2022年3月19日、ところざわサクラタウンにて、“ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021”(以下、SFL)で見事優勝を飾ったチーム“v6プラス FAV Rohto Z!”のファンミーティングが開催された。本稿では、同イベント内で実施されたトークショーを全文掲載するとともに、多数の写真を交えて現地の様子をお届けする。

sako、りゅうせい、ときど、ボンちゃんがファンと触れ合った“v6プラス FAV Rohto Z!ファンミーティング”を多数の写真を交えてリポート
v6プラス FAV Rohto Z!のメンバー。左からりゅうせい選手、sako選手、ときど選手、ボンちゃん選手。
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ファンミーティングは、この日お披露目となったFAVgamingのeスポーツ施設“FAVZONE”にて開催された。
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施設にはハイスペックゲーミングPCなどの設備はもちろん、チームや選手が獲得したトロフィーやメダルも展示されている。

 ファンミーティングは、v6プラス FAV Rohto Z!のsako選手、りゅうせい選手、ときど選手、ボンちゃん選手の4選手が出席し、来場者を入れ替えての2部制で実施された。

 イベント冒頭では、選手からチームのスポンサーである日本ネットワークイネイブラー株式会社の取締役・辻中伸生氏へ感謝の気持ちが伝えられ、記念品としてサイン入りユニフォームが手渡された。

 その後は、1on1で選手からレクチャーを受けられるティーチングコーナー、選手と触れ合えるサイン&記念撮影会、SFLを振り返るトークショー、レアグッズがもらえるプレゼント抽選会といったファンにはうれしい内容盛りだくさんの催しが行われた。以下では、その様子を写真で振り返る。

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左の写真は集まったファンに挨拶する選手たち。右の写真はMCを務めたマネージャーのあききさん。
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プロ選手に指導を受けるちびっ子ファン。「将来有望ですね」とsako選手をうならせていた。
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真剣な表情で本格的な指導を行っている場面も。
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色紙だけではなく、書籍やヘッドセット、アケコンなどファンが持ち込んだ物品にサインをしていた。
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子どもたちにも丁寧にサインを行っていた。
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記念撮影を望むファンにも快く答えていた。
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プレゼント抽選会では選手がくじを引き、当選者に賞品を手渡していた。
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ユニフォームなどさまざまなグッズが賞品としてプレゼントされていた。

トークショー全文掲載!

 ファンミーティングでは、事前に集められた質問に選手たちが答えるトークショーも行われた。ここでは、第1部と第2部で2回行われたトークショーの内容を全文掲載する。ちなみに、聞き手は筆者とよまんこと豊泉三兄弟(次男)が担当させていただきました。

――最初の質問は「v6プラス FAV Rohto Z!を、このメンバーで組んだときの感想を教えてください」です。まずはりゅうせいいかがですか?

りゅうせい チームとして見ればメチャクチャ強いんですけど、明らかに自分だけ浮いてしまっていると思ったので、プレッシャーしかなかったですね。ただ、足を引っ張らないように、ひたすら誰よりも練習しようという意識はありました。

――それだけすごいメンバーですもんね。

りゅうせい 実績もそうだし、実力的に見ても自分が足りていないなと自覚していたので、そこはもう練習してなんとか踏ん張ろうという気持ちで挑みました。

――どのくらい練習していたんですか?

りゅうせい 起きてから寝るまでずっとですね。ときどさんがいっしょに練習してくれたんですけど、自分と同じキャラを使っているというのもあって、攻略情報を共有しながらやってもらったのがいい経験になりました。辛かったんですけど、将来にも活かせるようなことを学んだなと。充実した期間だったと思います。

――ボンちゃんはいかがでしたか?

