2022年10月27日にセガより発売予定の家庭用ミニハード“メガドライブミニ2”。2019年に発売された“メガドライブミニ”の流れを汲む、復刻系の新ミニハードだ。

 本記事ではメガドライブミニ2の開発中バージョンをお借りして、実際に触れてみた感想をお届け。まずは、メガドライブミニ2の特徴、そして本体機能を紹介しよう。

『メガドライブミニ2』レビュー。ファンも唸る全60本を遊び尽そう! 『ああ播磨灘』や『キャプテン翼』、『ルナ ザ・シルバースター』など注目作もピックアップしてご紹介
メガドライブミニ2。価格は9980円[税抜](10978円[税込])。

本体の特徴

 メガドライブミニ2は1993年に発売されたハード“メガドライブ2”をミニハード化したもの。メガドライブミニよりも小型化されていることもあってか、よりミニハードのミニチュア玩具的なかわいらしさがアップしたように思う。小さくはなったが中身はメガドライブミニよりもさらに進化しており、収録タイトルも増えているほか、一部不満点を解消するといった要素も。

 モニターへは付属のHDMIケーブルで接続し、電源は市販のUSB対応ACアダプターを使用してUSBケーブルで供給する。メガドライブミニ2にはACアダプターが付属していないので、事前に用意しておこう(5V/2.0A以上の出力が必要。メガドライブミニよりも必要アンペア数が増えている)。

 コントローラーは付属の“ファイティングパッド6B”を本体の前面にあるUSBポートに接続すればオーケー。もうひとつのコントローラーをつなげばふたりプレイが可能。右側のUSBポートにバッファロー製の対応USBハブをつなげば、対応タイトルで4~5人プレイができる。

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メガCDに対応した全60タイトル!

 前回のメガドライブミニは全42タイトルの収録で、メガドライブを代表するようなタイトルや一部マニアも喜ぶようなレアタイトル、そしてジャンルのバラエティ豊かなゲームを遊ぶことができ、全体的に好評を得た。メガドライブミニ2は全60タイトルと大幅に収録タイトル数が増加。さらに今回よりカートリッジタイトルだけでなく、CD-ROMを媒体としたメガCDタイトルにも新規対応し、メガCDタイトルが20本収録されている。以下が、珠玉も珠玉すぎる収録タイトルリストだ。

収録タイトルリスト(五十音順)

 いやもう、なんか豪華すぎて意味がわからない。改めて権利元との契約が必要になるキャラクタータイトルが多数あるだけでなく、「メガCDといえばコレでしょ!」というタイトルも含まれている。また「『ファンタジーゾーン』……? えっ、オリジナル移植タイトルなの!?」と驚くものも。アーケードからの移植タイトルが多いのも注目ポイントのひとつだろう。

 さらに、『TATSUJIN』はBGMの速度調整、『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』は、遊びにくいところに手を加えたイージーモードが追加されているのもポイント。『スペースハリアーII』にいたってはメガドライブにはないスプライト収縮機能を搭載。歴史のifに挑戦した夢のオリジナルタイトルと言える。

 「収録タイトル数は60本」とうたわれているものの、厳密に言うとそうではない。前述の『スペースハリアーII』では『スペースハリアー』もプレイ可能で、『三國志III』はオリジナル版と『三國志III メガCD版』の2バージョンを選択でき、『ワンダーメガコレクション』はゲーム内で4つのソフトを遊ぶことができる。言語選択により一部タイトルは海外版が遊べることも考えると、実質的には60本を超えたタイトルが収録されているのだ。

細やかに進化した本体機能

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 メガドライブミニとさほど変わらない部分ではあるが、本体機能も紹介しよう。トップ画面でにはゲームが並び、五十音順や発売日順、メガCDタイトルをトップに持ってくるなどのソートが可能だ。表示も表パッケージのほか、背タイトル表示にもできる。なお、ゲームを選ばず放置していると、各ゲームもデモ画面が自動で流れていく。

 設定画面では言語選択のほか、壁紙などの変更が可能。メガドライブミニ2からの新要素として、音の鳴りかたをメガドライブのものかメガドライブ2のものにするかという、マニアックな設定が追加された。

