エレクトロニック・アーツのサッカーゲーム『FIFA』シリーズから、ロシア代表チームとロシアリーグのクラブを削除する方向であることが発表された。

 これはロシアによるウクライナ侵攻を受けて行われるもので、現実のサッカー界でFIFA(国際サッカー連盟)とUEFA(欧州サッカー連盟)が代表とクラブの双方でロシアのチームの大会出場を停止したことも反映している。

 今回の措置が行われる対象には家庭用ゲーム機とPC向けの『FIFA 22』に加えてモバイルゲームの『FIFA Mobile』とPC用オンラインゲームの『FIFA Online』も含まれ、他の関連する部分についても検討を進めていくとされている。

 なおエレクトロニック・アーツの他タイトルでは、同様にIIHF(国際ホッケー連盟)によるロシアとベラルーシに対する処分を受けて、アイスホッケーゲームの『NHL 22』でロシアとベラルーシの代表およびクラブチームを削除する方針であることが明かされている。

 しばしば「スポーツと政治は別」と言われるが、特に代表戦などは大なり小なりどうしても国家に関わってくるものであるし、そもそも政治を離れてスポーツで競えるのは平和があってのこと。

 となると各連盟の判断や、それを受けて現実のスポーツを反映したゲームが追従するのも理解できる(他国リーグでプレイするロシア人選手個人にまで波及したらそれはどうかと思うが)。現実のスポーツでもスポーツゲームでも、ウクライナと世界中の人々が心置きなく結果に一喜一憂できるようになる日が再び訪れるのを願いたい。