BungieのアクションRPG『Destiny 2』では、2023年3月1日より大型エクスパンション“光の終焉”を配信予定。開発陣がその内容について明かす恒例のビデオドキュメンタリーが公開された。

 本誌ではこれに先立って行われたオンラインプレゼンと合同Q&Aに参加し、デモなども見てきたので、その内容を紹介しよう。

“目撃者”とカルスの軍勢が迫る

 “光の終焉”では、光と暗黒のサーガの最終章への前段階として、これまで暗躍してきた“目撃者”とピラミッド艦隊がついに進軍してくる。ガーディアンたちは絶望的な状況を打開する手掛かりをつかむべく、海王星に隠されていた都市“ネオムナ”に向かうこととなる。

 ネオン色に輝くネオムナはホバーボードのような乗り物を使いこなす銀色の戦士“クラウドストライダー”たちによって守られていたが、ガーディアン達がたどり着くと、すでに目撃者の配下となったカルスの軍勢が襲撃を開始していた……。

『Destiny 2』「光の終焉」
目撃者。頭から煙が吹き出してたり、ガラスが割れるようなエフェクトで出現してきたり、いちいちカッコいい。
『Destiny 2』「光の終焉」
帰ってきたカルスもついに真の姿を表す。
『Destiny 2』「光の終焉」
目撃者のピラミッド艦隊。

 デモで見た範囲ではネオムナは結構広く、新たに登場するグラップリング(何もない空間に緑色のエナジーの“糸”を引き出してスイングジャンプできる)を駆使したアクロバティックな立ち回りに慣れると面白そう。ちなみに“失われたセクター”にはゲーセン風のエリアも。

 なお新章を飾る“抗戦のシーズン”は地球を舞台にしており、ペトラやデブリムと協力して地球での地上戦でカルスの侵略を食い止めることになるようだ。

『Destiny 2』「光の終焉」
『Destiny 2』「光の終焉」
ネオムナにある“失われたセクター”の“スリラドローム”は海外のゲーセン風。
『Destiny 2』「光の終焉」
『Destiny 2』「光の終焉」
ネオムナ自体もネオンがビカビカな感じ。

新たな敵、新たな仲間

 というわけでネオムナにはカルスの軍勢が到着しており、フィールド上でも巨大な艦が見られるほか、“シャドウリージョン”が主な敵として出現する。

 また新たな敵タイプとして“トーメンター”が登場。映像ではトーメンターが鎌でガーディアンを引き寄せ、頭を鷲掴みにしてヴォイドエネルギーを爆発させるという技も見られる。

 それ以外にはベックスも登場するのだが、これはネオムナは再発見される以前からベックスによって発見されており、クラウドストライダーたちが侵攻を食い止めていたという設定になっているとか。

『Destiny 2』「光の終焉」
トーメンターはキャンペーンを通じて何度か登場する模様。とにかく怖い存在となることを意識してデザインされたという。
『Destiny 2』「光の終焉」
『Destiny 2』「光の終焉」
シャドウリージョンの軍勢。
『Destiny 2』「光の終焉」
『Destiny 2』「光の終焉」

 ガーディアン側の新キャラとしては、やはりクラウドストライダーが大きい。“ローハン”と“ニンバス”のコンビはそのカッコいいデザインもさることながら、“脂の乗り切った渋いベテランと将来有望だがまだ若いルーキー”といったテイストでキャラ的にもなかなかいい感じ。

 また物語的にはネオムナに潜む何かを探し求めるオシリスや、かつて自分の信念のために父カルスを裏切ったカイアトルも重要な役割を担うことになりそうだ。

『Destiny 2』「光の終焉」
クラウドストライダーのニンバスは若手。細長くて筋肉質なプロポーションで空山基のイラストみたいにピカピカというデザインが超カッコいい。
『Destiny 2』「光の終焉」
オシリスも鍵を握ることになりそう。ゴーストを失ってもう死ねない身だが大丈夫なんだろうか。
『Destiny 2』「光の終焉」
ビデオドキュメンタリーではカイアトルに助けを求めるセリフが。父娘の争いが再燃。

