サイゲームスが手掛ける人気RPG『グランブルーファンタジー』(以下、『グラブル』)の世界を体感できるリアルイベント『GRANBLUE FANTASY×NAKED,INC.グラブルミュージアム 蒼の追想』が東京ミッドタウン・ホールにて、2022年7月30日~8月28日の期間で開催される。

 一般公開に先駆けて開催されたメディア向け内覧会の模様をお届けしよう。

『グラブルミュージアム 蒼の追想』公式サイト

『グラブル』世界を“体感”できるミュージアム!

『グラブルミュージアム 蒼の追想』メディア内覧会レポート。“デジタル×アナログ”が実感させてくれた、8年間のかけがえのない冒険の軌跡!

 『GRANBLUE FANTASY×NAKED,INC.グラブルミュージアム 蒼の追想』は、世界観を精巧に再現した美術造作や豪華描き下ろしイラストとともに、プロジェクションマッピングによる圧倒的な映像演出、インタラクティブなコンテンツ、迫力あるサウンドや4DX効果など、デジタル×アナログによる演出で『グラブル』の世界に入り込んだような体験を味わうことができるイベント。

 来場者は『グラブル』のキャラクターであるルリアの“夢”を通じて『グラブル』8年の冒険の軌跡を体感する……というストーリーのもと、1300平米という巨大な空間に作られた“作品”を巡ることになる。

 こちらの作品を手掛けたのは、日本を代表するクリエイティブカンパニー“NAKED”。没入型のイベントを数多く展開しているNAKEDの本領発揮とばかりに、展示されている5作品には『グラブル』ファンのハートを鷲掴みにするような魅力的な仕掛けが詰め込まれていた。

 ホールに入場したところで、まず待っているのは“除菌アート『NAKEDつくばい』グラブルver.”。ボックスに手を入れると、除菌用のアルコールが噴出されるとともに、“ガチャ”で登場するおなじみのクリスタルがプロジェクションマッピングで手のひらに映し出され、青色、黄色、虹色のいずれかの色に輝く。感染症予防対策をしながらも、手のひらで“ガチャ”を引けるというのはなんとも心にくい演出だろう。

『グラブルミュージアム 蒼の追想』メディア内覧会レポート。“デジタル×アナログ”が実感させてくれた、8年間のかけがえのない冒険の軌跡!

 そのまま進むとレセプションエリア。巨大なKVフォトスポットパネルに描かれたルリアと、それに向かい合うように造作展示されたバハムート像が出迎えてくれた。

 そして、奥のモニターに目をやるとそこには『ぐらぶるTVちゃんねるっ!』でおなじみのルリアの姿も。今回、会場内の注意事項の説明は彼女が担っている。

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 また、こちらのエリアでは『グラブル』にまつわる原画や資料も展示されており、これまで旅してきた島々の景色や、武器のイラスト、さらにはイベント“プラチナ・スカイ”などで活躍した走艇のデザイン画などを堪能することができた。

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 スタッフの指示に従い、奥にある扉をくぐるとそこはスモークが漂う暗い空間。奥には『グラブル』でおなじみの“ルリアノート”が白紙のページを開けたまま待っている。ここからどんな演出があるのか詳細は伏せるが、“イベントの来場者”を“ひとりの騎空士”へと変えるようなエモーショナルな体験をさせてくれる展示だと筆者は感じた。

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 その先で待っていたのはルリアノートのページを想起させるスクリーンが浮かぶ幻想的なエリア。各スクリーンには、メインクエスト“蒼の少女編”を表現した映像が映し出され、時間とともに移り変わっていく。

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 先に進むとそれまでよりひと回り大きい円形状に展開されたスクリーンが。“俺達のレンジャーサイン!”や“フォール・オブ・ドラゴン”など、イベントに登場したキャラクターたちの雄姿を拝むことができる。ぜひとも推しのキャラクターが登場しているかチェックしてみてほしい。

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 イベント“Marionette Stars”をイメージした空間には、描き下ろしのイラストと合わせて、物語のキーとなる占星武器(ホロスコープ)5種類のレプリカを展示。

 左から“獅子王戦拳”、“ジュワユース”、“グラーシーザー”、“虹の弓”、“クリムゾンフィンガー”とそうそうたるラインアップだ。武器に目を奪われがちだが、空間全体も天文観測所のような凝った作りになっており、エフェクトが走ると同時に天井に星座が描かれたり、レプリカが光ると“適合者”の想いが声となって聞こえてきたりと見どころも満載!

