カプコンとOculus StudioおよびArmature Studioの手掛けるMeta Quest 2版『バイオハザード4』に、新モード『ザ・マーセナリーズ』が無料アップデートで追加。2022年4月21日(日本時間)に行われた、“Meta Quest Gaming Showcase 2022”での発表直後から配信を開始した。
『ザ・マーセナリーズ』は、時間切れでヘリコプターが到着するまでに、できるだけ多くの敵を倒してハイスコアを目指すモード。VR版では至近距離に大量の敵が迫るスリルが増し、手に汗握るコンテンツとなっている。
今回、『ザ・マーセナリーズ』の実装に先駆けて先行プレイする機会を得たので、実際に遊んだ所感をお伝えしていこう。
基本ルールはそのまま! 恐怖と緊張感との戦いになるエクストラゲーム
『ザ・マーセナリーズ』は、ゲームを起動したメイン画面からプレイ可能。本編をクリアーしていない人でも、いつでも遊べるようになっている。
チュートリアルも用意されているため、ゲーム本編の探索よりも敵との戦闘だけ楽しみたいという人は、『ザ・マーセナリーズ』から遊んでもオーケーだ。
ゲームの基本ルールはオリジナル版と同様。制限時間内により多くの敵を倒してスコアを稼ぎつつ、アイテムを拾って制限時間を延ばしていく形だ。
ただ敵を倒すだけでなく、各地に落ちているアイテムを拾うことも重要なので、何度もプレイして敵を倒す順番、ルートを把握していくのがコツ。
時間内により多くの敵を倒すという基本ルールや、操作できるキャラや武器もオリジナル版とほぼ変わらない本作。違いがあるとすれば、敵一体を倒した際に得られるスコアだ。
Meta Quest 2版でヘッドショットを狙いやすくなったからか、敵をただ倒しているだけだとスコアがなかなか伸びない。連続して敵を倒せば得られるスコア量が増えるため、コンボは積極的に狙う必要がありそうだ。
オリジナル版同様、Meta Quest 2版『ザ・マーセナリーズ』でチャレンジできるのは4つのステージで、それぞれのステージでハイスコアを出すと使用キャラが解放されていく。
使用できるキャラも変わらず、レオン、エイダ、クラウザー、ハンク、ウェスカーの5人が選択可能。キャラによって所持している装備やできることが違うため、それぞれで異なる立ち回りが求められるだろう。
手堅い装備のレオンやエイダ、サブマシンガン特化のハンク、アーチェリーを使えるクラウザー。Meta Quest 2版では銃の使いやすさ、ヘッドショットの精度にも違いが出るので、オリジナル版とはまた違った戦いかたになる。
実際に本作をプレイしていると、オリジナル版での経験や立ち回りだけではうまくいかず、まったくべつの楽しみかたができると感じさせられた。
Meta Quest 2版だと接近してくるガナードたちの威圧感が強く、また見える範囲も限られるため冷静に対処するのが難しい。リロードに手間取っている最中、突如ガラドールが突撃してきたときは心臓が止まるかと思ったほどだ。
敵の弱点は狙いやすいものの、冷静に戦えるかはまったく別問題。だからこそ、かつてやり込んだ『ザ・マーセナリーズ』をもう一度新鮮な気持ちでプレイできるのがうれしい。
Meta Quest 2版でとくにおもしろいと感じたのが、クラウザーの操作。銃をメインに戦うほかのキャラとはまったく異なる立ち回りになるため、VRの操作が好きな人はとくにハマるだろう。
必殺技として、一定のタイミングで画面が赤く染まり、敵に向かって突撃する超強力な攻撃も使用可能だ。
オリジナル版をプレイした人はご存じの通り、クラウザーのメイン武器はアーチェリー。この操作がVRでおもしろくなり、ほかのキャラとはまったく違う楽しさを味あわせてくれた。
アーチェリーは腰からアローを取り出し、ストリング(弦)に掛けて引くことで初めて発射できる。銃と違い一発ごとに動作が発生するため連射が難しいが、そのぶん威力自体は非常に高いのが特徴だ。
このアーチェリーを撃つという動作がVRの操作感だとかなり手応えがあるのだが、一方で敵が目の前に来るとどうしても焦ってしまう。
求められる動作としては、敵の攻撃を回避して即座にアローを構え頭を撃ち抜くというもの。しかし、慣れるまではダサすぎるプレイングを連発するほど操作が難しかった。
基本ルールこそ同じだが、視野の狭さや武器を持ち換えるスピードなどで、まったく違う体験ができるのがMeta Quest 2版『ザ・マーセナリーズ』。
アーチェリーの操作を筆頭に難しさはあるものの、慣れてくるとオリジナル版とは違ったスピード感でスタイリッシュに戦えるので、VRでバンバン敵を撃ちたいという人は確実にハマるだろう。
新モードはやり応えバツグン!ハイスコアを目指してチャレンジしよう
Meta Quest 2版だけの新規コンテンツとして、チャレンジモードというものも追加されている。こちらは特定の武器や条件下で、ステージに挑戦するというもの。
マグナム二丁での戦闘、ナイフだけでの攻略。深い霧がかかって敵が視認しにくいステージでの戦闘など、さまざまな条件が用意されていた。
チャレンジモードは最初は5ステージまで挑戦でき、そこでスコアを稼ぐと新たなステージがアンロックされていく。全部で20ステージあるので、腕に自信のある人は全コンプリートを目指してみよう。
チャレンジモードでスコアを稼ぐと、新コスチュームや早送りモード、敵の頭だけが巨大になるビッグヘッドモードなども追加される。
これらのアンロック要素はすべてゲーム本編でも使用できるため、『ザ・マーセナリーズ』をコンプリートして本編でビッグヘッドモードなどを楽しんでみてほしい。
もちろん、オリジナル版でも登場したハンドキャノンも健在。解放条件も緩和され、キャラを問わず全ステージで5つ星を獲得すれば解放されるため、最強武器の入手を目指そう!