ストランドのサブクラスは高いアクション性がポイント

 ネオムナではキャンペーンを通じて新たな力“ストランド”を段階的に習得していく形となる。デモ映像では比較的序盤から一時的にストランドの能力を身につけお試し的に使える(新たな力に耐えきれないので戦闘が一段落すると能力を失う)様子が見られた。

 ストランドによって得られる新たなサブクラスについては以前詳報をお届けしているが、簡単にまとめるとアクション性の高さがポイントとなる。

 それはグラップリング能力のことだけでなく各サブクラスの固有スキルの方向性にも現れており、実際に高いAPM(一定時間内のアクション回数)で暴れまわるような設計を目指したそう。

『Destiny 2』「光の終焉」

ロードアウトシステムや改造パーツ(Mod)マネージャーでビルド運用が変わる

 光の終焉に合わせた新システムとしては、ビルド(装備・能力構成)周りのロードアウトシステムと改造パーツ(Mod)マネージャー画面に注目だ。

 それぞれ以下のような内容なのだが、周辺情報としてアーティファクトや戦略的アーマーの仕様も変わっているので、歴戦のガーディアンは新たなビルド構築の練りがいがありそう。

  • ロードアウトシステム
    • キャラごとに最大10スロットのロードアウト(装備・能力構成)をセットでき、ゲーム内でほぼ随時切り替えられる
      • ロードアウト枠はガーディアンランク(後述)で追加されていく
      • パッと見わかりやすいよう、ナイトフォール用やクルーシブル用などの用途別のアイコンをセットできる
    • 保管庫に入れてある持ってきていないアイテムなどもインベントリの枠さえ空いていれば呼び出してくれる
    • ロードアウトの変更は装備が変更できる状況ならいつでもできる
  • Modマネージャー
    • 装備と選択中の改造パーツ、現在のステータス値が一覧表示された画面
      • アーマーと武器双方に対応し、ステータス値を見ながら改造パーツを選択していける
    • バリア・アンストッパブル・オーバーロードに対するアンチチャンピオンMODが有効になっているかなども示される
    • アーティファクトはアンチチャンピオンMODの横に示される
  • ※アーティファクトはアーマーの改造パーツとして装備する必要はなくなり、適用したい能力をアーティファクトで選んだらそれがいつも適用される
    • たとえばアンチバリア・スカウトライフルなら、アーティファクト側で選んでいればパルスライフルを装備している時はいつでも適用される
  • ※戦略的アーマーはそれぞれ異なるステータスに+3する6つの改造パーツソケットを持つ形に置き換わる
    • それぞれ何を適用するかは選択可能で、コストはかからない。また現在持っている戦略的アーマーもこの形に変更される
『Destiny 2』「光の終焉」
『Destiny 2』「光の終焉」

新規・復帰勢からベテランまで関わる“ガーディアンランク”

 もうひとつ、プレイヤーの指標となる“ガーディアンランク”も新要素として導入される。

 ガーディアンランクはプレイヤーがそのシーズンのコンテンツをどれだけ乗りこなせるかの指標でもあり、新規や復帰勢のプレイヤーが何から取り掛かっていいかのガイドにもなる。

  • ガーディアンランク
    • レベル1~5あたりは基礎を積んでいくことに割かれ、指定されたアクティビティなどをこなしていくことで知識を積みつつキャラを育てていける
    • 上位ランクは最新シーズンのコンテンツプレイ状況によってアンロックされる
      • シーズンが終わると基礎ランクの最上位まで一旦下がるが、元のランクまで戻すのは初めてそのランクに到達するよりは短期間に行える
    • ランクを上げていくと追加のロードアウトスロットやクラフトのための改造パーツなどがアンロックされる
『Destiny 2』「光の終焉」