2022年12月1日に配信された、スクウェア・エニックスのダウンロード専売タイトル『ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター』。本作は2005年にプレイステーション2にて発売された『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』(以下、『ミンサガ』)をリマスターしたタイトルだ。

※対応ハードはNintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、PC(Steam)、iOS、Android。Steam版は2022年12月2日配信。

 本記事では、リマスター版で初めて『ミンサガ』に触れる人向けに、ゲームを進めるうえで役立つ情報を伝授。また、「当時遊んでいたが、システムを忘れてしまった」という人も、ぜひチェックしてみてほしい。

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進行編

街に来たらまずギユウ軍を探そう

 各街に到着したら、まず真っ先に探したいのはギユウ軍。ほかの街の人と異なり、キラキラしたエフェクトをまとっているので、少し探し回ればすぐに見つかるだろう。

 その後、まずは“地図をよこせ!”を選択しよう。そのエリアの地図がゲットできる。地図を手に入れると、地図メニューから“パッと行く”(ファストトラベル)が使える。どこにショップがあるのかなどを探す手間が省けるので、どんどん利用しよう。

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基本はギユウ軍から学ぼう

 本作はざっくりとしたチュートリアルはあるが、じつにさまざまなシステムが用意されているので、初めて遊ぶ人は戸惑うことも多いだろう。ギユウ軍は各種システムやゲームの基本的な進めかたを教えてくれるので、初めて遊ぶ人はギユウ軍のアドバイスに従おう。

 ゲームが進行していくと、新たなアドバイスがもらえるほか、重要な情報を教えてくれることもある。ゲーム進行度(※)が上がったら、ギユウ軍の会話が更新されていないかチェックしよう。

※メニュー画面左下のメーターを見ることで、ゲームがどれくらい進行しているかを、だいたい把握できる。このメーターの進み具合によって、イベントが発生したり、逆に発生しなくなったりする。

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宝箱はあまり気にせず探索を

 ダンジョン内では宝箱が見つかることもあるが、本作の宝箱の中身はランダムであることが多く、重要なアイテムが入っていることはあまりない。そのため、無理にすみずみまでダンジョン内を探す必要はない。

 ただ、特定の場所や終盤のダンジョンの宝箱には、いい固定アイテムが入っていることが多い。ゲーム終盤では、くまなく探索するのがオススメだ。

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最初は気にせずバトルしよう

 先ほども少し説明したが、本作にはゲーム進行度というものが存在し、進行度に応じてイベントが解放、またはイベントが終了する。進行度が上がると、敵が強くなるなどの要素もある。『ミンサガ』では、おもに敵を倒したときに、進行度が増加する(敵が強いほど進みやすい)。

 ……と聞いて、「えっ、イベントが終了してしまうの? じゃあ、進行度を上げないほうがいいのかな」と考えてしまうかもしれないが、進行度によって終了するイベントはほんの一部。もし初プレイだという人は、難しいことは考えず、ふつうのRPGを遊ぶかのように敵を倒しながら進めていこう。

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仲間の誘いかた、外しかた

 物語を進めていくと、ときどき仲間に誘えるキャラクターが現れる。このとき、断る選択肢は選ばないほうがいい。なぜなら、仲間に一度誘わないと、その後、二度と仲間にならないキャラクターが何人かいるからだ。たとえ仲間が5人揃っていたとしても、とりあえず誘うべし。

 仲間を外したいときは、パブにいる詩人に話しかけよう。詩人が仲間をパーティーから外してくれる。外したキャラクターは、基本的には後で再度仲間にできるので問題ない。仲間から外す際、その人物が落ち込む描写を見るのは心苦しいところではあるが……。

 ただ、名前のないキャラクターなど、一部の仲間をパーティーから外そうとしたときに“もう二度と仲間にできない”と言われたら、その通りなのでご注意を。

 なお、詩人は仲間キャラクターのひとりでもあるが、パブに入ると勝手に仲間から外れる。

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新しい場所へ行く方法

 8人の中から主人公を選び、旅立ちにまつわるイベントをクリアーすると、いよいよ自由な冒険がスタート。
 本作ではワールドマップから“ローザリア”や“バルハラント”などの地域を選んで、その地域内にある街へ行ったり、ダンジョンに挑戦したりしていく。ただし、新たな場所に行くには、まず、その場所の存在を知る必要がある。

 新たな場所を発見するには、まず、街の人に話を聞くことが大事。ファストトラベルが便利なので、つい街の探索がサボりがちになってしまうが、会話を忘れないように。また、街の人との会話からイベントがスタートすることもある。

