サイゲームスのアニメRPG『プリンセスコネクト! Re:Dive』(以下、『プリコネR』)が、5周年を迎えた。現在、5周年記念企画でフル稼働中の『プリコネR』運営&開発スタッフを、激務の合間を縫って直撃! これまでの振り返りや第3部以降の予定について、一問一答形式でお届けする。スタッフの愛あるこだわりポイントに注目してほしい。

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『プリコネR』運営&開発チームへQ&A

Q1.『プリコネR』5周年を振り返っての思い出や、印象的な出来事は?

 皆さまの応援のおかげで5周年を迎えることができました。この5年間、アプリだけでなくテレビアニメの放映やオフラインでのイベント開催を通じて、多くのプレイヤーさんとともに『プリコネR』を歩み、楽しむことができ、感謝しています。

 前作からのやり残したこととしての“カイザーインサイトのプレイアブルキャラクター化”や、本作が始まったときからやりたかったノウェム(ムイミ)とオクトーのストーリーイベントの実施もできました。そしてこの5年の節目に、もともと『プリコネR』立ち上げ時に構想していたメインストーリー第2部までを完結できたことなど、本作にとって非常に大きな意味を持つ5周年となりました。(プロデューサー)

Q2.ディレクター視点からも、これまでの総括と今後ゲームの中で提供していきたいことを教えてください

 プレイヤーの皆さまに長いあいだ『プリコネR』をプレイしていただいたおかげで、5年という長期のサービス運用を行うことができました。本当にありがとうございます。振り返っての統括としては、『プリコネR』はアニメRPGとしてストーリーやアニメに重きを置きつつ、ほかのどのゲームよりもやりやすい、手軽にプレイすることができるゲームという立ち位置になったのではないかなと思っています。

 ただ、そういった方向に力を入れていたため、新機能をなかなか出すことができずにプレイヤーの皆さまに新鮮なゲーム体験をお届けできていなかったのは反省点です。ですから、今後は新機能を恒常的に追加していくという点にとくに気を付けてサービス運用を続けていきたいと思っています。(ディレクター)

Q3.新機能についての実装のプロセス(どんな形で発案されて実装されるか)や、今後の開発の方向性について教えてください

 基本的にはさまざまなキャラクターが活躍できるようにしてあげたい、というところから考え始めます。そのうえで、プレイヤーの皆さまが求めているいままでの『プリコネR』では体験できないおもしろい機能案を何案も考えていき、そのなかでいちばんいいものをプロデューサーの木村(唯人氏)とすり合わせたうえで実装していきます。

 2023年2月15日に実装された“ルナの塔 次元断層”もその一例になります。もともとルナの塔はさまざまなキャラクターが活躍できるという意図で作られていたのですが、ありがたいことに『プリコネR』が長期のサービスとなったことで、特定の編成である程度クリアーできるようになってしまいました。その問題点を解決するために作ったのが“次元断層”で、バトルに物理ダメージ無効などの条件付けなどが入っているのはそのためです。

 また、『プリコネR』はやりやすいゲームを目指していたので既存機能の改修が目立っていたと思いますが、今後は新機能を恒常的に追加し、プレイヤーの皆さまにつねに新鮮な体験をお届けできればと考えています。もちろん、既存機能の改修も引き続き行っていく予定です。(ディレクター)

『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る

Q4.これまでのストーリーで改めて注目してほしいことは?

 第2部では第1部から引き続き「できるだけ多くのキャラクターに見せ場を作ろう!」というコンセプトで構成を組み立てました。

 また、メインストーリーは月刊連載のような形式になっているので、続きを読んでいただけるように、毎回の更新のラストは「来月も楽しみ!」と思ってもらえるような展開になることを心掛けています。(シナリオチーム&ディレクター)

Q5.とくにプレイヤーから反響があったシーンやセリフ、キャラクターは?

 第2部9章のラストのアゾールドは、予想以上に反響をいただけたと思いました。かわいい女の子が活躍する話ももちろんいいのですが、アゾールドのようなキャラクターの活躍が好評をいただけるとうれしいですね。声優さんの演技もすごかったです。

 それと第2部5章のキャルですね。キャルには、これからは幸せになってほしいなと思います。(シナリオチーム)

『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る
予想以上に反響があったという、第2部9章。
『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る
『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る
第2部5章のキャル。

Q6.第3部のストーリーに期待してほしいことや、注目してほしいことは?

