原作マンガは累計発行部数8700万部超えの大ヒットを記録し、2022年7月には実写映画の公開を控える『キングダム』。現在アマゾンプライムビデオではテレビアニメ第1～第3シリーズに加え、4月から放送されている第4シリーズの最新話まで視聴できます。
今回は『キングダム』をまだ観たことがない人のために、アニメ第1期のあらすじをご紹介。いったいどのような物語で、何が見どころなのか、本作の魅力に迫りました。
※以下、『キングダム』のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください！
ときは紀元前、舞台は中国の春秋・戦国時代。後に秦の始皇帝が中国統一を果たすまでのこの時代には、“戦国の七雄”とよばれる七大国（斉・楚・秦・燕・韓・魏・趙）が覇を競って争いを繰り広げていました。
そんな戦乱の世で天下の大将軍を夢見るのは、戦災孤児として暮らしていたふたりの少年・信と漂（ヒョウ）。いつか戦で武功を立てようと日々鍛錬を積んでいたある日、王都の大臣の目に留まった漂だけが王宮に召し上げられることが決まります。
ところがほどなくして、漂は勢力争いに巻き込まれて瀕死の状態に。命からがら戻ってきた故郷で信に黒卑村の地図を託すと、「俺たちは力も心も等しい。ふたりは一心同体だ」、「俺を天下に連れて行ってくれ」と言い遺して死んでしまいました。
やがてその地図を頼りに向かった先で漂と瓜ふたつの少年、後の始皇帝である若き王・嬴政と出会い、信はすべてを察します。漂は彼の身代わりになって殺されたのだ、と。
ここまでが物語の導入部分にして、第1話の大まかなあらすじ。天下の大将軍を夢見る少年と、中国統一を目指す若き王の出会いから激動の物語が紡がれていくのです。
そもそも本作は史実に基づいた古代中華戦国大河ロマンであり、もちろん主人公の信にもモデルとなった人物が存在します。ただ彼のモデルは参考文献が少なく、その人物像は多くの謎に包まれているとか。彼の最期についても、はっきりとはわかっていないそうです。
つまり『キングダム』とは史実に基づきながらも、原作者・原泰久先生の自由な解釈を加えた歴史ファンタジー。後の始皇帝である嬴政は世界から争いをなくすために中国統一を目指すような人柄ですし、実際は性別不明の羌瘣や楊端和は女性として本作に登場します。
そんな史実にとらわれないキャラクター設定やストーリー展開こそ、『キングダム』のおもしろさに拍車をかける要因のひとつ。ほかにも魅力的でカッコいいキャラクターが続々と登場するうえ、下手なご都合主義もありません。ドラマティックでリアルなストーリーは、歴史好きやそうでない人でもきっと楽しめるはずですよ。
気になる物語の行くすえは……というと、原作『キングダム』は現在も週刊ヤングジャンプ誌上で連載中。アニメ化されているも物語の途中までとなっていますが、しっかりと盛り上がりが作られているので、ぜひその目で確かめてみてください。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