 もうひとつの有効な方法は、港から船に乗ること。船に乗れば、ほかの地域に向かうことができる。乗船料は無料の場合もあるが、少しだけお金が掛かることもある。

 また、一部のキャラクターを仲間にすると、その仲間から地域情報を得たのか、行ける場所が増える場合がある。前述したように、仲間を外しても基本的に問題はないので、片っ端から仲間に誘うのもオススメだ。とくにグレイ、クローディア、バーバラは一度仲間にしてみてほしい。

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イベントをこなすメリット

 装備の購入や術の習得のため、何かとお金が必要になる本作。また、スキルの習得にはジュエルが必要になるが、ジュエルは入手方法が限られている。どちらも手っ取り早く入手するには、各種イベントをこなすのがオススメだ。

 ジュエルについては、イベント達成でもらえる(イベント達成数で獲得数アップ。周回プレイで達成数を引き継ぐと、もっと増える)。お金は、イベントをこなせば必ずもらえるというわけではないが、イベント達成の報酬などで手に入る場合も少なくない。

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オススメのマップアビリティ

 フィールドやダンジョンの探索で役立つ“マップアビリティ”は複数存在するが、装備できる数は限られている。ダンジョン内で変更すると使用回数が半分に減ってしまうため、ある程度マップアビリティは固定して進めたいところ。

 とはいえ、随時変更する必要のあるアビリティもある。たとえば、サーチと採取のアビリティ。“鉱石サーチ”と“鉱石採掘”はダンジョンが山や洞窟の場合、“薬草サーチ”と“薬草採取”はダンジョンが草原地帯の場合に付けるなど、ダンジョンの様子を見て付け替えよう。

 常時装備しておきたいのは“宝箱サーチ”。隠れた宝箱を見つけられるので、つねに装備しておきたい。また、特定のガケや裂け目での移動が可能になる“クライミング”と“ジャンプ”もオススメ。とくに、ジャンプはダンジョン進行に必須の場合がある。

 オリジナル版『ミンサガ』では、敵シンボルに感知されない“忍び足”か“ステルス”がかなり重要だったが、リマスター版ではエンカウントしても気軽に逃げられるようになったので、さほど重要ではないかも(やり込み時には必要)。

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育成編

育成したいなら、まずはバトルをくり返す!

 本作では、戦闘終了時にランダムで仲間のステータスがアップしていくという、『サガ』シリーズらしいシステムを採用。強い敵を相手にするほどステータスが上がりやすくなる。……とはいえランダムなので、思うように上がらない場合もあるのだが、気にしすぎず、まずはバトルをしまくればいい。

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武器は自由に選んでOK

 仲間ごとに、ステータス成長度や最大LPなどの違いはあれど、武器に対する適正は存在しないので、装備させる武器は自由に選んでいい。
 なお、BP回復速度や初期BPが高いほどに、高威力の技を連発しやすいことは覚えておこう。

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クラスのレベル3を目指そう

 本作には“クラス”という、職業のような概念がある。そして、クラスのレベルを上げるには、そのクラスに関連するスキルを修練する必要がある(ジュエルを消費)。

 まずは、使用する武器のスキル(長剣スキル、弓スキルなど)が関連するクラスを成長させていこう。武器スキルが上がれば、技が閃きやすくなるほか、BP消費量がダウンして使いやすくなる。まずはクラスレベル3を目指そう。

 ただ序盤は、仲間の誰かひとりを優先してクラスレベル3まで育てるより、まずはパーティー5人全員をクラスレベル2にしたほうが、全体的なパーティー強化になるのでオススメだ。

 クラスレベルが3になれば、そのクラスが持つスキルを個別で修練できるようになるので、さらに武器スキルを上げ、技を閃いていこう。強力な技ほど閃きにくくなるので、スキルレベル5を目指したい。

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技の閃きスポット

 技の閃きやすさは、スキルレベルと敵の強さが関係している。序盤は、とりあえずイベントをこなしていけば、適度に強い技を閃いていくだろう。

 中盤以降は、スカーブ山の奥地にいるタイニィフェザーの依頼を受けた後に、タイニィフェザーと戦うのがオススメ。強敵だが、負けても山の麓まで戻されるだけなので、閃いた技を維持できる。タイニィフェザー戦の前でセーブしておき、戦って、技をいまいち閃かなかったらロードする……というのをくり返すのもいい。ただし、タイニィフェザーにまつわるイベントを穏便に進めたい場合、うっかりタイニィフェザーを倒してしまわないように注意。

