彼女の愛は、甘くて痛い――。現在、アマゾンプライムビデオで配信中のアニメ『ハッピーシュガーライフ』。スクウェア・エニックス刊行の月刊誌『ガンガンJOKER』で連載されていた鍵空とみやき先生の同名コミックスが原作で、主人公の女子高生・松坂さとう（声：花澤香菜）が愛する少女のために奮闘していく物語です。
かわいらしいタッチで描かれるキャラクターとそのタイトルから、一見お菓子のように甘い百合物語なのかと思いきや……気になる物語のあらすじをさっそくチェックしていきましょう。
※以下、『ハッピーシュガーライフ』のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください！
誰も愛したことがなかった少女・松坂さとう（声：花澤香菜）には、いま好きな人がいます。その人物の名前は神戸しお（声：久野美咲）。彼女は数日前に出会った女の子で、ふたりはマンションの一室で仲よく幸せに暮らしていました。
しおはさとうのことが大好きで、さとうにとってもしお以外の人はその他大勢。
ふたりの生活を守るために何かとがんばるさとうですが、外には独占欲が強すぎる女店長、しおを欲する男子、生徒に歪んだ愛を向ける変態教師など、ふたりの生活を脅かす存在がいっぱいです。
そこでさとうはしおとの甘い幸せな生活を守るために、あらゆる手段を講じていくのでした。
ときに相手を社会的に追い詰め、ときに身体的に制裁を加え……。しおのためなら、それがたとえ倫理的に問題のある行動だったとしてもさとうは厭いません。
つまり本作は、ただの甘くて幸せな愛の物語ではなく“戦慄の純愛サイコホラー”。さとうとしお、このふたりはじつは誘拐犯と被害者の関係であり、作中には（直接的な描写こそ控えられているものの）残酷描写や暴力描写、ショッキングな展開が目白押しです。そういったシーンが苦手な方は、充分ご注意ください。
加えて『ハッピーシュガーライフ』には、多くの謎も飛び交います。たとえばさとうたちが住むマンションの一室には厳重に鍵のかけられた部屋があり、そこには血のついた壁とノコギリ、そして血の滴る袋が（何が入っているの……）。
さとうが「ねえ、ありがとう」、「けっこう住み心地いいよ、あなたの家」と言っているところを見るに、どうやらこのマンションにはもともと別の誰かが住んでいたようです。
ではいったい誰が？ さとうはしおを誘拐したうえ、部屋を乗っ取るためにわざわざマンションの住人を殺したのでしょうか？
そもそも誘拐された身でありながら、しおがここまでさとうになついているのもおかしな話です。しおの出自は？ 両親は？
そのすべての謎が全話を通して回収されるところも見どころのひとつ。そして衝撃のクライマックスは、ぜひご自身の目で確認してくださいね。
愛とは何なのかについて、深く考えさせられることでしょう。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
『ハッピーシュガーライフ』（アマゾンプライムビデオ）
