2022年10月5日(水)のサービス開始まであとわずかとなる、Blizzard Entertainmentによる新作アクションシューティングゲーム『オーバーウォッチ2』(対応機種はNintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC)。
今回メディア向けに行われているアーリーアクセス版をプレイする機会をいただけたため、注目の新サポートヒーロー“キリコ”と、過去に開催されたベータ版にて登場した新タンクヒーロー“ジャンカークイーン”を解説していく。
※本稿はレビュー版でのプレイをもとに執筆しているため、リリース時(ローンチ版)と一部仕様が異なっている可能性があります。
回復するお札とダメージ能力の高いクナイで前線に立つ、新ヒーロー“キリコ”が登場!
本作にて、サービス開始時から登場する3人の新ヒーローのトリを飾ったのはキリコ。巫女とくノ一の要素を持っており、ゲンジ、ハンゾーに続く日本出身のヒーローだ。
回復させるお札とクナイ、ふたつの武器で支援と攻撃が行えるタイプのサポートロールとして登場し、ほかのサポートヒーロ―と比べ、前線で戦いやすいのが特徴だ。
ここからはキリコの武器とアビリティについて詳しく解説していく。
快気の御札&クナイ(武器)
ひとつ目のメイン武器は味方を回復させる“快気の御札”。味方に照準を合わせて撃つとお札が自動追尾し、命中すると対象を回復する。ただし、自身には使用できない。
自動で追尾してくれるため、遠くからでも撃つことができるが、マーシーやゼニヤッタのように回復させたい瞬間への使用となると、着弾までの時間差で倒されてしまうこともある。そのため、できる限り回復対象との距離は近いほうがいいだろう。
ふたつ目のメイン武器は“クナイ”。投擲しているため連射力はないものの、ヘッドショット(クリティカル・ダメージ)時の威力が高いのが特徴。ときには連続キルも狙えたりと、サポートだからといって侮れない強力な武器だ。
神出鬼没(アビリティ)
“神出鬼没”は、壁や柱といった障害物があっても味方ひとりのもとに瞬間移動できるアビリティ。とくにライフの減った味方へ近づくといった回復する際の使用が主になる。場合によっては前線で戦いで注目を集めつつ、危なくなったら後方の味方の元へ逃げるといった、攻めた使い方も可能だ。
鈴のご加護(アビリティ)
“鈴のご加護”は、自身を含めた味方に対し短時間の無敵の付与と状態異常の回復が行えるアビリティ。投げた鈴の着弾時に狭い範囲で効果が発動される。
バティストのイモータリティ・フィールドのように味方が倒されるのを防げるが、持続時間が少なくクールタイムも長い。そのため、相手のアルティメット時や、このままでは敵に攻めきられるといった、ここぞのタイミングで使用をすることになる。
また、このアビリティのいちばんの特徴は状態異常の回復効果。一切の回復が行えない強力なデバフ“回復阻害”も無効化できるため、アナの“バイオテック・グレネード”やジャンカ―クイーンの“ランペイジ”など、このデバフを付与できるアビリティ、アルティメットのカウンターとしても有効だ。
狐走り(アルティメット)
アルティメットの“狐走り”は発動すると、お狐様が前方に駆け抜け、縦長のエリアを形成。そのエリアに触れた味方は移動、攻撃速度の上昇とクールタイムの短縮というバフ効果が付与される。
一気に攻めたいときの起点となるアルティメットとなっており、防衛側が有利なチョークポイントを抜ける際や味方が固まっているときなどに使用するとより強力な効果を発揮。また、防衛側の場合は相手のアルティメットのカウンターとして使うのが有効的だろう。
壁登り(パッシブ)
パッシブ能力である“壁登り”はゲンジ、ハンゾーと同じく壁を垂直で登れ、高所を簡単に確保できる。そのため安全な高い場所から“快気の御札”で回復を支援したり、スナイパーのように“クナイ”で狙い撃つことも。いざという時役に立つ便利なパッシブだ。
主な立ち回り方について
タンクやダメージヒーローのすぐ後方で回復しつつ、時には壁登りで高所や裏を取ったりとさまざまな状況に応じて動きを変えられる、使っていておもしろいヒーローだ。たとえヘイトを集めても“神出鬼没”で逃げたり、“鈴のご加護”で守れる点も非常に強い。
また、仮にキリコを無視しようものなら急に“クナイ”が飛んできてヘッドショットを狙われたりと、まさに神出鬼没。くノ一を体現したヒーローだと言える。
相性の良いヒーロー
キリコは“神出鬼没”で瞬間移動できる点から、D.vaやドゥームフィストといった機動力の高いタンクや、ロードホッグやジャンカークイーンといった回復を頼りに前線を維持できるヒーローを守りやすいため相性が良いだろう。
操作感
いままでのサポートヒーローは基本的に後方にいることが多かったが、キリコの場合パッシブやアビリティを用いて、前衛、後衛とポジションを上手く切り替えられたり、攻撃面に関しても性能の高い“クナイ”を持っていたりと、攻守ともにバランスのいいヒーローだと感じられた。
そういった意味では、より自身のポジション管理を意識しなければいけないヒーローと言えるだろう。また、オーバーウォッチのYouTube公式チャンネルではキリコのオリジンストーリーが公開されている。気になった人はぜひチェックしてみよう!
