Limbic Entertainmentが開発するテーマパーク経営シミュレーションゲーム『Park Beyond(パークビヨンド)』が、バンダイナムコエンターテインメントよりプレイステーション5、Xbox Series X|S、Steamにて、2023年に発売される。

『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション

 本作はモジュールと呼ばれる部品を組み合わせることにより、さまざまなアトラクションを作成可能。その組み合わせは何と数千通り! そんな夢のようなテーマパークを建設できるシミュレーションゲームだ。現実では実現不可能な、ユニークなアトラクションを作れるのが魅力となっている。

 今回、そんな本作のデモ版をプレイする機会を得た。15分程度のデモ版でジェットコースターを作ることができたので、操作性や見どころについて所感をお伝えしていく。

手触りは良好! 思うままにアトラクションを作れる自由度の高さが魅力

 現実のテーマパークでは安全性をはじめとして、アトラクションにさまざまな制限が課せられる。それらを取り払い、無限の可能性を秘めたテーマパークを作るのが『Park Beyond』というゲームだ。

 不可能を可能にするという意味を持つ造語“Impossification(インポシフィケーション)”を用い、非常に誇張した、不可能なものを作ることをコンセプトにしているだけあり、ゲームの内容は自由度に満ちている。今回のデモ版の場合、マンションの窓がスタート地点となり、街中にジェットコースターを作るというものだった。

 公園やテニス場、カフェの横にレールを敷いていき、コースターを走らせるという体験は何ともユニークだ。この非現実感は、『Park Beyond』の大きな特徴と言えるだろう。

『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション

 基本操作もシンプルで、敷きたいレールの種類を選び、任意の場所までレールを引っ張っていくだけ。筆者はこういったジャンルのゲームは得意ではないのだが、すぐに慣れて遊ぶことができた。

 誰でも気軽に遊べる手触りのよさには工夫を凝らしているようで、実際に触れていると直感的な操作でサクサク作っていけるのが心地いい。複雑な操作を必要とせず、思うままにレールを敷けるのでストレスフリーだ。

『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション

 今回はPC版をプレイしたが、キーボードでレールを敷くラインを決めて、クリックするだけの操作なので悩むことは一切なかった。レールを曲げたり、直線に戻す操作も一瞬で進められるので、大きなコースも思うまま、手早く作成可能だ。

『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション

 レールを敷く際の自由度の高さも注目したいポイントだ。ビルよりも高い位置に敷き、急降下&急上昇をくり返すといった、無茶苦茶なコースも本作なら実現できる。安全性や人体への負荷を無視した絶叫アトラクションも作れるので、思うままにやりたい放題。一度は夢見たこんなジェットコースターに乗りたいという願望を、『Park Beyond』ならすべて満たしてくれるはず。

『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション
『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション

 アトラクションは作っている最中にもテストライドできるので、途中で自分が作っているコースを確認して、さらに追及してみてもおもしろいだろう。

 もっと速く、もっと無茶なコースにと、ついつい悪ノリしてコースを作りたくなること請け合い!
 

『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション
『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション
街中に巨大なジェットコースターがあるビジュアルの非現実感は、眺めているだけでもワクワクする。

 さらに非現実感が増すのが、多彩なモジュールの存在だ。今回のデモ版では、コースターを射出して遠くに飛ばすキャノン・モジュール、スピードに応じて飛距離が伸びるジャンプ台モジュールを使用する機会があった。

『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション

 コースターがレールから外れて宙を進んだりハイジャンプをして別のレールに乗り移る様子は、実際に自分で乗るのはお断りしたいが、眺めている分には非常に爽快。こういった非現実的で安全性を投げ捨てたコースターを作っていくのが本作の醍醐味。

 今回デモ版で触れたふたつのモジュール以外にも、イタズラ心に火がつくようなモジュールが豊富にあるようなので、複数のモジュールを組み合わせたアトラクションを作って遊んでみたい。

『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション
『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション
キャノンに入るとそのまま指定した地点まで飛んでいく。
『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション
『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション
急降下してスピードを上げた後にジャンプ台に乗ることで長距離のジャンプが可能に!

 今回は簡単なジェットコースター作りをするデモ版だったが、短時間ですぐにシステムが理解できる操作性のよさ、丁寧なチュートリアルが好印象だった。15分前後のデモを3回プレイするだけで簡単に複雑なコースを作れるようになり、もっともっと試したいという欲求が際限なく湧いてくる。

 誰でも遊べるシステムの設計に注力していることがわかるデモ版だったので、何を作ればいいのか分からないという人にもぜひチャレンジしてみてほしい。

『Park Beyond(パークビヨンド)』デモ版プレイレビュー。キャノン砲でコースターを飛ばせ! 現実ではあり得ないアトラクションを作って遊べるテーマパーク経営シミュレーション

 本作ではパーク運営などコスト面の管理も求められるキャンペーンモードと、自由にテーマパークを作れる“サンドボックスモード”が用意されているという。キャンペーンモードでパーク運営や各種アトラクションの作りかたを学んだり、最初から好きなように遊ぶこともできる。

 自分の作ったパークをほかのプレイヤーと共有もできるようなので、世界中のプレイヤーの作る独創的なテーマパークを見る日が楽しみだ。

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