バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオが開発中の新作オンラインRPG『ブループロトコル』。2022年11月15日19時より本作の公式番組“ブルプロ通信#5”が配信され、正式サービス開始時期とネットワークテスト概要が発表された。
番組は2部構成。19時から始まる第1部では後日実施予定のネットワークテストや現在の開発状況について公開。第2部ではこれまでに寄せられた意見に対するフィードバックが行われる。
BLUE PROTOCOL公式配信『ブルプロ通信』#5
正式サービス予定日
2023年早春にサービス開始予定
ネットワークテスト詳細
- 実施期間:2023年1月14日~1月16日
- 募集人数:5万人(応募者多数の場合は抽選)
- 募集期間:“ブルプロ通信#5”第1部終了時~2022年12月13日
- コンテンツ:シナリオやレベル等に制限あり
動作環境
低画質の設定は前回のテストから変わっていないが、開発の進行により、より美しいグラフィックを提供できるようになったことから高画質と最高画質はスペックが上昇。
新たに4K解像度に対応。設定のカスタム次第では最高画質のプリセット以上の設定も可能。ただし、よりハイスペックなPCが必要となる。
新PVが公開
ブルプロ通信#5の冒頭では新PVが公開された。2分ほどの映像でストーリー概要が語られ、銃で戦うNPCの姿も見られる。
オンラインアクション RPG『BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)』PV
出演(敬称略)
- 日高里菜
- 興津和幸
- 茅野愛衣
- 山口愛
- 村瀬歩
- 千本木彩花
- 石川界人
- 瀬戸麻沙美
- 武内駿輔
- 水中雅章
- 田所あずさ
- 小山力也
メインテーマ(敬称略)
- 澤野弘之
クラス紹介
クローズドβテストの頃からクラス性能はかなり変わっているらしく、あらためて特性や戦いかたが紹介された。また、いくつかの新システムも実装されている模様。
- エネミーステップジャンプ:ジャンプで敵に接近して再度ジャンプすると2段ジャンプが発生するシステム。
- そこから強襲攻撃を出すとボーナスが発生し、クラスに合わせた追加効果が発動する。
- イージスファイターの場合、敵にバインド(移動不可)を付与。
- パーティーチェイン:パーティー全体でコンボ数を共有するシステム。
- 一定回数を重ねると攻撃力アップ等のバフがかかる。
- アルティメットスキル発動時のカットイン演出
- カットイン中は無敵状態に。オプションでオフにもできる。
イージスファイター
- 剣と盾を装備して戦うタンクロール
- 盾でガードをしてカウンターを狙う。
- カウンターの仕様が変更。盾でガードをして、吹っ飛び中に攻撃すると反撃。
- つぎのネットワークテストから、敵を攻撃して引き付ける、いわゆる“ヘイトシステム”を導入。イージスファイターのスキルは全体的にヘイトが高め。
- ほかの人にヘイトが向いているときに、間に入り込んで(わざと当たりに行って)カウンター攻撃を発動できる。
- アルティメットスキルが攻撃スキルからバフスキルに変化。自身に防御力アップ・スーパーアーマー・HP継続回復・盾ゲージ消費軽減バフをかけ、発動時にはHPと盾ゲージが回復。
- 効果時間中に攻撃でゲージを溜めると再度発動できる。再発動時は味方に防御力アップ・HP継続回復を付与可能。
ツインストライカー
- 手数の多いアタッカー(DPS)クラス。
- 敵の攻撃を避けて、再度飛び込むのが基本的なスタイル。
- コンボゲージの仕様が変更。敵の攻撃を受けてもゲージは減らず、バトル終了後にしばらく経つとゼロになる。
- コンボゲージを消費してタクティカルスキルの威力を高める新バフが追加。
- 右クリックの攻撃にデフォルトでドレインとスーパーアーマーが付与。ボーナス強襲攻撃でもドレイン付与。被弾を恐れずに前進し、減ったHPは自分で回復する運用が可能。
- ヒット数が多いスキルが多く、パーティーチェインに貢献しやすい。
- スキルをキャンセルして回避し、そこから強襲するような戦いかたが強そう。