キリコ オリジンストーリー|オーバーウォッチ2
継続ダメージと継続回復で前線を維持する超攻撃型、新タンクヒーロー“ジャンカークイーン”が登場!
ジャンカークイーンは2022年6月29日に行われたベータテストから、タンクの最新ヒーローとして登場。大きな斧とさらに大きな野望を持っており、前作の頃から名前が出ていたりとプレイアブル化を期待されていたヒーローだ。
ショットガンに加えナイフや斧による斬撃といった近距離戦に特化しながらも、のちに後述するパッシブ能力と合わせてなかなか倒れない非常にタフな性能となっている。
ここからはジャンカークイーンの武器とアビリティについて詳しく解説していく。
スキャッターガン(武器)
メイン武器はポンプアクション式のショットガンこと“スキャッターガン”。一発撃つと散弾するため、相手に近ければ近いほどダメージを稼げるのが特徴。ロードホッグのスクラップ・ガンと似ており、ヘッドショットも狙える。
ギザギザブレード(アビリティ)
“ギザギザブレード”は、ナイフを投げて攻撃するアビリティだ。再度使用するとナイフを回収でき、その際相手に刺さっていると、引き寄せる効果も発生する。また、このナイフの能力として攻撃を当てると継続ダメージも付与。
そのため、“ギザギザブレード”で引き寄せて“スキャッターガン”でダメージを与えるというのが基本的な動きとなる。ちなみに、近接攻撃にもこのナイフを使用しているため強力だが、投げたあとに近接攻撃するとパンチになってしまうため回収は必須だ。
コマンディング・シャウト(アビリティ)
“コマンディング・シャウト”は、自身と味方の最大ライフと移動速度を一時的に上昇させるアビリティとなっている。また、アビリティなため発動頻度も高く、攻撃時、防御時とどの戦況でも使いやすい汎用性のある性能だ。特に奇襲された際に発動できると、倒されず耐えることも可能。
カーネイジ(アビリティ)
“カーネイジ”は斧を前方に振り下ろして、命中した相手全員に継続ダメージを与えるアビリティだ。範囲攻撃となっており、相手を近づけさせない牽制にも使用できる。前線を押し上げる役割も担っているため、前に出る時は積極的に使っていきたい。
ランペイジ(アルティメット)
アルティメットの“ランペイジ”は、前方に突進を行い攻撃が当たった相手に対し継続ダメージと回復阻害のデバフを付与させる。そのため、回復できずそのまま継続ダメージによって倒すことが可能だ。相手が固まっていればまとめてデバフを付与でき、総崩れなんてことも。
また、前方への突進攻撃なため、狭いエリアでの使用がより効果的かつ、自身が生き残るためのケアにも繋がる。アルティメットはいわば、ラインハルトのチャージに近いため、ひとり取り残されることが多く、失敗するとそのまま倒されてしまうからだ。
そのため、味方と連携し相手をそのまま挟撃できるよう、使用するタイミングを計る必要がある。
アドレナリンラッシュ(パッシブ)
ジャンカークイーンのタフさの秘訣は、パッシブ能力“アドレナリンラッシュ”にある。ナイフ、斧、アルティメットによって継続ダメージを与えると与えたダメージ分、継続的に回復するというものだ。
“ギザギザブレード”ではひとりしか継続ダメージを与えられないため効果量は少ないが、クールタイムが短く定期的な回復が可能できる。一方で、“カーネイジ”と“ランペイジ”は複数人に継続ダメージを与えられるためその分回復量が多い。