ボンちゃん 「このメンバーでいいんすか!?」と、正直強すぎるという感覚はありました。プレッシャーももちろんありましたけど、プレッシャーはどこに行っても感じるものだし、純粋に「いいんすか?」という感覚が強かったですね。自分が試合に出なくてもいい組み合わせもありそうだと思ったし、実際チームメイトに任せることもありましたからね。頼もしすぎるという感覚がいちばんですね。

――チーム発表当初からヒール的な立ち位置でしたよね。

ボンちゃん ヒールもヒールですよ。こちとら必死に練習しているのにと思いながら(笑)。でも、強いから仕方ないなというところに落ち着きました。

――続いてsakoさんはいかがでしたか?

sako 最初は「さすがに強すぎるんちゃうかな?」と思ったんですけど、ほかのチームを見てみると「どこも強いやろ」って(笑)。これだけのチームを組んだからには勝たないといけないというプレッシャーはあって、実際ダントツで勝ったわけではないし、これだけすごいメンバーが揃っているのに山あり谷ありで、まだまだ自分らが足りない部分が見えたし、今回のSFLはすごく勉強になった期間だったと思います。

――足りなかった部分というのは具体的にどんなことですか?

sako チームとして勝たないといけないので、個人戦の取り組みかたとは違ったプレイをしないといけないというのを感じました。本来、自分は勝ちを意識するというよりは、楽しむことを優先したり遠回りなプレイをしていたんですけど、チームのためにも勝つことと向き合ってやらなきゃいけなくて、そういったプレイをやってみたんですけど、そのやりかたは自分に合わないなと(笑)。結局戻したんですけど、それはひとつの経験としてちゃんとこういう練習の仕方もあるんやなというのがわかったので、今後はそういうのも取り入れながらもう一段階上の新しいsakoが見せられたらと思います。

――sakoさんはどんな状況でもすごいコンボを入れるイメージがありましたけど、SFLでは妥協している場面も見られました。

sako 気持ちいい部分と勝たないといけない部分は別ものやなと。ここは妥協しないと、もしミスしたときに何を言われるかわからない(笑)。それで妥協を覚えました。そこもひとつの成長ですね。

――ときどさんはいかがでしょう?

ときど 戦力として見たときに、いままででもっとも強いチームを組めたと思いました。チームを組んだときはまだルールがわかってなかったんですけど、例年だとBANがあったので、それを前提として練習していました。そんな中、すごいメンバーで組めたけど、ルールによってはよさが出ないと思ったので、そこを懸念するようになりました。戦力はものすごいから早くルールを知りたいと(笑)。

――キャラ構成で言うと、ときどさんとりゅうせいさんが同じキャラを使っていますしね。

ときど そういうところですよね。僕とりゅうせいのキャラが被っているので、どうしようかなと。以前もりゅうせいと組んだことはありましたが、そのときは豪鬼をメインにしていたのであまり気にしていませんでしたが、今回はりゅうせいと同じユリアンをメインにしましたから。

――続いての質問は、「チームのために心がけていたことはありますか?」です。ではときどさんからお願いできますか?

ときど 自分が勝ってポイントを稼ぐというのはもちろんなんですけど、同じキャラを使うりゅうせいとチームとしての戦力を上げることを意識しました。前回のSFLもりゅうせいといっしょに組んで、そのとき僕はユリアンをサブで使っていて、僕が教えてもらう立場でした。ですが、今回は僕もユリアンに自信をつけてメインキャラとして使っていたので、「りゅうせい選手といっしょに練習することで、チーム戦力を上げられる」ということをものすごく意識しました。だからリーグ期間中はほとんどいっしょに練習していたんですよ。あとは、ボンちゃんに全体的なまとめ役をやってもらいました。僕はそこはできないので(笑)。そういう意味では役割分担できたのかなと。

――sakoさんはいかがですか?

sako はじめちゃん(ときど)はチームのことをあまりって言ってますけど、チームミーティングをやろうと率先して言ってたのは、はじめちゃんですよ。

ときど それじつはね。「やろう」と言ってたのはりゅうせいなんですよ。

sako え?