ブラストアーチャー
- 中・遠距離攻撃が得意な弓使い
- バフスキルを多く備えており、範囲攻撃や回復スキルも扱える。
- アルティメットスキルは対集団向けのスキル。一定範囲内に敵集団を固めて一斉に範囲攻撃を叩き込める。
- エイムモードとロックオンモードがあり、エイムモードだと敵の弱点を狙いやすい。
- 回復役を兼ねている。攻撃を当ててゲージを溜め、右クリックのクラスアクションで回復スキルを使用可能。
- バフとデバフスキルが豊富で、パーティー全体の底上げをするクラス。
- パーティープレイでは回復量の管理も重要。
スペルキャスター
- EPを消費して高威力の属性攻撃を連射可能な遠距離クラス
- スキルの選択次第で、単発火力を高めることもヒット数を稼ぐことも可能。
- 属性攻撃を重ねて追加効果を発生させる“属性バースト”を狙いやすく、短時間でのDPSは非常に高い。
- EP回復のために足を止めないといけない。ソロでのスピーディーな立ち回りがいちばん難しい。
- 隙を仲間にカバーしてもらうと力を発揮する。
- 遠距離クラスのエネミーステップジャンプは、後方にジャンプをして距離を離せる。
ヘヴィスマッシャー
- ネットワークテストから使用できる新クラス。
- 射出可能なハンマー(巨大な金属球)を持つ近・中距離クラス。
- ハンマーの推進力で高速移動したり、ヒットした敵を引き寄せることが可能。
- コンボを稼ぎやすいツインストライカーに対して、こちらは一撃の威力が高いく、ダウンを奪いやすい。
- HPが高くスーパーアーマー持ちなので、サブタンク的な役割を担える。
- タクティカルスキルにカートリッジを使用するため、リロードをするタイミングが大切。ゼロ状態でリロードするとボーナスが入る。
特報
2022年12月9日(日本時間)に開催されるゲームイベント“The Game Awards 2022”で、何らかの発表があることが明かされた。“プロジェクトスカイブルー”エグゼクティブプロデューサーの下岡聡吉氏は、外国語で気になるひと言。韓国語?
第2部:ユーザーから寄せられた40個の要望に回答
“ブルプロ通信#5”の第2部では最終フィードバックと称して、ユーザーから寄せられた意見や質問への回答が行われた。
【回答】
- 新しい髪型や左右の反転機能が追加。
- 目や眉毛の角度調整が可能。
- ボイス増加(男女それぞれ6種類ずつ)。
【回答】
- 装備箇所は全部で7部位(頭・目・頬・耳・手・背中・腰)。
- 試着も可能。
【回答】
入ります!(食い気味)
【回答】
- 新仕様として、冒険者ギルドからもらえる“アドベンチャーボード”を実装。マスに書かれたお題を達成していき、ゴールに到達すると冒険者ランクの昇格試験が受けられる。
- 本筋ではないお題をクリアするとアイテムなどが手に入る。
- CBTの頃とは異なり、ストーリー進行とは別軸のシステムとなっている。
- 装備を作る用のボードもある。ゴールするとレシピを入手。
【回答】
- CBTの頃よりも調整は行っていて、カメラの距離をより引けるようになった。とはいえ、酔いやすさは人それぞれ。引き続き調整を行っていく。
- ロックオンするとオブジェクトでカメラが隠れることがあったが、それは起こらなくった。
【回答】
- レベル差によって、エネミーのネームプレートの色を変更。適正レベル(白)のエネミーと戦うのがいちばん効率的。
【回答】
- 前回の放送で報じた強襲攻撃、回避攻撃、ジャスト回避は実装済み。高低差ボーナスは実装取りやめに。
- スキルやステータス画面を根本から変更。
- キーに縛られることなく、4枠に自由にスキルをセット可能に。
- サブクラスを育成すると、“クラス共有アビリティ”の効果を得られる。
【回答】
- スキルビルドやパーティー編成で変わってくると思われる。
- コンテンツが備えたギミックによってやることは変わると想定。
【回答】
- ダンジョン内にバトルエリアを設けている作りになっている。そこまでのエネミーをスルーするとバトルエリアまで追ってくることもあるので、リスクを回避したり、あえてまとめて倒すなどの攻略法が想定される。