さらに、サポートによるヒールのことも考えると、ジャンカークイーンは常に何かしら回復し続けている場面が多いということになる。そのため、チョークポイントでの彼女は非常に鉄壁となり、このパッシブ能力はジャンカークイーンにとっての生命線と言えるだろう。
主な立ち回り方について
ジャンカークイーンは、味方のヒールをもらいつつ、タンクの役割として前衛でひたすら耐えることに尽きるだろう。ただし、スナイパーといった遠距離からの攻撃に弱いため、射線に注意しつつ見つけたらピンを刺すなど報告して、味方の支援を待とう。
チョークポイントでは“カーネイジ”を当てダメージと回復を行いつつ、攻める際には“コマンディング・シャウト”で一気に畳み掛けるのが非常に強力だ。
相性の良いヒーロー
アルティメットで回復阻害を行えるジャンカークイーンだが、自身も継続回復によって前線を維持できているため、逆に回復阻害されるとかなり辛い。そのため、状態異常を回復できるキリコとの相性はバツグン。
“コマンディング・シャウト”の点から考えると、ゲンジやトレーサーといった機動力に長けたヒーローに使用することで奇襲をしかけたり、リーパーにおいては早く間合いを詰められるため、ショットガンどうしで場をかき乱すこともおもしろそうだ。
操作感
ショットガンや引き寄せ効果、自己回復とロードホッグに近い部分があるが、ロードホッグよりもさらに前に出て戦うような印象だった。
シールドやバリアを持っていないため、最前線に着くまでがなかなか難しく、攻めの場合どのようにチョークポイントを抜けられるかが重要なポイントになるだろう。ただ、やれること自体は近づいて斬るか撃つとシンプルなため、初心者でも使いやすいヒーローとなっている。
また、オーバーウォッチのYoutube公式チャンネルではジャンカークイーンのオリジンストーリーと短編アニメーション“The Wastelanders”が公開されている。こちらも要チェック。
ジャンカー・クイーン オリジン・ストーリー|オーバーウォッチ2
ジャンカー・クイーン|短編アニメーション「The Wastelanders」
豊富なバトルパス報酬! カスタマイズ可能なミシック・スキンも遊び続ければ入手可能!
バトルパスとは、ゲームを遊び続けたり、デイリーやウィークリーチャレンジを達成することでXPを獲得し、到達したステージ(ティア)によって、ミシック・スキンやエピック・スキン、武器チャーム、ハイライト・イントロ、追加アイテムなどといった報酬が貰えるシステムだ。
本作では無料版と有料版(プレミアム・バトルパス)が用意されており、シーズン1のバトルパスには全80以上のティアのうち、20ティアに無料報酬が含まれている。
新たに登場するキリコはバトルパス報酬で入手可能となっており、無料版ではティア55、有料版(プレミアム・バトルパス)では即座に入手となる。
また、シーズン1・2では連続して新ヒーローが追加され、その後は2シーズンごとに、新しいヒーローが登場するとのこと。つぎにどんなヒーローが活躍を見せてくれるのか、リリース開始前ながらも非常に楽しみだ。
そして、バトルパス報酬の目玉といえば、カスタマイズ可能な新レアリティのミシック・スキンだろう。なんと、今回手に入れられる、ゲンジのミシック・スキン“サイバー・デーモン”は、武器・タトゥー・マスク・色をそれぞれ組み合わせて変更可能となっている。
これまでにはない豪華さと、自分好みのカラーバリエーションで雰囲気をガラリと変えられるのも、ミシック・スキンならでは。今後も、どういったところをカスタマイズできるスキンが登場するのか注目していきたい。