ときど りゅうせいから個人LINEが飛んできて、「ミーティングをやってください」と。

りゅうせい ときどさんが言ったほうがみんな動くだろうなって思って、ときどさんに(笑)。

sako それで週2、3回ミーティングすることに(笑)

りゅうせい 「本当にこのオーダーでいいのかな?」と思ったりしたときは、そのまま本番を迎えるのが不安なんですよ。だから、ときどさんといっしょに練習しているときに、「ちょっとこれグループLINEのほうに書いてもらえませんか?」というのはけっこうありました(笑)。

――sakoさん自身が心がけていたことはありますか?

sako 「コンボを妥協する」。それがいちばんチームのためになる(笑)。

ときど sakoさんは個人戦でも変わってたんですよね。SFLの途中にCPT(カプコンプロツアー)があって、そこですでに妥協の構えを見せていたんですよ。

sako 妥協する姿を見せておかないと。コンボをミスして試合を落としたらチームメンバーの目線が痛くなるので、個人戦のときから見せておこうと、意識してやっていました。本来はやらなくてもいいことをやりたい人間なんですけど、そこはチーム戦なので。そういう部分はSFLの関係ない試合のほうで楽しみにしてください(笑)。

――ボンちゃんはいかがですか?

ボンちゃん パフォーマンスさえちゃんと出せれば勝てると思っていたから、「試合中にどれだけ素を出せるか」というところに気を使っていましたね。たとえば、りゅうせいとかもふだんの練習のような感じでやってほしいんだけど、試合になると「僕がどんな選択肢を取っても何も言わないでくださいよ」とか言い出すんですよ。オレはまだ何も言っていないのに「急にどうした!?」って(笑)。

 それだけプレッシャーを感じたんでしょうね。大きい大会ほどそうなることってあるんですよ。だから、試合前に懸念点を解消できるように話し合いをしたほうがいいということで、突っ込みを入れるときもあるんですけど。ふだんからりゅうせいのことをよく見ているsakoさんが「言うて自分ふつうに動きいいよ」とか言ってあげることでリラックスできたようにも見えたし、やっぱりコミュニケーションを取るのが大事だと思ったし、今回そういうのができたんじゃないかなと。

――試合前に突っ込みを入れることもあるとのことでしたが、sakoさんに突っ込んだりすることもあるんですか?

ボンちゃん ぜんぜんありますよ。たとえばsakoさんは、「試合中に僕らの声が入ったほうがいいのか? 入らないほうがいいのか?」ということが最後まで二転三転していて。どっちのほうがリラックスできるかみたいな話なんですけど、そのへんはいろいろやりました。「声があったほうがいいなあ」、「どっちでもええよ」、「なしで行こう」みたいに毎回変わってましたから(笑)。そのときやりたい方法がいちばんいいから、コミュニケーションを取りながらいろいろ試しましたね。

――それではりゅうせいは?

りゅうせい 自分の実力が足りていないという自覚があったので、とにかく強くなるということを意識しました。ときどさんといっしょにやってもらうのって、ときどさんにはメリットがないと思うんですけど、いっしょにやってもらうことで自分の実力が伸びてる実感があったので、申し訳ないけど時間をお借りしてやってもらおうと。ほとんど毎日いっしょにやってもらって、とにかく強くなることに必死でした。

――つぎは「自分やメンバーが成長していると感じ瞬間は?」という質問です。

ボンちゃん チームを組んだときにみんないけると思ってスタートしたと思うんですけど、予選のときはぜんぜん余裕じゃなかったんですよね。甘えていたわけじゃないんですけど、強くてもこういう展開になっちゃうし、まわりも強いからギリギリだよなというのは肌で感じました。余裕なんてないなというのを、試合中にドンドン感じて、もっと練習しなきゃなと思いました。自分は格ゲーを長いことやってきているから、見通しは立てられるほうだと思うんですよ。でも今回はどうなるんだろうと予想外のことばかりでしたね。

――ギリギリの試合を乗り越えることで成長を感じたということですか?

