1998年に第1作が公開されて以来、20年以上の歴史を刻み続けてきた劇場版アニメ『ポケットモンスター』シリーズ。みなさんは1998年~2003年、2012年~2015年のあいだに、ポケモンたちの短編作品が同時上映されていたことを覚えていますか? 現在アマゾンプライムビデオではその短編映画10作品が配信されています。
そこで今回は、短編シリーズ第1弾にあたる、1998年公開の作品『ピカチュウのなつやすみ』に注目。そのあらすじと見どころをご紹介しましょう。
『ピカチュウのなつやすみ』(アマゾンプライムビデオ)物語の舞台は、ポケモンたちの遊び場“ポケモン広場”。ここで思い思いの夏休みを楽しむピカチュウたちでしたが、やっと寝ついたトゲピーがライチュウやカラカラたちの笑い声によって目を覚ましてしまいます。
そのことが原因で、喧嘩騒ぎへと発展してしまうピカチュウたち。ゼニガメVSマリル、ピカチュウVSライチュウの1歩も引かないバトルが始まる中、そんな騒動に巻き込まれたリザードンが土管から抜けなくなってしまったからさぁ大変! 果たしてピカチュウたちは楽しい夏休みを無事に過ごせるのか、というのが大まかなあらすじです。
アニメ本編ではトレーナーのサトシが主人公ですが、本作はあくまでポケモンたちがメイン。登場こそするものの、サトシをはじめとする人間キャラクターの顔はいっさい映りません。
代わりに佐藤藍子さんのナレーションとポケモンたちの視点で物語は進行していき、人語を話すニャース以外は鳴き声やジェスチャーなどで意思伝達がなされていきます。
おかげでふだんは見られないようなポケモンたちの表情や仕草などをたくさん拝むことができ、たとえば物語冒頭ではフシギダネがトゲピーのために子守唄を歌う一幕が。
ほかにもマリルとゼニガメの準備体操や土管から抜けなくなって涙目になるリザードンなど、思わず頬が緩むようなシーンが目白押しです。
加えて本作のオープニングソング『なつやすみファンクラブ』と、エンディングソング『ピカピカまっさいチュウ』にもぜひ注目してもらいたいところ。子どものころに『ピカチュウのなつやすみ』を映画館で見たという人は、恐らく聴くだけでなつかしさが込み上げてくるのではないでしょうか。
中でもエンディングソングは「きみが いつかひらく こころの アルバムに ことしのなつの かがやきを セーブしておこう」とオーキド博士(声:石塚運昇)が歌っているパートがあり、大人になってから改めて聴くと思わず目頭が熱くなります。そんな優しい歌詞とともに流れるエンディングイラストもものすごくかわいいので、ぜひチェックしてみてください。
大人になったいまだからこそ、なつかしの作品に癒やされてみませんか?
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。