“グラブルEXTRAフェス2022”福岡会場のアトラクションや撮影コーナーの様子を徹底リポート。3年ぶりに騎空士の祭典が帰ってきた！

by 原常樹ライター

2022.07.01 20:00 更新

　2022年6月25日（土）～26日（日）に、福岡県の西日本総合展示場にてサイゲームスの人気RPG『グランブルーファンタジー』（以下、『グラブル』）のリアルイベント“グラブルEXTRAフェス2022”が開催された。6月～8月にかけて全国4都市（福岡、仙台、大阪、名古屋）をめぐる同フェスの先陣を切ったのが福岡会場。有観客でグラブルの大々的なイベントが開催されるのは“グラブルEXTRAフェス2019”以来、約3年ぶりとなる。

　会場内には『グラブル』の世界を忠実に再現した撮影エリアや、種類も充実のアトラクション、さらにはフードコーナーやリアルガチャなど、ファンにとってはたまらない展示が盛りだくさん。本記事ではそんな福岡会場（1日目）の様子をお届けする。

“グラブルEXTRAフェス2022”公式サイト

“グラブルEXTRAフェス2022”福岡会場のアトラクションや撮影コーナーの様子を徹底リポート。3年ぶりに騎空士の祭典が帰ってきた！

　福岡会場（1日目）は朝から雷雨に見舞われるという生憎の天候ながら、会場の活気は盛況そのもの！待ちに待ったリアルイベントに対する騎空士たちの熱い想いがひしひしと感じられた。

　会場は熱気に溢れているだけではなく、換気の徹底を始めとした衛生面の配慮が隅々まで行き届いており、スムーズかつ快適に周遊が可能に。来場した騎空士たちからも楽しんでいる様子がありありと伝わってくるようで、“物販コーナー”で販売されている“なりきりカチューシャ（ビィ／ビカラ／カリオストロ／ヴァンパイア／ユグドラシル）”を身に着けて楽しんでいる騎空士の姿もさっそく散見された。

　会場に入ってすぐに目につくのは『グラブル』のロゴがあしらわれた荘厳なゲート。そして、ゲートの奥には“ガチャ”でおなじみのクリスタルが鎮座。こちらのクリスタルは時間に応じて変化していく仕様となっており、うまくタイミングを計れば見ているだけで胸が躍るような“虹色”のクリスタルを撮影することもできた。

　ゲートの近隣にはゲームでおなじみの武器の展示。光属性を代表する武器のひとつである“シュヴァリエソード・マグナ”や刀身の青いグラデーションが美しい“ミュルグレス”など緻密に再現された逸品が並ぶ。

　会場最奥にあるメインステージの少し手前には“グラブルフェス”ではすっかりおなじみとなった高さ5メートル以上のプロトバハムートが。ライトアップされた姿は存在感もバツグンで、付近は騎空士の絶えない撮影スポットに。

　映えるスポットはまだまだたくさん！　会場中央の“撮影コーナー”にはゲーム内に登場するおなじみの場所を細部まで再現したブースが設けられていた。

　シナリオイベント“とりまトッポブで。”に登場する喫茶店や、同じく“ノーレイン、ノーレインボー”に登場する憩いの場・ラードゥガをかたどった一角で自由に写真が撮れるということで、騎空士たちに大人気。ほかにもビィの「ごくり……こ、ここが噂の島か……」でもおなじみの“決戦！星の古戦場”の舞台となっている島や、ガチャで引いた“SSレアの召喚石”になれるセットなど、フェスならではのフォトスポットがとにかく充実していた。

　ちなみにひとりで会場に来ている騎空士も、スタッフにカメラを預ければシャッターを押してくれるのでご安心。また、近くに置いてある“武器”を自由に借りて写真に写れるというサービスも心憎い。

　会場の外周には数々のアトラクションが並ぶ。“マリーとカルバのトレハンダンジョン”では、トラップにぶつからないように壁画の溝を電流棒でなぞりながらゴールを目指す“バハムートの試練”にチャレンジ可能。また、“ヴァンピィ＆ヴァイトのブラッディ・キャッスル”では“ココミミパニック”、“ベスのふるーつタイム”、“オーキスの糸くじ”という3種類のゲームにチャレンジすることができた。いずれのアトラクションも終日盛況で騎空士たちの列が絶えることはなかった。

　サンダルフォンの喫茶店“カフェミレニア”も“グラブルEXTRAフェス2019”に引き続き出店。“特選ブレンド珈琲（アイス／ホット）”、“珈琲牛乳”などのメニューに加えて、キュートな2種類の“ラテアートカフェラテ（サンダルフォン／ルシフェル）”と、珈琲にこだわり抜いたメニューがズラリ。ただし、この日は午前中の段階で売り切れのメニューが出ていたようなので、今後フェスで至高の一杯を味わいたいという方はぜひ早めのチェックを。

　そして、会場の一角には『グラブル』の8年間の歩みを振り返る“年表”も。ズラっと並んだパネルには、アップデートの履歴などグラブルにまつわる歴史が集約されている。もしかしたらそのときの思い出を振り返っているのだろうか、年表の前で足を止めて仲間と会話を弾ませている騎空士たちの姿も。

