Xbox Japanは、2023年発売予定のXbox Series X|S、PC用ソフト『Forza Motorsport』について、目が不自由なプレイヤーでも遊べるさまざまなアクセシビリティ機能の紹介記事を公開した。

 “ブラインドドライビングアシスト”では、全盲または弱視のプレイヤーがコースを走るときに音声アシストで操作をナビゲート。プレイヤーには、コース上での車の位置や向き、カーブでどれだけ減速する必要があるか、そしてシフトチェンジのタイミング(MTの場合)といった車に関する情報が音声で提供される。各音声は、アクセシビリティメニューから詳細を確認できる。

 加えて、さまざまな運動能力や体力にハンディキャップがあるプレイヤーの意見を取り込み、運転操作の量や組み合わせをカスタマイズできる“ワンタッチドライビング”も実現。こちらの補助機能は、複数のボタンを同時に押したりボタンを長押しすることが困難なプレイヤーのために作られたもので、自動シフトチェンジなどの基本的な操作からステアリングやブレーキアシスト、スロットルやピットインのアシストまで、自分好みにカスタマイズすることが可能だ。

 さらに、“スクリーンナレーター”機能により、ナレーションもプレイヤーの好みや情報のニーズに合わせて調整することができる。このオプションでは、音声を聞き取りづらい人のために、ナレーションの音量や速度、ナレーターの声質などを選べる。

 これらの機能は、アクセシビリティ・コンサルタント(障害がある人に向けた商品を開発する際にアドバイスを行う職業)であり、全盲のゲーマーであるBrandon Cole氏ほか、障碍のあるゲームプレイヤー当事者のコミュニティからフィードバックを受けながら、2年間をかけて構築されたという。

 そのほかにも、本作では多数のアクセシビリティ機能を実装。それぞれの機能に関しては以下の通りだ。

機能説明

  • ブラインドドライビングアシスト:ラップタイムの向上やレースの完走をサポートする音声コンテンツを利用することができる。各オーディオを個別に有効化することができ、速度やボリュームを調整することで自分のニーズに合わせて使える。
  • ワンタッチドライビング:ブレーキ、ステアリング、スロットルの各アシストを自由に組み合わせて運転に必要な操作を減らせる。
  • スクリーンナレーター:ナレーター機能によって、 視覚的なUIからの情報を音声で受け取ることができ、メニュー操作もしやすくなる。また、この機能を細かくカスタマイズできるオプションが用意されており、どのような情報を受け取るかをプレイヤー自身で決めることができる。
  • ダイナミックオーディオディスクリプション:ゲーム内のシネマティックで、時間帯や天候によって変化する状況を音声ガイドで聞くことができる。
  • テキストトゥスピーチ/スピーチトゥテキスト:ほかのプレイヤーに文章から生成した音声を送ったり、逆にほかのプレイヤーから送られてくる音声を文章で表示できる。
  • UIカラーブラインドネスモード:色覚多様性に応じてUIの色を変更することでさまざまな情報を識別しやすくできる。
  • ワールドカラービラインドネスフィルター:トラック、クルマ、ドライバー、ゲーム内シネマティックといった3Dオブジェクトのレンダリングにフィルターを追加して、色情報を識別しやすくできる。
  • コントローラーのリマッピング:コントローラーのマッピングを変更できる。
  • サブタイトル:字幕のあり、なし、字幕フォントのサイズや字幕背景の不透明度を調整することができる。
  • オーディオカスタマイズセッティング:さまざまな音声グループの音量をプレイヤーが自由にカスタマイズできる。
  • 対戦相手の難易度:AIとの対戦時、運転レベルをカスタマイズできる。
  • テキストスケーリング:メニューのテキストをさまざまなスケーリングオプションで調整できる。ゲーム内HUDもサイズ変更に対応予定だ。
  • コントラクト:UIやHUDのコントラスト(明るさ)を調整することができ、それぞれコントラスト比を高くして読みやすさを向上できる。
  • ムービングバックグラウンド:動く背景を無効化し、メニューの読みやすさと操作性を向上できる。

紹介動画(英語)

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※画像はXbox Japan公式Twitterより引用