- 低確率で装備が直接入った宝箱がドロップするように変更。
- 開発陣によるテストプレイでも、レアドロップは盛り上がった。
【回答】
- 味方のバフだけ、攻撃範囲だけなど、表示されるエフェクトを細かく設定できるようになった。
【回答】
- 移動キー連打による受付時間を3タイプから選べるようになった。
【回答】
- 装備セットを複数登録できるようになった。同じクラスでも遊びかたによって装備を変えるなどの使いかたも可能。
【回答】
- スキル習得の仕様が変更。以前はスキルポイントの割り振りだったが、ネットワークテスト以降はレベルアップで自動的に習得。
- 習得する・しないのストレスがなくなった。
【回答】
- アステルリーズの脇など、フィールド各所にスキルを試すためのカカシが設置。
- 属性ダメージの割合などもチェック可能。
- カカシの近くで抜刀すると、強制的に戦闘状態に。
【回答】
- イマジンだけでなく、自分のレベルより高くても装備可能。適正レベルを基準に性能が調整される。
- バトルイマジンの能力は、タクティカルスキル以上、アルティメットスキル以下をターゲットに調整している。
【回答】
- 乗っていてもエネルギーは減らず、プレイヤーキャラより速いスピードで通常移動。
- そのうえでダッシュボタンを押すとさらに高速移動でき、徐々にダッシュゲージが減少。ボタンを話すと回復していく。
- 走りながら飛び乗ったり飛び降りたり、飛び降りながら攻撃も可能。
【回答】
- ダンジョンにもミニマップを実装。
- ミニマップの倍率変更は、クラスによって見たい範囲が異なるなど、適切な利用がむずかしかったため 実装見送りに。
- ダンジョンで通ったところを表示する“レイヤーマップ”を実装。
- レイヤーマップはBキーでオン/オフ可能。
【回答】
- “踏破ポイントを見つけて雲を晴らす”という仕様を取りやめに。プレイヤーが移動した部分の雲が自動的に晴れていく。
- 「隠し要素を探す要素はなくなったんですが、それはそれで」「踏破の楽しみもあるかもね」とのこと。別の仕様が入るのだろうか。
【回答】
- アイテムのウィッシュリストを実装。レシピのあるアイテムを登録して、何がいくつ必要か表示され、揃うと画面右上に通知される。
【回答】
- 同時表示できるクエスト数は3つまで増加(ステップ数の多いクエストに合わせて調整したところ、3つが適正だった)。
- クエストボード、ウィッシュリスト、アドベンチャーボードのお題を切り替えながら閲覧可能。
- HUDはJキーを押すと切り替え可能。
【回答】
- UI全体のボタンやテキストサイズは全体的に調整。
- ショートカットキーを追加で設定する“ブックマーク機能”を実装。空いているキーに開きたいページを登録できる(新規で16個)。
- これにより、メニュー上でカーソルを動かすことが減っている。
【回答】
- HUDを自由に設定可能に。
- 下岡氏はキャラにかぶせるようにマップやアイテムといった情報類を集中させていた。
【回答】
- アイテムパレットの仕様を見直した。最新バージョンではF1とF3でリングを回すように合わせ、中央のアイテムをF2で使う仕様に変更となった。
- ショートカットリングのRING1にF5~F12までショートカットが設定されており、ここにアイテムやスタンプなど設定しておけば即座に使用可能。
【回答】
- パーティメンバーの戦闘不能時、右上に表示されるメッセージと効果音で通知されるようになった。
- ミニマップ上にも戦闘不能になった場所が表示される。
【回答】
- “常に表示”、“街の中のみ表示”“街の中のみ非表示”、“常に非表示”の4つから選択可能に。
【回答】
- スクリーンショット撮影用の“フォトモード”を追加。被写界深度(遠くをぼかす設定)やカメラ角度、モーションを自由に設定可能。
- フォトモードではジェスチャーでキャラを動かしたりスキルを使ったり、モーション途中で止めたりできる。
- 撮影したスクリーンショットを使ってプロフィール“冒険者カード”を作成できる。冒険者カードはユーザー間で交換可能。
【回答】
