『ラピスリライツ 〜この世界のアイドルは魔法が使える』は、KLabとKADOKAWAが贈る“魔法×アイドル”がテーマのメディアミックスプロジェクト。

 本プロジェクトは2019年にはコミカライズに加えて初単独イベント“私たちのPrelude”が開催、2020年にはテレビアニメが放送するなど幅広く展開されている。そして2021年12月14日は待望のアプリゲームがリリース。プレイヤーは魔女(アイドル)たちが通うフローラ女学院の先生となって、彼女たちを導きつつ絆を深めていく。

 先日、アプリゲームがハーフアニバーサリーを迎えたということでゲーム内では記念キャンペーンが開催中。そこで本記事では、本作の中心キャラクターで、次世代王道ユニットLiGHTsのリーダー・ティアラ役を演じる声優の安齋由香里さんに行ったインタビューの模様を紹介。作品のオススメポイントやキャラクターの魅力について訊いた。

『ラピスリライツ』ティアラ役・安齋由香里さんインタビュー。ハーフアニバーサリーを迎えた“魔法×アイドル”育成RPGの魅力を語る
『ラピスリライツ』ティアラ役・安齋由香里さんインタビュー。ハーフアニバーサリーを迎えた“魔法×アイドル”育成RPGの魅力を語る
『ラピスリライツ』ティアラ役・安齋由香里さんインタビュー。ハーフアニバーサリーを迎えた“魔法×アイドル”育成RPGの魅力を語る

安齋由香里さん(あんざいゆかり)

12月31日生まれ。2017年より声優の活動を開始。『ラピスリライツ』ではティアラ役として、ステージやアニメにも出演。『アイドルマスター シンデレラガールズ』(西園寺琴歌)などを務める。

App Storeでダウンロード
Google Playでダウンロード

「ティアラは、私が演じる気がしたんです。」運命の役を掴んだオーディションの裏話

――ゲームはハーフアニバーサリーを迎えたばかりですが、ラピスリライツのプロジェクト全体としては、東京ゲームショウ2017で初お披露目されてからもうすぐ5年が経ちます。ティアラという役を演じることになったときの、率直な感想をお聞かせください。

安齋ティアラは、私が声優として初めてオーディションに受かって、いただけた役なんです。それから本当に長いあいだいっしょに歩んできたので、私にとって特別な存在で。オーディションの結果は、マネージャーさんからの電話で知ったのですが、受かったことを聞いたときはうれしすぎて歩道橋の上でスキップしちゃいました(笑)。

 ティアラは初めて資料を見たときから何となく自分が演じる気がしたというか、運命を感じたんです。それが現実になったことが本当にうれしくて、まわりの人からは怪訝な目で見られてしまいましたが、そのときは気になりませんでした!

――ティアラに運命を感じたのは、何か理由があったのでしょうか?

安齋じつは、オーディションはティアラとは別のキャラで受けていたのです。ただ、個人的にティアラというキャラクターを気に入っていて、私ならどう演じるかを勝手に考えていました。

 そうしたらオーディション当日に、メインの役以外にもいろいろな役を演じさせてもらえることになり、そのうちのひとつがティアラでした。そのときに、「これは運命だ」と。実際、何役か演じた中でいちばん演じやすかったですし、脳内で再生していたティアラの声と自分の声がぴったりだと思ったんです。

――掴むべくして掴んだハマり役だったというわけですね。そんなティアラ役として、これまでさまざまな活動をされてきたと思いますが、いちばん印象に残っているものは何ですか?

安齋初めて情報が公開された東京ゲームショウ2017のステージです。当時は『Project PARALLEL』という名前で発表されましたが、ティアラのキャラクターイラストといっしょに私の名前も紹介していただきました。家族は私が声優になることを反対していたので、声優としてやっていける道筋ができたことを報告できると思い、印象に残っています。

――翌年のAnimeJapan 2018にて、正式に『ラピスリライツ』と名称が発表され、初のステージパフォーマンスも行われましたね。

安齋初めてのパフォーマンスで緊張しましたし、1日に2回のパフォーマンスを2日連続でやったのでたいへんでした(笑)。でも、そのときから応援してくれているファンのかたがいまでもずっと応援してくれていて、見かけるたびにうれしくなります。この場を借りて、「いつも応援ありがとうございます」とお伝えしたいです。

『ラピスリライツ』ティアラ役・安齋由香里さんインタビュー。ハーフアニバーサリーを迎えた“魔法×アイドル”育成RPGの魅力を語る

自信を持って “大丈夫”が言える、天真爛漫なムードメーカー

――長年続くプロジェクトですが、ゲームは昨年末に待望のリリースとなりました。リリースされたときの感想を聞いてもいいですか?