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デモ画面が終わるとつぎのタイトルへ切り替わるので、放置して眺めるのも楽しみのひとつ。
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 また、コントローラーのMODEボタンは、デフォルトでは各ゲームのシステムメニューが開く。ここではステートセーブやゲームリセットが可能。ステートセーブ用には各ゲーム最大4つのスロットが用意され、自由にセーブ&ロードがいつでも可能だ。なお、システムメニューは本体のリセットボタンでも開くようになっている。

 ゲーム設定でMODEボタンを押してもシステムメニューを開かない(スタートボタンを使用する)、もしくはMODEボタン長押しで開くように変更可能。これも新要素のひとつで、MODEボタンの誤操作を防げるようになった。ほとんどないが、ゲームによってはMODEボタン自体を使うものがある。その際も、オフにすることで支障なくゲームを進められる。

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ゲーム選択画面では説明文やジャンルが確認できる。

注目タイトルピックアップ

 収録タイトルはどれも遊んでほしいところではあるが、筆者が独断でピックアップした、ぜひ遊んでほしいタイトルをご紹介。ゲームちょっとした遊びかたや、裏技なども解説しよう。

『ああ播磨灘』

 さだやす圭先生による漫画『読むと強くなる横綱漫画 ああ播磨灘』を原作とした対戦格闘ゲーム。相撲ゲームではあるがスポーツという感じではなく、文字通り対戦格闘ゲームに近い。原作では描かれなかった70連勝を目指すのが目的。

 本格的な相撲を求めていたら申し訳ないが、体力バーがあり、力士が格ゲーよろしく大ジャンプで接近したリ攻防をくり広げるのは、なんとも見た目的に楽しい。コマンド技もあり、敵を動けなくさせるねこだまし“時空念動波”も笑えるところ。もちろん相撲なので土俵から出しても勝ちとなり、土俵際で投げ技が決まれば逆転も狙える。

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 中盤からは難度が上がっていき、いわゆるラスボスの“鬼神灘”はメチャクチャ強い。理不尽なレベルに強いので、ステートセーブ推奨。難易度を横綱に変更して70連勝を達成すれば、おまけの“播磨体操 第一”が見れるところも注目だ(パスワードでも見られる)。

 グラフィックの迫力や技のド派手な演出は見ごたえがあるが、じつは原作に破天荒な相撲部分はほぼない。気になる人はぜひ原作も読んでみて「いやこの原作がゲームになったら、こうなるの!?」と驚いてみてほしい。

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『餓狼伝説2 新たなる闘い』

 アーケードで稼動していた、SNKの対戦格闘ゲームシリーズの移植作品。オリジナル版ではできない連続技が可能となったり、コマンドの簡略化や新システムの搭載など、完全移植というよりアレンジ版となっている。

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 特筆すべきは、メガドライブバージョンのみのモードだ。タイトル画面の前にタカラロゴ(TAKARA)が表示されているときにYボタンを押すと、オプションメニューのTEST項目に、“DIP SW”という項目が出現する。

 0と1が並んでいて意味がわからないと思うが、各数列を0か1にするとゲームに変化が起きるのだ。変化と言ってもいろいろあるが、たとえば左から2番目と3番目を0にすると、相手を吹っ飛ばした際に浮いているときにもダメージ判定が残り、空中コンボが可能に。ゆえに超絶火力の空中コンボを叩き出せる、ハチャメチャな対戦格闘ゲームに変化するのである。ほかの移植バージョンやオリジナルバージョンでは遊べない要素を、パーティー感覚で楽しんでほしい。

 また、左から5番目を1にすると、MODEボタンを押しながらボタンを押すだけで超必殺技が出せるようになる。コマンドが苦手な人の救済処置としても使えるので、ぜひ試してほしい(この場合、MODEボタンは本体設定でオフにしておく必要がある)。