- CBTではフォロー・フォロー返しをするとフレンド登録される仕様だった。ネットワークテストでは仕様が変更。
- 冒険者カードを渡すと相手の“交換待ちリスト”に入り、相手から冒険者カードを渡されるとフレンド登録が成立する。
- いっしょにパーティーを組むと“コンタクトリスト”に入り、そこからカードを送ることも可能。
【回答】
- タブ型になったため、チャット欄に表示するメッセージを細かく調整可能に。
- タブはメイン、サブ1、サブ2の3つまで。
【回答】
- 設定キーから通知をONにすると、メニューやクラフト画面を開いているときでも通知が表示される。
【回答】
- クラフトマシンなどの中心から離れたところからでもインタラクト可能に。
- 逆に人に話しかけたい場合は、トークモードのマウスカーソルで選択すればオーケー。
- 右側の“Alt”をクリックすると(もしくはAltkキー)、近くにいるプレイヤーを直接選択可能。
【回答】
- 表示人数をオプションで設定可能に。
- 入退場時のロード時間はできうる限り調整予定。
【回答】
- 別クラスの武器を街で装備するとクラスチェンジ可能な仕様に変更。
【回答】
- アイテムの種類に応じてバッグが分けられ、アイテムバッグには消費アイテムだけが、装備品バッグには装備だけが入るようになった。
- 素材は入手した端から自動的に倉庫に転送される。
- 素材を持って街に帰ることがなくなったので、鑑定システムは削除。
- “ダンジョン、フィールド、街にどれくらい人が滞在するか”を計算してコンテンツを設計するのが一般的。バッグの仕様変更によって再計算する必要があり、ストレスのない形を目指して作り直したことが、時間がかかった理由のひとつらしい。
【回答】
- スライドバー、数値の直接入力、+-ボタンでの変更、最小最大ボタンでの設定が可能になった。
【回答】
- 採取できるアイテムをアイコンで確認できるようになった。
【回答】
- 精錬の仕様自体を取りやめに。武器には固定でレベルが設定される。
- がんばって精錬したとしても、新しい武器を作るとまたレベル1からになりモチベーションの低下につながってしまうため。
【回答】
- “アチーブメント”という形式で実装。ステータスやクラス、クエストなど、複数のジャンルで目標が設定され、達成すると初号やアイテムを受け取れる。
【回答】
- 仲のいい人同士で集まってコミュニケーションを図れる“チーム”機能を実装。
- 名前の横にバッジがつき、チームチャットも利用可能に。
【回答】
- パーティーを組んだ状態でゾーン移動をすると、その人数分の予約枠ができる。一定時間内に移動すれば必ず同じチャンネルに入場可能。
【回答】
- オプションで“Xboxコントローラー”、“Dualshock 4”、“DualSense”を選択可能。
- 十字キーで項目を選択できるように。
- 左アナログスティックでマウスと同じようにカーソルを使用可能。
- ゲームパッド設定にしてもキーボード&マウスは反応するので、併用するのもあり。
ブルプロ通信#6が12月に配信予定
第2部は2時間たっぷりあったが、それでも伝え切れなった情報は多いらしい。12月に追加機能を紹介する“ブルプロ通信#6”の実施が発表された。
公開された画像には釣りをするキャラクターの姿が。詳細は公式Twitterでアナウンスされるとのこと。
ゲーム概要
『ブループロトコル』はアニメのようなグラフィックが特徴的なオンラインRPG。バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオの共同プロジェクト“プロジェクトスカイブルー”の中核を成すコンテンツとして、2019年6月に発表された。
2019年7月から3度のテストが実施された後、2021年10月からは開発に専念するためか、一時的に情報発信がストップ。2022年11月4日に公式Twitterが再始動し、話題となっていた。
“ブルプロ通信#5”出演
下岡聡吉氏(プロジェクトスカイブルーエグゼクティブプロデューサー)
福崎恵介氏(『ブループロトコル』開発統括ディレクター)
鈴木貴宏氏(『ブループロトコル』運営統括ディレクター兼プロデューサー)