 第3部からは冒険の舞台を一新して、新しいヒロインたちや敵キャラクターが数多く登場します。皆さんもぜひ、未知なる世界の冒険で新しい出会いを楽しんでいただければと思います。もちろんこれまで活躍したキャラクターもどんどん出てきますよ!(シナリオチーム&ディレクター)

Q7.バトルの体験で具体的に気を付けていることは?

 体験としては、わかりやすい大きな特徴を持たせて“メリハリの効いた”バトルを目指しています。なぜそうしているのかというと、たとえばとあるボスのスキルで“現在HPの99パーセントのダメージを与える”というものがあるとします。こういった、ひと目ですぐに“ヤバイ”スキルというのがわかるようになると、どういうバトルになるのか予想がつきやすくなり、倒したときの達成感も得やすくなるからです。(ディレクター)

Q8.イラスト制作や衣装制作でクオリティーを確保するために気を付けていることは?

 イラスト制作においてはある程度のデッサンなど気を付けていますが、キャラクター性やシチュエーションをいちばん大事にしています。各キャラクターにストーリーや想いがあるゲームなので、このイラストのときはどのようなシチュエーションで、いまこのキャラクターはどんな想いでいるか、などがなるべく伝わるようにしています。

 衣装制作でもそれは同じで、それぞれの個性を崩さずストーリーイベントのテーマを衣装からでも伝えられることを意識します。ただ、あまり要素を盛りすぎてしまうと視認性がわかりにくくなってしまうので、そこも注意しています。(イラストチーム)

Q9.とくにプレイヤーから反響があったイラストとその制作背景、思い出があれば教えてください

 アメスですね。制作陣メンバーでも「ついにくるのか」という思いだったので、気合を入れながら楽しんで作業をしていた覚えがあります。衣装なども少し特殊で、翼や衣服など傷ついている箇所を修復し、その見た目がアメスの変化やきれいさにつながるポイントとなるようにこだわりました。

 イラストのコンセプトも“ソルの塔から離れて主人公の冒険に協力できるようになる”だったので、空に離れたソルの塔や冒険の夜明けを表す太陽など、アメスの喜びをどう表現するか、メンバー一同で感慨深く想いながら制作にあたっていました。(イラストチーム)

『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る
アメス。

Q10.運営型のゲームでアニメシーンを作り続けてきて、この5年間で磨かれた部分などあれば教えてください

 5年間でチームとして規模も大きくなり、さまざまなスキルを持ったメンバーが集まることで、できることの幅が増えました。たとえば背景の一部をCGにしてリッチに動かしたり、リリース当初は難しかった表現が可能になっています。

 また、お互いにこういうツールが便利だとか、こういった表現がいまトレンドであるという情報交換により、作品愛も相まって、いままでよりもよりいっそういいものを作ろうという土壌が育ってきた、とも思っています。(アニメチーム)

Q11.アニメ制作でとくにプレイヤーから反響があったシーンは?

 まずは第2部開始時。オープニングや変身バンクなど新しい要素が多く含まれたアニメがリリースされ、インパクトが大きかったのではないかと思います。

 ストーリーだと、第2部6章のミソラとランファが温泉に入るシーンも話題になっていた記憶があります(DMM版とアプリ版で微妙に違うのも話題になってしまいました(笑))。ほかにも第2部9章で、アゾールドが犠牲になるシーンもドラマチックで印象的だったようですね。

 エンディングも毎回注目していただいていますが、やはりいちばんバズったのは、なかよし部登場時の“なかよしセンセーション”でしょうか。電波ソングにコミック調の作画とテロップを使った演出が印象的な1曲だったと想います。(アニメチーム)

『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る
『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る
『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る
『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る
『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る
第2部6章のミソラとランファが温泉に入るシーンと、第2部9章のアゾールドのシーン。
『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る
『プリコネR』5周年記念! 運営&開発チームがこれまでの振り返りや第3部以降の展開について一問一答形式で語る
『なかよしセンセーション』。

【視聴動画】なかよしセンセーション【プリンセスコネクト!Re:Dive】

Q12.アニメ制作に当たってこだわっていることは?