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『キャプテン翼』

 高橋陽一先生によるサッカー漫画の金字塔『キャプテン翼』を原作とした、コマンド式サッカーゲーム。現在も『キャプテン翼』に関するゲームはいくつかあるが、旧テクモ(現コーエーテクモゲームス)の『キャプテン翼』シリーズといえば、ほかのハードでも人気を博しており、画期的なシステムで根強いファンを持つ。

 メガCDタイトル『キャプテン翼』では、初代アニメ版の声優陣による、アニメさながらのシナリオシーンが展開。これが非常に豪華で、筆者は旧テクモの『キャプテン翼』シリーズの中でも随一にお気に入りのタイトルだ。

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 いま見ると若干アニメシーンのテンポの悪さはあるものの、スキップも可能だし、ロードもオリジナルよりもかなり短い。なお物語は主人公の大空翼がロベルト本郷と出会う冒頭から、中学生編までが描かれる。

 旧テクモの『キャプテン翼』シリーズの中でも珍しく、対戦モードが用意されているのもポイントだ。これがなかなかに白熱するので、ぜひ対戦も楽しんでほしい。ちなみに対戦モードの都合もあってか、一部キャラクターの性能がマイルドになっているのも本作の特徴かも。

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『三國志III』

 コーエーテクモゲームスが誇る歴史シミュレーションゲーム『三國志』シリーズの3作目。もとはPCで発売され、のちにメガドライブに移植された。三国志に登場する武将を操作、またはオリジナル武将を制作して、中華大陸統一を目指すという、シリーズ作品の基本的な魅力が詰め込まれている。

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 メガドライブミニ2ではカートリッジ版とメガCD版の両方を収録。メガCD版はオープニングアニメが追加されているほか、一部BGMがCD音源の豪華になり、効果音はよりリアルに。また、黄巾の乱に関する新シナリオも用意されている。オリジナル版はおもに効果音で逐一CD読み込みが発生するせいでロードが目立ったが、メガドライブミニ2版はロードがいちいち挟まることはないので快適にプレイ可能だ。

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『真・女神転生』

 アトラスの人気RPGシリーズ『真・女神転生』の初代をメガCD向けにアレンジしたタイトル。基本的にはオリジナル版と変わらないが、グラフィックの多くが描き起こされており、とくに悪魔などのグラフィックが多数変更されているほか、新悪魔も追加されている。

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 特筆すべきはやはりCD-ROM媒体による、オープニンナレーションやイベントでの声優陣のボイス。さらには一部BGMがCD音源のものが再生されるのが、非常に豪華な印象を受ける。

 ほかにも細かな違いがあり、たとえばPOISON状態(毒)になったら一定数歩くと自然回復するなど、『真・女神転生』をやり込んだ人ほど違いに驚くかもしれない。

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『スペースハリアーII』

 じつは本作は、メガドライブミニ2のオリジナルタイトルで、1988年にメガドライブで発売された同名タイトルとは別モノ。

 「……??? 『スペースハリアーII』はメガドライブミニにも収録されていたのでは?」と思われるかもしれないが(メガドライブミニ版の『スペースハリアーII』紹介ページ)、今回収録されている『スペースハリアーII』は、メガドライブにはないスプライト収縮機能を付けた、歴史のifに挑戦した架空のメガドライブ作品なのである。

 説明すればするほど余計に「なに言ってんだろう」感が強まり、それどころか初代『スペースハリアー』まで遊べちゃうのだ。このめちゃくちゃさがいかにもセガらしい。

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『ソーサリアン』

 PCで人気を博した日本ファルコムのRPG『ソーサリアン』。サイドビューの一見アクションゲームのような見た目のRPGで、キャラクタークリエイトや年齢・寿命、そして自由にシナリオへ挑むシステムなど、非常に自由度の高い冒険が楽しめる。

 そういった基本は踏襲しつつ、専用のシナリオが10本収録されているのがメガドライブ版の特徴。代表的なシナリオ“消えた王様の杖”などとはまったく異なるもので、『ソーサリアン』シリーズはもう遊びつくしたという人も新鮮な気持ちで楽しめるのでオススメだ。

