例年9月に開催されている、Appleの最新デバイスなどが発表される“Apple Event”(Appleイベント)。2022年9月8日に開催された本イベントにて、“Apple Watch Ultra”が発表された。

最も屈強で有能なApple Watch登場

 “Apple Watch Ultra”は本日から予約開始、9月23日発売予定。価格は12万4800円[税込]。史上最も屈強で有能なApple Watchとして設計され、49mmケースにシリーズ史上最も明るい最大2,000ニトのRetinaディスプレイを搭載する。

“Apple Watch Ultra”発表。シリーズ史上最もタフで最大60時間駆動、12万円で9月23日発売【Apple Event】
オレンジのアクションボタンを搭載。これを押すと設定した機能を即座に起動できる。

 3つの内蔵マイクを搭載し、マイクで音声を取り込むと同時に周囲の背景音を低減しさまざまな環境での通話音声の品質を向上させている。また、激しく風が吹く環境では、AIによって風の音を低減する機能を備えている。

 Apple Watchシリーズ史上最大のバッテリーを搭載し、1回の充電でバッテリー駆動時間は最大36時間。低電力モードでは最大60時間となる。

 GPS機能はL1と最新の周波であるL5の両方を統合した高精度2周波GPSに加え、新しい測位アルゴリズムを採用している。これにより、従来のGPSでは捉えづらかったビルの間の経路記録が正確となる。

“Apple Watch Ultra”発表。シリーズ史上最もタフで最大60時間駆動、12万円で9月23日発売【Apple Event】
水中に入ると“水深”アプリが自動で起動し、時刻、現在の水深、水温、水中の時間、最大水深が表示される。

 耐久性能としては動作可能温度は-20°Cから55°Cまで対応し、軍用機器の規格MIL-STD 810Hの関連項目に準拠。水深40メートルまでのレクリエーショナルスキューバダイビングにも対応し、WR100の耐水性能を備えている。ダイビングアクセサリの技術標準規格EN13319にも準拠。

 市街で生活する人々にはオーバースペックに思えるタフな仕様だが、ロマンを感じずにはいられないガジェットだ。

“Apple Watch Ultra”発表。シリーズ史上最もタフで最大60時間駆動、12万円で9月23日発売【Apple Event】

Apple Watch Series 8は皮膚温センサーと衝突事故検出を搭載

“Apple Watch Ultra”発表。シリーズ史上最もタフで最大60時間駆動、12万円で9月23日発売【Apple Event】

 また、“Apple Watch Series 8”も発表された。本日から予約開始で、9月16日発売予定。価格は59800円[税込]から。新機能として皮膚温測定センサーと衝突事故検出を搭載する。

 手首皮膚温測定では、背面とディスプレイ下部の2箇所にセンサーを利用する。睡眠中に5秒おきに手首の皮膚温を計測し、0.1°Cのわずかな変化まで測定するという。これにより、ユーザーは推定される過去の排卵日の通知を受け取ることができる。

 衝突事故検出では、自動車での重大な衝突事故を検出するとApple Watchがユーザーに確認を取り、10秒のカウントダウン後にユーザーの反応がない場合は緊急通報サービスに電話する。

 今秋には、国際ローミング機能も配信予定だ。追加料金または追加料金なしでiPhoneからApple Watchにプランを拡張でき、世界中の30を超える通信事業者で利用できる。

“Apple Watch Ultra”発表。シリーズ史上最もタフで最大60時間駆動、12万円で9月23日発売【Apple Event】

 第2世代の“Apple Watch SE”も発表された。9月16日発売予定で、価格は37800円[税込]から。

 “Apple Watch Series 8”や“Apple Watch Ultra”と同じS8 SiPデュアルコアプロセッサ搭載し、衝突事故検出や国際ローミングも可能。

※画面は配信をキャプチャーしたものです。