ボンちゃん まあドキドキしましたね(笑)。今回の大会は本当に何回もドキドキしました。だから成長できたんでしょうね。本当にギリギリの試合ばかりでしたから。

――sakoさんはいかがですか?

sako 個人的にというより、りゅうせいなんですけど、FAV gamingに入って4年くらいかな? 人前でも話せるようになったし、ゲーム面でもユリアンといえばりゅうせいと名前が上がるくらいになったし、その成長はすごく感じましたね。

――サインもしっかり書けるようになりましたしね(笑)。sakoさん自身が成長を感じた瞬間はありましたか?

sako コンボを妥協するようになりました(笑)。いままでは自分を貫き通してたんですけど、自分を抑えてチームのために1勝を上げるというチームプレイができるようになったのが成長かな。

――つぎはりゅうせいさん。

りゅうせい グランドファイナルでカワノやぷげらさんに勝てたことが、以前と違う自分になれたのかなと。予選ではカワノに負けていたし、プレシーズン大会でもぷげらさんにやられていたんですけど、リーグの期間を通してコーリンやバイソン戦を練習して、グランドファイナルという大事な場面で勝てたのが自分にとって大きな成長だったと思います。

――グランドファイナルでは、りゅうせいが負けたらチームが終わるという状況で勝利を挙げていましたね。

りゅうせい 状況的にはきびしかったんだけど、「なんでこんな状況で試合するんだろ?」と対戦前に笑っているみたいな感じでした(笑)。「負けたら終わりなんだ」と腹をくくれた部分があったので、ふだんより集中してプレイできたんだと思います。

――続いてときどさんはいかがですか?

ときど 前年度のSFLと比較して考えると、あのときはすごく成績がよかったんですよ。ただ、あのときは自分の勝率はよかったんですけど、踏ん張った場面があまりなかったんです。大将をいたざんさんやりゅうせいにお願いすることが多かったし、それもあって個人成績がよかったのかなと。対して、今回のSFLは道中があまりうまくいかなくて……。でも、きびしい状況に立たされたときにそこでしっかりと大将で出て踏ん張ることができたし、そういう意味では「ピンチのときにしっかり踏ん張ることができるようになった」というのが大きな自信になりましたね。

――たしかに、大将を務めてチームを救うシーンが多かったですよね。

ときど やっぱり調子がいいときはずっと調子がいいものなんですよ。ここで問われるのは、「調子悪くなったときにいかに早く跳ねのけるか」、「どうやって踏ん張るか」だと思うんです。そういう意味で今回は、序盤うまくいって、中盤でどうなんだろうと調子を落として、最後はみんなで一丸となってなんとか2位を目指すという方向にいけたのは、うまくできたのかなと。

――ファンミーティングに来ている方の中にはりゅうせい推しの方が多かったので、ときどさんから見てりゅうせいが成長した部分というのがあれば教えていただけますか?

ときど りゅうせいとは2年間同じチームを組んでいるんですけど、今回のほうがガチだなと思いました。なぜかというと、「自信がないときにはっきりと自信がない」と言ってくれるようになったんですよ。今回はメンバーがすごい中で、自分の状態を冷静に分析して、見栄を張るわけじゃないんだけど、「自分いけますよ」と言っちゃう人もいると思うんです。

sako すみません(笑)。

ときど (笑)。sakoさんはどっちかというとそうかもしれないですけど(笑)。でも、りゅうせいは「自分は自信がないので、作戦会議をもう1回やりましょう」と言いますし、それがきっかけでミーティングをやることも多かったので、そこらへんはチームに大切な役割を果たしたと思います。腕前はもちろんですけど、チームの一員としてがんばるという意味でもすごく大きく変化したんじゃないかなと。

――ではつぎの質問です。「チームを組むにあたって何か意識したことはありますか?」というものですが、個人戦とチーム戦の違いにも触れていただけますか。

ときど 僕はりゅうせい選手と同じキャラを使っているので、毎日お互いの試合を見て研究して、お互いにアドバイスしながら練習するというのをやっていたんですよ。ふだんはそういうことはやらないんですけど、チームとしての戦力を上げることを最優先にして取り組みました。

――ときど、りゅうせいvs対戦相手という形で練習しているケースが多かったですよね。

ときど やっていましたね。そのおかげでふたりともいい成績が残せたんじゃないかなと。同じキャラを使う強いプレイヤーが同じチームにいるというのは、情報共有しやすいのでよきように使わせていただきました。

――りゅうせいさんはいかがですか?