安齋「やっときた!」でした(笑)。開発陣の皆さんも、ゲームのクオリティを最大限高めるために、時間をかけてがんばってくださっていたのだと思います。それでもいちユーザーとして、はやくプレイしたかったですし、なにより皆さんに遊んでいただきたいと思っていたので、リリースされたときはすごくうれしかったです!

――ゲーム『ラピスリライツ』。プレイしてみていかがですか?

安齋スマートフォンのゲームでここまでいろいろなことができるんだと思うくらい、遊びの幅が広いですし、やり込み要素も多いなと感じています。ストーリーはもちろん、キャラクターを育成したり絆を深めたり、着せ替えができるのも個人的にうれしいポイントです。男女問わず、ライト層にもコア層にもおすすめできるゲームだと思います。

――今回のインタビューをきっかけに始めてみようと思う方もいると思うので、初心者にオススメしたいポイントがあれば教えてください。

安齋本当はメインストーリーをすべて見てほしいのですが、けっこう強い敵を倒さないと進めないところがたびたびあるんですよね。そこはキャラクターをある程度強化しないといけないので、始めてすぐにとはいかないですよね……うーん……、(同席していたスタッフに対して)メインストーリーって何かアイテムを使って見ることはできないですよね……?

スタッフ がんばって敵を倒していただくしか……。

安齋すみません、私の欲望が出ちゃいました(笑)。でもそれくらい、メインストーリーをたくさんの人に見てほしいです。ほかにも、各ユニットにフォーカスしたお話が見られるユニットストーリーというものもあって、メインストーリーでは各キャラクターと先生(プレイヤー)の関係性をメインに物語が展開されますが、ユニットストーリーではおもにキャラクターどうしのかけあいを楽しめます。

 メインストーリーではあまり絡みがないけど、意外とこの組み合わせもいいなっていう発見があるので、こちらもオススメです。皆さんそれぞれの推しユニットや推しキャラを見つけてほしいですね。

『ラピスリライツ』ティアラ役・安齋由香里さんインタビュー。ハーフアニバーサリーを迎えた“魔法×アイドル”育成RPGの魅力を語る

――推しキャラを見つけてほしいということでしたので、ここはぜひ、ご自身が演じるティアラの魅力をアピールしてください!

安齋ティアラは明るい子で、あまりネガティブな落ち込みかたをしないんです。何に対しても一直線でがんばり屋さんで、ムードメーカー的な存在です。私自身は落ち込みやすかったり、考えすぎてしまう面があったりするので、憧れるところが多いです。音響監督さんには最初のころから「自信を持ってどんなときも“大丈夫”が言える子だよ」と言われていて、演じる際はあまり言葉に色を付けすぎず、ストレートにものを言うように意識しています。

『ラピスリライツ』ティアラ役・安齋由香里さんインタビュー。ハーフアニバーサリーを迎えた“魔法×アイドル”育成RPGの魅力を語る

――「ティアラがそう言うなら大丈夫か」という謎の安心感がありますよね。そんなティアラがリーダーを務めるLiGHTsについてはどんな印象を持たれていますか?

安齋LiGHTsは、これぞ王道って感じのユニットですね。ほかのユニットにはけっこう尖った個性を持ったキャラクターたちがいますが、LiGHTsはメンバーみんなが正統派なユニットで、そういうところが気に入っています。とくにティアラはリーダーなので、いろいろな意味で作品の中心にいるキャラクターなのかなと思います。

――曲も王道のアイドルソングですよね。

安齋そうなんです。全体的にキラキラしていて、歌詞も聴いている人を励ますようなポジティブな意味合いのものが多いです。私はどちらかというとsupernovaやIV KLOREの楽曲のような、カッコイイ曲を好んで聴くタイプで、明るい雰囲気の曲はあまり聴いてきませんでした。オーディションでは歌の審査もあったので、とにかくいろいろな作品の明るい曲をたくさん聴いて勉強しました。

 いざティアラを通して歌ってみると、伝えたいメッセージをきちんと伝えられている実感があって。でもそれは自分たちだけじゃなくて、聴いてくれる先生がいるからだとも思うんです。そうやってみんなの力が集まってでき上がるのがLiGHTsの曲なんだなって思います。

――なかでもいちばんお気に入りの曲は何ですか?

安齋いちばんってなると難しいですね。『ポラリス』か『700,000,000,000,000,000,000,000の空で』なんですけど、うん、ひとつに絞れない……。

――その2曲はどんなところが気に入っているんですか?

