2022年12月12日、『マジンガーZ』など多くのアニメ主題歌の歌唱で知られる歌手の水木一郎さんが、12月6日に亡くなっていたことが公式サイトと公式ツイッターにて発表された。享年74。

 水木さんは2021年4月末に肺がんが発覚し、入退院を繰り返しつつ放射線治療や薬物療法を行っていたという。全身への転移もありながら“生涯現役”にこだわり、11月27日のステージには車いす姿で登場。公式サイトには笑顔を浮かべる水木さんの写真が掲載されている。

アニメソングの帝王・水木一郎さんが逝去。『マジンガーZ』、『キャプテンハーロック』、『仮面ライダー』などで54年以上活躍
水木一郎公式サイト NEWS

 水木さんは『マジンガーZ』を始め『仮面ライダー』シリーズ、『バビル2世』や『がんばれ!!ロボコン』、『鋼鉄ジーグ』、『超電磁ロボ コン・バトラーV』といった多くのアニメ・特撮作品で主題歌を担当。その激しい歌唱とシャウトはアニメファンの胸を震わせ“アニメソングの帝王”と称され、“水木一郎アニキ”の愛称で「ゼーット!」の決め台詞とともに親しまれた。

 2000年からは歌手の影山ヒロノブさんや声優の松本梨香さんとともにアニソンユニット・JAM Projectを結成。また、プロ野球中日ドラゴンズの球団応援歌『燃えよドラゴンズ』の歌唱も行っている。

 2018年には自身の歌手活動50周年を祝したライブを行い大勢の観客を湧かせた。

 ゲーム好きとしても有名で、2021年放送のテレビ番組『テレビゲーム総選挙』出演時には『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のプレイ時間が3000時間を超えていることが話題に。2017年には任天堂の青沼英二プロデューサーとともにニコ生出演を行っていた。

アニメソングの帝王・水木一郎さんが逝去。『マジンガーZ』、『キャプテンハーロック』、『仮面ライダー』などで54年以上活躍