マンガ界の巨匠・手塚治虫先生が描く、無免許の天才外科医を主人公に描いた医学ドラマ『ブラック・ジャック』。現在アマゾンプライムビデオでは、OVA作品を含む『ブラック・ジャック』シリーズ全10作品が視聴可能です。今回はその中から、2006年に放送された『ブラック・ジャック21』に注目してみましょう。

『ブラック・ジャック21』(アマゾンプライムビデオ)

 『ブラック・ジャック』がテレビアニメとして登場したのは2004年のこと。それまで映画やOVAなどさまざまな形で映像化されてきましたが、テレビアニメ化は意外にも2004年が初めてでした。

アニメ『ブラック・ジャック21』連続性のあるストーリーへとリニューアルされた新シリーズ。第1話では大塚親子が夢の共演!?【アマゾンプライムビデオおすすめ】
Amazonより

 2006年3月に最終回を迎え、2006年4月からスタートしたのが『ブラック・ジャック21』。1話ごとに完結するオムニバス形式だった旧シリーズに対し、本作は“謎の組織の陰謀を解き明かすためにブラック・ジャックが世界中を駆け巡る”という連続性を持たせた構成になっています。

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※以下、『ブラック・ジャック21』のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください!

 とはいえ1話1話は原作のエピソードが基になっているため、単発で見ても見ごたえは抜群。たとえば第1話は原作の『報復』(88話)と『獅子面病』(33話)が統合した内容になっており、第2話はブラック・ジャックの父親が登場する『えらばれたマスク』(68話)を軸に物語が進んでいきます。

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 そして第2話終盤ではいよいよ謎の組織が動き出し、ブラック・ジャックが命を狙われる展開に。なぜ組織はブラック・ジャックを狙うのか、世界を揺るがす巨大な陰謀とはいったい何なのか――。その謎を解き明かすために奔走するブラック・ジャック。彼が幾多の窮地を乗り越え、辿り着いた真実はぜひご自身の目で確認してみてください。

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 ちなみに主人公のブラック・ジャックを演じるのは声優の大塚明夫さんですが、第1話『医師免許が返る日』の登場人物にしてブラック・ジャックと対立関係にある医師会の会長を演じているのは大塚周夫さんです。周夫さんといえばご存知、『ONE PIECE』ゴール・D・ロジャーなどで知られる声優であり明夫さんの父親。同話で夢の親子共演を果たしているうえ、作中には周夫さん演じる会長が「明夫!」と息子の名を叫ぶシーンがあるので必見です。

 また最終話『命の尊厳』では旧シリーズのオープニング主題歌、Janne Da Arc(ジャンヌダルク)の『月光花』が挿入歌として流れる一幕が。クライマックスに前作を代表するオープニング曲を持ってくるあたり、スタッフの作品愛を感じますよね。

【Premium】Janne Da Arc - 月光花

 ストーリーもさることながら、ファンにとってうれしい演出も満載の『ブラック・ジャック21』。ぜひこの機会に『ブラック・ジャック』の世界に浸ってみては?

※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。

『ブラック・ジャック21』(アマゾンプライムビデオ)

ブラック・ジャック21