安齋『ポラリス』は曲調が好きで、ダンスも「せーの、でCatch! あのポラリス」の部分とかが、キャッチーで気に入っています。歌も歌いやすくて、聴いてくれる皆さんもノリやすい曲なのではないかなと思います。『700,000,000,000,000,000,000,000の空で』は、めちゃくちゃ練習した思い出があって、そういう意味で特別な曲なんですよね。

 というのも、『ポラリス』もそうなのですが、LiGHTsの楽曲で私(ティアラ)がソロで歌うパートは、わりとサビ前とかが多いんです。でもこの曲はAメロの頭を担当しているので、すごくドキドキします。でも、この曲が好きって言ってくれる先生も多いので、もっと披露できる機会があるとうれしいなと思っています。

――イベント開催が難しい時期ではありますが、やっぱり生で聴きたいという方は多いと思います。

安齋テレビアニメの放送が始まったのが、ちょうど情勢がたいへんな時期だったこともあり、皆さんの前で歌ったことがない曲がほかにもたくさんあります。やっぱり、振っていただくサイリウムの光から読み取れる感情の流れとか、先生の表情とか、そういったものがステージ上から見えるかどうかで安心感がぜんぜん違うと思うので、無観客ではなく皆さんがいる状態でライブが開催できたらうれしいですね!

――ちなみに、ティアラやLiGHTs以外にお気に入りのユニットやキャラクターはいますか?

安齋私は初期からずっとユエが好きです。クールで、圧倒的実力を持つカリスマ的存在というか、女子が憧れる女子っていう感じですよね。ユエは資料を見たときから大好きだったのですが、桜木夕ちゃんが演じることでさらに魅力が引き立った気がします。ちょっと照れているときとか、最初はそっけないけど慣れてくると時折見せてくれる崩した表情とかがたまらなくいいんですよ! 

 ユニットもsupernovaが好きで、とくに『アオノショウドウ』という曲が好きです。EDM調の曲で、表現力の高いダンスにすごく魅せられるんです。ゲーム内では好きな曲で、自由にメンバーを編成して踊ってもらうことができるのですが、私はよくティアラにsupernovaのカッコイイ曲を踊らせて遊んでいます(笑)。こういう遊びかたができるのもこのゲームの魅力だと思うので、ぜひ皆さんも推しキャラにいろいろな曲を躍らせてみてください。

『ラピスリライツ』ティアラ役・安齋由香里さんインタビュー。ハーフアニバーサリーを迎えた“魔法×アイドル”育成RPGの魅力を語る

回復よりも攻撃がしたいアタッカー気質!? 長い詠唱呪文を唱える大魔法に憧れ

――安齋さんはふだん『ラピスリライツ』のほかにゲームはプレイされますか?

安齋剣と魔法で戦う世界観のRPGが好きで、とくに『テイルズ オブ』シリーズが大好きです。小さいころから遊んでいて、最初にプレイしたのは『テイルズ オブ シンフォニア』でした。とっても推しのキャラクターがいるんですが、そのキャラと戦うことになるんですよね……。最近もプレイステーション3版でプレイしたんですけど、どうしても倒すのがつらくて。一歩手前で毎回プレイをやめちゃうんです。

――敵役を好きになるとそこがつらいですよね。剣と魔法で戦う世界観が好きとのことで、まさしくティアラは剣で戦う魔女ですからピッタリなのでは?

安齋魔法は魔法でも、長い詠唱呪文を唱える攻撃魔法が撃ちたいんですよ。ティアラはけっこう剣を主体に戦うタイプなので……。詠唱魔法はどちらかというと同じLiGHTsのリネットが得意なんです。ティアラも何か呪文を言いたいなぁ。

――呪文の詠唱はゲーマーが等しく持つロマンです。なかでも攻撃魔法がいいんですね?

安齋はい、回復魔法はできればほかの人にまかせて、私は攻撃魔法を放ちたいです。前衛の人たちが耐えてくれているあいだに、後ろでちょっと長めの詠唱をしたいです。足元に大きな魔方陣がたくさん出る感じで!

――安齋さんの希望が叶うのか、注目ですね。ほかに、ティアラでこんなことができたらいいなと思うことはありますか?

安齋お姉ちゃんのエリザといっしょにいるシーンが見たいです。いまはエリザがちょっとツンケンした態度をとっているのですが、エリザとティアラが仲よく会話しているところが見たいなって思っています。小さいころの仲よしシーンはあっても、大きくなってからのはないんですよね。できれば、いっしょに歌っている姿も見てみたいなぁ、なんて。

――これは先生もきっと見たいはず! いつか見られることを期待しましょう。それでは最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

安齋ハーフアニバーサリーを迎えられて、本当にうれしいです。先生といっしょに、私自身も先生になっていっしょに遊ぶことを夢見ていたので、たくさんの先生がプレイしてくれて、先生どうしで交流もしてくれていて、本当に感無量です。今回初めて『ラピスリライツ』を知ったという方も、これからいっしょに盛り上げていってくれるとうれしいです。新任の先生も、ベテランの先生も、今後ともどうぞよろしくお願いします!

『ラピスリライツ』ティアラ役・安齋由香里さんインタビュー。ハーフアニバーサリーを迎えた“魔法×アイドル”育成RPGの魅力を語る