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『パーティークイズSEGA Q』

 「もしかしてMEGAの誤字?」と思われるかもしれないが、本作オリジナルタイトル。メガドライブミニに収録されていた『パーティークイズMEGA Q』のクイズ内容、そして演出をセガセガしく彩り、そして問題文もすべてセガに関わることに変更されているのが『パーティークイズSEGA Q』だ。セガマニアでなくとも、セガに詳しくなれること間違いなし。

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 また、『パーティークイズMEGA Q 2022』は、当時の時事ネタなどの問題が難しかった『パーティークイズMEGA Q』(前作のメガドライブミニに収録)とは違い、現代に関する最新問題で構成されたオリジナルタイトル。どちらもパーティーゲームとして優れているので、多人数で遊ぶと盛り上がるだろう。

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『ファイナルファイトCD』

 アーケードで人気を博した、カプコンのベルトスクロールアクション『ファイナルファイト』をアレンジして移植したタイトル。オープニングでボイスデモが流れるほか、BGMがCD音源となっている。BGMは賛否両論あるところではあると思うが、かなり個性的なアレンジが施されており、すでに『ファイナルファイト』をやり込んでいる人も、一風変わった感覚でゲームを楽しめるだろう。

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 欠点としてパンチの速度がオリジナル版よりも遅いことが挙げられる。爽快感に欠けるのもあるが、それよりもパンチの速さが攻略法につながっていたところがあったために、やや難度が上がっている。

 OPTION MODEのEXITにカーソルを合わせ、右+Aボタン+Bボタンを押しながらスタートボタンを押すと、メニューに戻る。ゲームを始めるとボタンを押しているだけでオートパンチ連射が可能なので、これを使うと多少楽。ちなみに開発時は、“パンチ速度調整モード”の搭載も一時検討されたそうだが、あえなく断念したとのこと。

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『ルナ ザ・シルバースター』

 メガCDを代表する、ゲームアーツのRPGシリーズ1作目。少年・アレスと少女・ルーナの冒険がくり広げられる。イベントシーンでは豪華声優陣によるボイス付きの、アニメさながらのビジュアルシーンが展開するのが特徴。移動が鍵を握るバトルシステムや、王道的ストーリーが秀逸でいまなお人気が高い。

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 なお、続編である『ルナ エターナルブルー』もメガドライブミニ2に収録。舞台の歴史的なつながりはあるが、物語としてはさほど関係がないので単体でも遊べる。とはいえ、登場人物の一部の設定やゲーム自体に進化が感じられるので、できれば『ルナ ザ・シルバースター』から『ルナ エターナルブルー』を遊んでみてほしい。

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こちらは『ルナ エターナルブルー』の画像。考古学者の卵・ヒイロの冒険が描かれる。

買うべし! とは言うのだが!

 なんだか夢にも見ないレベルで「こんなのアリかよ!」状態の、好きな人にはたまらないミニハードとなったメガドライブミニ2。筆者は週刊ファミ通本誌の企画にて、移植してほしいタイトルに『キャプテン翼』、『ファイナルファイトCD』、『シャドウラン』と「無理だろうな」という3つを挙げ、ふたつも移植されていたので超満足。おそらくほかのファンも「アレがないじゃん!」という声はあるかと思うが、まあそれはミニハードの宿命だろう。

 世界的な半導体不足により生産台数が確保できないプロジェクトだということは分かっているが、懸念点はやはり台数の少なさ。それによって起こる、いわゆる転売問題もあるだろう。

 メガドライブミニ2はゲームの詰め合わせパックとしてもかなり優秀なので、ゲーム好きにもぜひ買ってほしいところ。ただ「オススメです!」と言っても、もう予約はほぼ埋まっていて、買えない人も多いのが現実だ。なお、週刊ファミ通でのインタビューで、本機の開発に関わる奥成洋輔氏に販売状況を確認したところ、「実店舗によっては当日販売分を別途確保されているところもあります」とご回答いただいた。いまから欲しくなった人はショップに足を運んでみよう。

 また、もし声がより大きくなれば大幅な追加生産などもあるかもしれないので、いちファンとしても今後の続報に期待したい。

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