 “スクショで残したくなる”、“まわりと共有したくなる”ように意識して制作しています。キャラクターとしての魅力を引き出すためにどうすればいいか、プレイヤーはどういったところを見たいのかなどつねに考えています。

 また、エンディングはキャラクターだけでなくストーリーの雰囲気や曲調にも合わせて、テイストを変えているのでそういったところも注目して見てもらえると幸いです。エンディングアニメはほとんどが“Fin”で終わっているのですが、じつはどれも形が違っているんです。毎回、どう締めくくっているかをぜひ注目してみてください。(アニメチーム)

Q13.楽曲制作において、これまでの5年間の思い出と今後目指すことは?

 あっというまに5年が経ち、サントラもVol.5まで発売することができました。

 『プリコネR』音楽チームでは毎月、「こんな音入れたらおもしろいんじゃない?」、「これはさすがにやりすぎかも(笑)」などと、試行錯誤しながら楽しく制作を行っています! 新展開となる第3部でもより新しい彩りをお届けできるよう、全力で盛り上げていきますのでよろしくお願いいたします!(サウンドチーム)

Q14.楽曲制作にあたって気を付けていることや、注目してほしいこだわりポイントも教えてください

 メインストーリーやイベントの内容に合わせ、歌もBGMも毎月さまざまなテイストで新規楽曲を収録しています! ゲーム内アニメはもちろん、ストーリーに合わせる曲もこだわりぬいて制作、選曲しておりますので、お時間に余裕があるときはぜひさまざまなシーンで流れているサウンドにも耳を傾けてみてください!(サウンドチーム)

【楽曲紹介】プリンセスコネクト!Re:Dive「PRINCESS CONNECT! Re:Dive ORIGINAL SOUNDTRACK VOL.5」

【楽曲紹介】プリンセスコネクト!Re:Dive「PRINCESS CONNECT! Re:Dive CHARACTER SONG ALBUM VOL.4」

Q15.“プリコネフェス2023”ではどんな内容を目指していたのでしょうか?

 第1回よりもパワーアップしたコンテンツを目指していました。キャラクターと会話しているような体験や、迫力のあるユニオンバーストの演出、ゲーム内に登場したアイテムのグッズ化など、『プリコネR』の世界観を現実世界へとつなげる体験の提供をするために、1年ほどかけて準備をしていました。(メディア担当)

Q16.“プリコネフェス2023”のアーカイブ配信で見てほしいところは?

 キャラクターライブは2021年から継続して配信しているコンテンツであり、『プリコネR』ならではの映像体験ですから、ぜひ視聴していただきたいですね。おなじみのコーナーはもちろん、今回(2023)初めて実施したコーナー(プリコネフェス2023 中夜祭!、プリコネアドベンチャー!)など、ゲームをやり込んでいる人もそうでない人も楽しめる企画になっておりますので、全編通じて楽しんでいただきたいと思っています。(メディア担当)

「プリコネフェス2023」DAY1 配信ステージ

プリコネフェス2023 中夜祭!

「プリコネフェス2023」DAY2 配信ステージ

Q17.『プリコネR』のコラボ企画について、今後の展開は何か予定しているのでしょうか?

 『プリコネR』の世界観やゲームシステムの都合上、ゲーム内のコラボは頻繁には行っていませんが、実施することがあればリアルイベントやTwitterでの最新情報の発表などで発信していきたいと思っています。(プロデューサー)

Q18.ファンの皆さんへのコメント、そして今後期待してほしいことは?

 第2部が完結し、『プリコネR』の世界と謎にかかわる大きな事件は一旦は終息をみましたが、まだまだ謎や不穏な気配は残されています。6年目からは第3部として新たな冒険が始まります。新しいメンバーやキャラクターが多数登場し、さらなる『プリコネR』の世界への“Dive”をお楽しみください! また、“次元断層”を始め新たなゲーム内コンテンツについても開発を進めていく予定で、遊びかたの幅も大きく広げられればと思っています。(プロデューサー)