2022年9月15日(木)~9月18日(日)に開催される“東京ゲームショウ2022”(TGS2022)。KOMODOブースには数十台の“Steam Deck”が並び、大々的な試遊コーナーが展開されている。
Steam Deckをひと言で表すと“Steamのゲームをメインで遊べるポータブルゲーミングPC”。PCゲーマーなら気になっていたであろう携帯ハードだ。実際にPCゲームを動かすとどうなるのか、そもそも本体を実際に手にしてみての操作感はどうか。PCゲーマーの端くれとして、筆者も実際に会場で試遊してみた。
第一印象は“デカい”。だから、触ってみると“使いやすい”
ビジネスデー初日だけに待機時間もほとんどなく、入り口のところでSteam Deckの基本的な操作(Steamボタンを押してゲームリストを開くなど)を教えてくれるアドバタイズムービーを見たら、いざ試遊の時間がやってきた。Steam Deckを受け取り、ブース内のイスに腰かけて改めて本体を見てみる。
思ったよりデカい。Nintendo Switchなどよりも大きいと事前に聞いてはいたが、これは携帯ゲーム機と言っていいのかと悩むくらいにはデカい。カラオケや回転寿司の注文用端末と張り合えるかもしれない。
だが、デカいわりには、むしろSwitchなどを持ったときよりも軽いように感じる。長時間プレイで腕が限界を迎えたりとか、そういったことはまずなさそうだ。
本体サイズに合わせてか、左右のスティックもやや大きめ。トリガーボタン(L1/L2/R1/R2)もしっかりした大きさだ。左右のスティックの下にあるタッチパッドも、思ったよりも大きい。
この大きさゆえに、ボタンの押し間違えの心配はなさそう。ボタンをしっかり押せている感覚があり、大きめのグリップをがっちり握ることによる安定感も好印象だ。タッチパッドやスティック、ボタン類がしっかりとスペースを空けて配置されていて、互いに操作の邪魔にならないような感じだった。
グリップ背面には機能をカスタマイズできるボタンが左右ふたつずつ配置されている。本体を持つときに誤って押してしまわないかと思ったが、これも案外大丈夫だった。
あのオープンワールドRPGも快適に遊べた
続いては動作確認だ。どうせならハードへの負担が大きくなりそうなタイトルをプレイしてみようと、ありきたりではあるが、オープンワールド形式の傑作『エルデンリング』を選択してみた。
いざ、地下の墓所から広大なワールドエリアへ。……カクついたり動作が不安定になったりする気配がない。敵が比較的多いエリアまで突き進んでみたが、まったく変化なし。
筆者はそれなりのスペックのゲーミングPCで『エルデンリング』をずっと遊んでいるが、今回遊んだ範囲で言えば、そのPC版とまったく遜色のない動作が見られた。
また、ゲームを遊ぶ前と遊んだ後では印象が違うことに気づいた。画面の大きさがちょうどよく感じるのである。細かい文字など画面内に情報が多く並ぶゲームを小さい画面で遊ぶのはどうなのか……と不安だったが、とくに問題はなさそうだ。
試遊時間は15分ということで、やや短い時間ではあったが、ゲームプレイにけっこう没入できた気がする。これも操作のしやすさと画面のほどよい大きさゆえだろうか。個人差はありそうだが、筆者にはこのサイズ感がぴったりフィットしたようだ。
思った以上に遊びやすい。ぜひ手に取ってみてほしい
KOMODOブースでのSteam Deck体験会は、2022年9月17日(土)~9月18日(日)の一般日にももちろん開催されている。今回触れた『エルデンリング』をはじめ、下記の20以上のタイトルを試遊可能。現地で試したい人は、気になるタイトルに事前に目星をつけておこう。
''試遊可能なゲームリスト(公式の案内より引用)
- ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN
- Aperture Desk Job
- エーペックスレジェンズ(一部エリアのみ)
- Core Keeper
- スーパーダンガンロンパ 2 さよなら絶望学園
- DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT
- Devil May Cry 5
- ELDEN RING
- FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE
- Hades
- 初音ミク Project DIVA MEGA39’s +
- レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ
- Marvel’s Spider-Man Remastered
- MELTY BLOOD: TYPE LUMINA
- No Man's Sky
- ペルソナ 4 ザ・ゴールデン
- PowerWash Simulator
- SCARLET NEXUS
- ソニックオリジンズ
- Stardew Valley
- Stray
- Tales of Arise
- Teenage Mutant Ninja Turtles: Shredder's Revenge
- 龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル
PCで同じゲームをプレイしている人ほど、その快適な動作と操作性に驚かされるかと思う。ふだんはPCでゲームをプレイしないという人にも、PCゲームに触れる新たな手段として、ぜひ今回の体験ブースで本機に触れてみてほしい。
また、より詳しい本機のレビュー記事(2022年7月段階のもの)もアップされている。より詳細が気になってきたという人は、こちらもぜひご一読あれ。