遭遇する率が高まり、帰り道の戦闘もちゃんと計算に入れなければなりません。街に戻るタイミングを見誤り、調子に乗って探索を続けると……。

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 すぐに全滅します。

 街へ繋がる階段の前で何度全滅したことか! 「うわ~いまエンカウントしないでくれ~!」という絶妙なタイミングで戦闘になってしまうんですよね……。ごめんよ、じいさん、ばあさん……守るって言ったのに……。

 全滅すると持ち物や経験値など、探索した分はなかったこととなり、セーブ前の状態に戻ります。ただし、歩いた地図の部分はデータとして残ります。いちから地図を書き直す必要はないのでご安心を。

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 フロアごとにちょっと強い敵が出現するのですが、初見状態での戦闘ではだいたいワンパンで沈まされます。オオヤマネコ怖い。この猫ちゃんには何度も泣かされました。

 さて、何匹ものオオヤマネコにボコボコにされながらも、1Fを踏破して2Fへ突入。キリもいいので一旦帰還するかと思っていたところ、なにやら物騒な噂を耳にしました。オオヤマネコなんて猫ちゃんがかわいく見えるほど強くてヤバい敵がいるらしいじゃないですか。

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 遭遇してしまったなら逃げるしかないほど強い敵、それがF.O.E(Field On Enemy)です。2Fの通路、進行方向にはこのF.O.Eがウロウロしていて、タイミングを見計らわないと通り抜けられそうにありません。

 でもそんなの……面倒じゃないですか? F.O.Eにビクビク怯えながら探検するの、嫌じゃないですか? それにここまで言われちゃあ、少し気になってしまいますよね。戦いたくなっても、仕方ありませんよね。だって冒険者だから。

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 無理でした! いや、そんな気はしていたんですけどね! 攻撃がまったく通らないわけではなく、ほんの少し「いけるかも?」と思わせてくるのがまた心憎い。

 せっかくキリがいいところだったのに……もう少しで帰還できたのに……。筆者がF.O.Eを倒せる日は訪れるのでしょうか。

「僕たち、じいさんとばあさんに守られてたんだな……」

 じいさんとばあさんを守りながら戦うと誓って冒険に出た筆者ですが、いざダンジョンへくり出してみると、じいさんとばあさんに助けられっぱなしでした。

 じいさんはモンクなので、味方のHPをスキルで回復できます。強敵ばかりのダンジョンでは、じいさんがいないと戦闘が成り立たないと言っても過言ではないほど、本当に頼りになる存在でした。

 ばあさんはと言うと、説明にあった通り戦闘で輝かしいプレイはないのですが、固有スキルで経験値を多めに獲得してきてくれたり、採集ができたり、野営すれば戦闘不能になった仲間をその場で復活させられます。これが地味に助かるんです。

 さらに、道中でたまに起こるイベントでもじいさんとばあさんは大活躍!

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 じいさんが藪から蛇を出そうとした筆者を「危ない!」と制止してくれたおかげで、モンスターに襲われる未来を回避できました。ばあさんはと言えば、キレイな花だと触ろうとした筆者の手を止め「その花には毒があるよ」と教えてくれました。ち、知恵袋~~~~~~!!!!

 じいさん、ばあさん、守ってくれてありがとう。

航海モード

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 『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』ではダンジョンの探索以外にも、大海原へ出て航海の旅を行うこともできます。海では船を操作して海域を広げていき、イベントを発生させ、漁業をすれば魚は換金アイテムにもなります。

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 先行プレイでは体験できませんでしたが、この港では“大航海クエスト”というオンライン要素もあります。インターネット通信やローカル通信を利用して、最大5人までのマルチプレイが可能。強力なボスとのレイドバトルのような戦闘が楽しめるとのことです。

Steam版でキーボード&マウスを使いながらプレイ。マウスでのマッピングが超快適!

 今回は『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』のSteam版も先行プレイさせていただきました。Nintendo Switch版と両方をプレイして感じたのは、“キーボード&マウス操作でもストレスなくサクサクとプレイできる”ということ。

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※Steam版の画像です。

 ダンジョン攻略中は左手でキーボードを触り、WASDで歩き回りつつ、右手はマウスを使って地図を書く、といった感じでダンジョン攻略とマッピングを同時進行でできます。あとは、決定がマウスの左クリックで、キャンセルが右クリックというのも、各種コマンドへのアクセスが早くて助かります。

“EXPERT”の真の敵はモンスターではなく貧困だった

 “EXPERT”をプレイしてみて思ったのは、敵との戦闘はもちろんなのですが、“とにかく資金の管理が難しい”ということです。ダンジョンの序盤でHPやTPがなくなって帰還、宿に泊まる、をくり返しているとあっという間にお金がなくなります。

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アーマンの宿では治療やセーブ、アイテム預り所の使用などができます。

 レベルが上がるごとに宿代は高くなっていくので、資金繰りのためにもどんどん下の階層に進んでいいアイテムを拾いたい。けれど、防具や武器も揃えないと戦えないので、そちらに投資もしなければいけない。そのジレンマにずっと頭を悩ませる一方で、気を抜くと素寒貧になってしまうこともありました。

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羽ばたく蝶亭のクエストは冒険のついでに資金調達できる優れもの。
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ネイピア商会で不要な装備品やアイテムを売って資金の足しに。

 最後のほうにはモンスターが落とす素材を見て「ふふ……お金……」とつぶやいていました。製品版では、もっとお金をうまく使いたいところ。じいさんとばあさんにいいもの食べさせてあげたいですし……。

 実際に難易度“EXPERT”をプレイし始めたときは、本格的に詰むかもという不安もあったのですが、かなり骨太なRPGで楽しめました。不安な方はもちろん“PICNIC”や“BASIC”といったやさしめの難易度もあるので安心です。街に戻れば難易度はいつでも変更可能ですし、まずは“EXPERT”で地獄を味わってみてください。

 また、シリーズファンの方にとっても、グラフィックやシステムが更新されただけでなく、オンライン要素も追加されたので、懐かしさを感じつつも真新しい作品となっているはずです。筆者のように『世界樹の迷宮』シリーズに興味がありつつも、手を出せていなかった方も、ぜひこの機会に『世界樹の迷宮I・II・III HD リマスター』をプレイしてみてはいかがでしょうか。

 よければ、 あなたのパーティーにもじいさんとばあさんを。

商品情報

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