 終盤は、ゴールドマイン襲撃イベントを利用しよう。このイベントは消滅することがないもので、ゴールドマインの地下にいる強敵10体を倒せばクリアー、という内容。この10体は最高ランクの敵が出現しやすい特徴があり、かつ10体すべてを倒さずにダンジョンから出ると、つぎに訪れたとき、すべて復活している。この10体を、技を閃くための相手として活用しよう。

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戦闘編

序盤は薬箱の装備を

 序盤は回復方法が乏しいが、アイテム“薬箱”を装備したキャラクターは、回復役になれる。回復量が小さいので、キャラクターが成長するにつれて使わなくなっていくアイテムだが、薬箱の使用回数は宿屋に泊まるだけで回復できるので、序盤では重要なアイテムとなっている。

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戦いに勝てないときは……

 序盤はキャラクターが育っていないので、バトルできびしさを感じる場面もある。そんなときは、まずパーティーを5人揃えて挑むようにしよう。その際は、名無しのキャラクター(“闘士”など)を仲間にすることも視野に入れよう。仲間にしやすい吟遊詩人を使うのも手のひとつ。

 後半はボス戦で苦戦しやすい。勝てないときは、まずは装備を見直してみるのがオススメ。本作はショップを利用しないと“ショップレベル”が上がらず、ショップレベルが上がらないと、高性能な装備が買えない。ショップレベルを上げながら装備を見直してみるだけでも、戦いやすさがグンと変わる。

 また、技・術も重要。先述した“技の閃きスポット”を利用して、強い技を揃えて挑むだけでも、勝率は大きく上がる。

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術で全員回復役にしよう

 本作では、仲間全員が回復方法を持っているほうが臨機応変に立ち回れる。スキルレベル1でもいいので、水の術スキルを覚えて、術法“癒しの水”を使えるようにしておくといい。

 ただ、火の術を使わせたいキャラクターには、水の術は覚えさせられない。その場合は、光の術法“ムーンライトヒール”で補うといい。術具を使う方法もある。

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煙玉袋はつねに持っておくと吉

 リマスター版で追加された“煙玉袋”は、戦闘開始前・戦闘中に使うと、LPを消費せず安全に逃げられるというアイテム。敵と戦うのが面倒な場合や、ボス戦までLPを減らしたくないときなどに利用したい。宿屋に高めな料金を支払って泊まると、最大10回まで補充可能。使用回数を切らさないように、適宜泊まるのがオススメだ。

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フォーメーションを変更しよう

 フォーメーションは、パーティーメンバーを前衛・中衛・後衛に振り分けるもの。変更しておかないと全員前衛となる。敵に狙われる確率は、前衛がもっとも高く、中衛、後衛と下がるほど低くなる。

 また、武器種によって得意な立ち位置が存在する。、たとえば剣なら前衛、槍なら中衛、弓なら後衛といったところ。使用武器に合わせて適宜変更しよう。

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オススメ術合成 序盤編

 手っ取り早くパーティーを強化するには、術合成を利用するのがオススメだ。アルツールやクリスタルシティなどで習得できるクラス“ローザリア術法士”は、術にほかの術を混ぜる“三術合成”という特性を持つ(二術合成ができる帝国学術士については割愛)。

 魔の術法“サイコブラスト”(習得可能場所:ウソなど)をベースに、気の術法“生命波動”、“覚醒印”(習得可能場所:クリスタルシティなど)を合成しよう。少ないBPコストで、全体に大ダメージを与えられるサイコブラストが撃てるようになる。覚醒印が約4500金とかなり高値だが、習得できれば終盤までサクサク進められる。

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オススメ術合成 終盤編

 技の威力も1000を楽々と超えはじめる終盤は、サイコブラストの出番も少なくなってくる。そんな中、ボス戦で役に立つのが、水の術法“クイックタイム”。これは合成を利用しないと使えない術で、発動ターンを強制終了させ、つぎのターンに敵の行動をスキップさせるという効果を持つ。

 水の術法“タイムディシーバー”(習得可能場所:メルビルなど)をベースに、風の術法“ブラッドフリーズ”(習得可能場所:ノースポイント、南エスタミルなど)、幻の術法“氷幻術”(習得可能場所:メルビルなど)を合成するのがオススメ。発動に大量のBPが必要ゆえ、BP回復アイテムも併せてご用意を。「ずっと俺のターン!」も可能なほどに強い。

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再戦したければ、すぐロード!

 じつは、“全滅”の文字が現れている瞬間も、ポーズメニューを開くことができる。負けた相手と再戦する際、全滅の演出が終わるのを待って、タイトルメニュー→ロード画面とたどる必要はないのだ。ポーズメニューからそのままロードすれば、スムーズに再戦可能。覚えておいて損はない。

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