りゅうせい ときどさんが話していたこととだいたい同じで、同じキャラを使っているのでいっしょに対策して、通話しながらプレイして攻略を共有したりしていました。それだけではなく、ボンちゃんとsakoさんもプレイヤーとして超一流なので、自分の試合で悪い部分があったらふたりにすぐアドバイスを求めたし、sakoさんにはリプレイを見てもらうこともお願いしました。メンバーに助けてもらいながらがんばって強くなろうと。

――sakoさんがりゅうせいのリプレイをチェックしていたんですか?

sako 「sakoさんちょっといいですか?」と言われて、なんやと思ったら「いっしょにリプレイ見てください」と狩り出されて(笑)。そういうのがリーグ中はちょこちょこというか、結構ありましたね。

――自分の練習時間が減ってしまうことにはつながらないんですか?

sako チーム戦だから自分の練習も大事だけど、メンバーの困っているところは協力してチーム戦力を上げていかないと。それにSFLでりゅうせいと組んだのは初めてなんですよ。これまではFAVgamingで同じチームでしたけど、アドバイスする機会も少なかったんですが、それがやっとできるようになって、頼ってくれるんだったらガッツリ教えてやろうという気持ちもありました。

――それではsakoさん自身が意識したことはなんですか?

sako 個人戦とチーム戦との違いは、個人戦はどこまでいっても個人戦で、勝っても負けても自分の責任で終わってしまうので、ある意味気が楽なんですよ。好きなようにできるし、結果が出なくてもつぎがんばろうで済むんですけど、チーム戦はそこが違っていて、みんなのためにがんばらないといけないって気持ちがデカかった。そういう気持ちっていままで持ったことなかったんですが、今回のSFLではそれが出てきて、プレッシャーでもあり達成感でもありましたね。

――そういう気持ちを持つことになったきっかけはあったんですか?

sako SFLではこれまでいろんなチームでやってきたので、作戦会議なんかも含めてたくさん経験してきて、今回はそういった経験をうまく活かせたと思うんです。個人成績はあまりよくなかったけど、アドバイスを送ったりミーティングで話し合ったり、みんなもがんばっていたし、そういった一体感が自分もがんばらないと、という気持ちにさせたのかもしれませんね。

――最後ボンちゃんはいかがでしょう?

ボンちゃん 負けられないという感情は個人戦にはないんですよ。どこまでいっても「負けたら残念」、「勝てたらよかったね」くらいなんです。でも、僕が大将で出たときに、自分が負けたら敗退が確定してしまう状況があって、負けるとこの3人のプレイがマジで終わるんですよ。そんな状況になったら負けられないって使命感がすごい出てきますよね。チーム戦は独特だなと感じます。

 今回は、ときどとりゅうせいがいろんな人と練習しているという話をしていましたけど、ちょっと猛者の配信を見ると、必ずこのふたりがいるんですよ。「これいつまでやってるんだろうな」と思うと、自分がまだ身体も作れていないのにやらないというのはあり得なくて、使える時間は全部使ったし、追い込まれた感覚は今回が本当にすごかったですね(笑)。ゲームをやっていていちばんキツかったのが、『ストV』の1年目なんですよ。そのときは結果も出なくて、修行だなと思った年なんですけど、あれ以来でしたね。最終的に勝ててよかったです(笑)。

――その精神状態が2、3ヵ月続いたと考えると、相当なキツさですね。

ボンちゃん 前半はまだ負けてもつぎがあるんですけど、後半の残り試合が限られている時期は、限界までやり続けないと後悔しちゃいそうで、それがいちばん怖くてずっと練習していましたね。

――最後までやり切った感じでしたか?

ボンちゃん グランドファイナルの日は、「ようやく今日を迎えられたわー」という感じでした。「自信あるぞ!」というよりは、「やっと終われる」みたいな感覚のほうが強かったですね(笑)。

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最後は選手と参加者の皆さんで記念撮影!