種子島を舞台にした高校生たちのアツい青春群像劇

 2012年(平成24年)6月28日は、プレイステーション3、Xbox 360用ソフト『ロボティクス・ノーツ』が発売された日。本日で発売から10周年を迎えた。

科学ADVシリーズ第3弾『ロボティクス・ノーツ』が発売10周年。巨大ロボットの制作を目指す高校生たちの成長と冒険を描いたアツい青春群像劇【今日は何の日?】

 『ロボティクス・ノーツ』はMAGES.が展開する科学アドベンチャーシリーズ第3弾。科学アドベンチャーシリーズでは、実在する街が舞台となっているのが特徴だが、本作では種子島を舞台に物語が展開される。

 ストーリーは巨大ロボットの制作を夢見る高校生たちが“君島レポート”という怪文書を手にし、世界の裏側で暗躍する計画を阻止するために立ち上がるというもの。序盤はこれまでのシリーズ作品とは大きく異なり、巨大ロボット制作の予算を確保するためにロボット競技大会での優勝を目指したり、そこから実際に試行錯誤をくり返しながら仲間とともに巨大ロボットを完成させようとしたり、高校生らしいアツい青春物語が描かれるのも本作の魅力のひとつ。

科学ADVシリーズ第3弾『ロボティクス・ノーツ』が発売10周年。巨大ロボットの制作を目指す高校生たちの成長と冒険を描いたアツい青春群像劇【今日は何の日?】
『シュタインズ・ゲート』シリーズの天王寺綯もJAXAの職員として登場。

 科学アドベンチャーシリーズおなじみとなっている独特な分岐システムは、“ポケコントリガー”を採用。本作では、タブレット型端末“ポケコン”のSNSアプリの“ツイぽ”で行う、ほかのキャラクターたちとのやり取りなどで物語が分岐していく。また、ARアプリの“居ル夫。”で背景に隠されたレポートを探し出すといった要素も存在。

科学ADVシリーズ第3弾『ロボティクス・ノーツ』が発売10周年。巨大ロボットの制作を目指す高校生たちの成長と冒険を描いたアツい青春群像劇【今日は何の日?】

 なお、科学アドベンチャーシリーズでは、ジャンル名が“〇〇科学アドベンチャー”と名付けられる特徴もあるが、本作は“拡張”科学アドベンチャー。発売日(2012年)よりも未来となる2019年の物語が描かれており、そのジャンル名にふさわしく当時はいまほど普及していなかったAR(拡張現実)なども物語の重要な要素として取り入れられていた。

 さらに、立ち絵ではなく3Dモデルを中心に物語が展開されていくのもポイントで、キャラクターたちの表情などがより豊かになった。また、会話中に“ポケコン”を起動して、端末越しに相手を見ると別の服を着ているように見えるという演出も存在し、ユニークでAR技術の紹介としてもわかりやすかった記憶がある。

科学ADVシリーズ第3弾『ロボティクス・ノーツ』が発売10周年。巨大ロボットの制作を目指す高校生たちの成長と冒険を描いたアツい青春群像劇【今日は何の日?】
科学ADVシリーズ第3弾『ロボティクス・ノーツ』が発売10周年。巨大ロボットの制作を目指す高校生たちの成長と冒険を描いたアツい青春群像劇【今日は何の日?】

 『ロボティクス・ノーツ』は、ゲームの発売と同年の10月よりテレビアニメが放送されたほか、2014年には新たな要素の追加やシナリオの再構築などを行った『ロボティクス・ノーツ エリート』がプレイステーション Vita向けに発売。

 さらに2019年には続編となる『ロボティクス・ノーツ ダッシュ』がプレイステーション4、Nintendo Switch向けに発売された(『ロボティクス・ノーツ ダッシュ』の発売にあわせて、『ロボティクス・ノーツ エリート』のリマスター版もプレイステーション4、Nintendo Switch向けに発売)。ちなみに『ロボティクス・ノーツ ダッシュ』には、『シュタインズ・ゲート』シリーズの“ダル”こと橋田至も登場する。

 なお、科学アドベンチャーシリーズとしては、2022年7月28日に最新作『アノニマス・コード』がプレイステーション4、Nintendo Switch向けに発売予定。これまでのシリーズを考えると、『ロボティクス・ノーツ』に関する話題も登場しそうなので、まだプレイしたことがないという人はこの機会に遊んでみてはいかがだろうか?

※記事冒頭の10周年記念イラストの画像は『ロボティクス・ノーツ ダッシュ』公式サイトをキャプチャーしたものです。

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