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 続くエリアは円形状の壁に周囲を囲まれた空間。壁面には『グラブル』でも“十天衆”の映像がつぎつぎと映し出され、空間の中央には主人公のジョブスキン“十天衆を総べし者”の衣装が飾られている。こちらは空間の構造的に、映像や音声の迫力がダイナミックに伝わってくるのもポイント。全空最強の覇者といわれる十天衆やそれに打ち勝った主人公の強さを肌で実感できるようで、ファンにとってはグッとくるものがあるはず。

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 探索型コンテンツ“アーカルムの転世”をモチーフにしたエリアでは、タロットカードをモチーフにした“アーカルムの星晶獣”とその契約者である“十賢者”の姿を壁のみならず床まで使ってダイナミックに描写。たとえば“ザ・スター”と“ガイゼンボーガ”が映し出されたときには、(彼らの攻撃として印象的な)拳を乱打するようなエフェクトがかかったり、エフェクトひとつにもこだわりを感じる。こちらも10種類の演出を見比べてみる楽しみもありそうだ。

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 会場の半分まで来たあたりからは、イベント“STAY MOON”を題材にした展示が待っている。まずは月に行くために主人公たちがプランを練った“組織”の作戦室をモチーフにしたエリア。どんよりとしたスモークが立ち込める部屋の中には、無造作に器具が散らばっていて、奥にはなんと“ジョイ”のオブジェも鎮座。ちゃんとしゃべってくれるのでこちらもチェック。

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 さらに先に進むと、月面を象徴するような開けたエリアに出る。ここで目を引くのは、全長約3.5メートルという機神・セスラカの巨大な立像だ。

『グラブルミュージアム 蒼の追想』メディア内覧会レポート。“デジタル×アナログ”が実感させてくれた、8年間のかけがえのない冒険の軌跡!

 さすがの迫力に目を奪われてしまうが、このエリアで筆者がユニークだと感じたのは、壁面に浮かぶ光に触れることでさまざまなインタラクティブな体験ができること。

 たとえば機神・アリアネンサの前にある光に触れれば敵を攻撃することもできるし、別の光る紋章に手をかざせばデータベースにアクセスして“組織”のメンバーの情報を表示することもできる。また、このエリア全体を巻き込んだ特別な演出が見られることもあるので、ぜひとも楽しみにしてほしい。

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 “STAY MOON”にまつわる作品としては、ヤチマ&レイベリィの等身大フィギュアも展示されている。プロジェクションマッピングで展開される背景のエモーショナルな映像と合わせて、ヤチマとレイベリィの会話を再現。

『グラブルミュージアム 蒼の追想』メディア内覧会レポート。“デジタル×アナログ”が実感させてくれた、8年間のかけがえのない冒険の軌跡!

 続くスペースには、“組織”描き下ろしポスターマッピングが。こちらは精密なプロジェクションマッピングにより、色彩や動きが徐々に変化していくのも見どころとなっている。

『グラブルミュージアム 蒼の追想』メディア内覧会レポート。“デジタル×アナログ”が実感させてくれた、8年間のかけがえのない冒険の軌跡!

 イベントのラストを飾るのは“天司”たちの物語“どうして空は蒼いのか”シリーズをモチーフにした展示の数々。

 物語の舞台となった“カナンの神殿”を再現したエリアに始まり、オリジナルの書き下ろしシナリオを4DXの特別シアターで体感できるという体験型アートも用意されている。詳細なネタバレは避けるが、こちらはインタラクティブな楽しみが多分に含まれており、その後の展示も含めて至高の体験ができるということだけは付記しておきたい。

『グラブルミュージアム 蒼の追想』メディア内覧会レポート。“デジタル×アナログ”が実感させてくれた、8年間のかけがえのない冒険の軌跡!

 作品の展示のあとには、全70点にも及ぶ“グラブルミュージアム 蒼の追想 オリジナルグッズ”を販売するショップも。こちらはグラブルミュージアム入場者のみが購入可能となっているが、一部の商品は受注商品専用サイトで期間限定で取り扱っているので、チェックしてみてほしい。

『グラブルミュージアム 蒼の追想』メディア内覧会レポート。“デジタル×アナログ”が実感させてくれた、8年間のかけがえのない冒険の軌跡!
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 筆者個人的には今回の内覧会に参加したことで、これまでずっと『グラブル』と積み重ねてきた思い出が“デジタル×アナログ”という画期的な体験によって、実体化したような不思議な感覚を覚えた。ひとりの騎空士として『グラブル』の世界をより身近に感じ、冒険する楽しさがより深まったような……そんな得がたい感覚だ。

 こちらのイベントでは、ショップの隣にある“デジタル寄せ書きコーナー”に感想を残すこともできるので、そういった感想を騎空士どうしで残し、共有できるというのもひとつの醍醐味かもしれない。

 なお、こちらのイベントはアプリ『グランブルーファンタジー スカイコンパス』(『グラパス』)の“MUSEUM”機能とも連動している。展示マップや展示コンテンツの情報を確認したり、グッズ一覧をチェックしたりすることもできる。よりイベントを楽しみたいという方は、こちらも合わせて使ってみてはいかがだろうか。

GRANBLUE FANTASY × NAKED, INC. グラブルミュージアム 蒼の追想

  • 会場:東京ミッドタウン・ホール(東京都港区赤坂9丁目72)
  • 開催期間:2022年7月30日(土)〜2022年8月28日(日)
  • 開催時間:10時00分~21時00分(最終入場20時00分)
  • 通常チケット:3500円[税込]