　“グランサイファーライド”は今回も実施。こちらはグランサイファーに乗って、ルリアたちとファータ・グランデ空域のツアーに出かけるという体感型のアトラクションだ。ツアーの参加者は立ったまま、甲板の手すりにつかまる形で一部始終を体感することになる。ツアーのコースはポート・ブリーズ群島を皮切りに、バルツ公国のあるフレイメル島を経由して海のあるアウギュステ列島へと向かい、そのまま『グラブル』の始まりの島であるザンクティンゼルへ。

　このアトラクションでは水はねや風、揺れといった特殊効果がふんだんに使われているのも特徴で、フレイメル島で噴煙立ち上る火口に大接近したり、アウギュステ列島で水しぶきを浴びながらイルカと並走したり……五感を使って騎空士ならではの体験をリアルに味わえるのがこのアトラクションの醍醐味というわけだ。クライマックスでは突如として現れたバハムートの脅威にさらされることになるのだが、圧倒的な力が眼前をかすめていく様は圧巻というほかない。

　体感という要素そのものからして魅力的なのだが、筆者個人的にはポート・ブリーズ群島の景観も強く印象に残った。小型の魔物たちが平原を駆けまわる様を遠くから眺められたり、ゴールとなる港町で行き交う人々や独特な建造物の構造をじっくり眺められたりと、肉眼で『グラブル』の世界や生活様式を感じることができたのは大きい。ファータ・グランデ空域の解像度が上がったような、そんな感覚もあるぐらいなので、どっぷりと空の世界に浸かりたいという方にはとくにオススメしたい。

　今回から新たに登場したアトラクションが“キャラクタートークスポット”。福岡会場には2箇所に設置されており、決められた時間の中で騎空団の仲間たちとおしゃべりを楽しむことができる。

　スポットに登場するのは、ナルメア、サンダルフォン、ジークフリート……といったおなじみのメンバーの中からひとり。会場で挙手をして仲間から指名をもらえれば、1対1でやりとりができるという仕組みだ。こちらから語り掛けるときはペダルを踏みながら伝声器にしゃべりかけることで、向こうもしっかりとリアクションを返してくれる。

　仲間たちはこちらに対して問いかけてきたり、こちらのリクエストを聞いてくれる。リクエストは歌やダンス、モノマネ、早口言葉といったお題に対しては積極的に対応してくれるようで、ふだんはマジメなイメージが強いジークフリートやパーシヴァルがオチャメな側面を覗かせてくれるというのは興味深い。はたして仲間がどんな受け答えをしてくれるのか、探ってみるのもおもしろいかもしれない。

　ちなみに伝声器に対してハッキリ大きい声でしゃべらないと聞き取れない場合があるようだ。これからフェスに参加して彼らとおしゃべりをしたいという方は、恥ずかしがらずに堂々とコミュニケーションを図ってみよう。

　そしてもうひとつ、今回から新たに登場したのが“VR 天司”。サンダルフォン、ルシフェル、ベリアルが目の前に現れるというアトラクションだ。筆者は今回サンダルフォンに会わせてもらった。

　案内されたのはグランサイファーの団長室。ベッドの横にある丸椅子に腰かけて、ゴーグルとヘッドホンを着用して（ゴーグルはメガネの上からでもムリなく着用可能！）しばらく待つとコツコツと足音が近づいてくる。やがて、神妙な顔つきでサンダルフォンが部屋に入ってきた。サンダルフォンは向かい合った丸椅子に足を広げて座り、目線を合わせながらコーヒーに対する想いをぶつけてくる。どうやら彼はカフェミレニアで提供するコーヒーについてこちらの意見を求めているようだ。

　しかしそんな矢先、部屋のロウソクが魔物の出現を知らせるべく燃え上がり……。サンダルフォンはこちらに背を向けると6枚の羽根を顕現させて魔物の討伐へと向かうのだった。

　詳しいネタバレは避けるが、このわずかなひとときによってもたらされた感覚に筆者はすっかり気持ちよくなってしまい、終了後も丸椅子に座ったまましばし立てなくなっていた。改めて場所を変えて、このメモを整理している現在はただただ、思い出の残り香を反すうしつつ、カフェミレニアでコーヒーを味わいたいという気持ちになっている。とにかく稀有な経験が体験できることは間違いないので、ぜひともこの天司たちとの交流を試みていただきたい。

　会場内には現在発売中の『グランブルーファンタジーヴァーサス』が遊べる“GBVSコーナー”（ここでは当日エントリー制の小規模大会も！）や、ゲーム内で使える貴重な武器やトレジャーなどのシリアルコードが手に入る“リアルガチャ”、さらに“グラブルEXTRAフェス2022”オリジナルの新グッズを販売する“物販コーナー”も設けられていた。

　また、会場内のそこかしこにオフィシャルキャストの姿も！　快く撮影にも応じてくれるということもあって、騎空士の列が絶えなかった。この光景も有観客での開催があってこそだと考えるとなんとも感慨深いものがある。