2022年2月25日、ついに発売を迎えた『ELDEN RING』(エルデンリング)。

 本作の戦闘はしっかりとした歯ごたえのあるものになっている。操作やシステムに慣れないうちは、なかなか勝てないかもしれない。そこで本記事では、とくに戦闘で壁にぶち当たっている初心者プレイヤーに向けて、バトルに関する基本システムやテクニックを伝授する。

 なお、ボタン表記は、プレイステーションハードのものを採用している。

『エルデンリング』攻略/初心者向けバトル解説。基本システムやテクニックを学んで、強敵たちに立ち向かおう!
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攻撃の基本

 攻撃の基本となるのは、右手武器の通常攻撃(R1ボタン)、強攻撃(R2ボタン)で、敵のHPをゼロになるまで削り切ること。武器によって性能は大きく異なるが、基本的には通常攻撃は連打が効き、強攻撃は隙は大きいものの大ダメージを与えられる攻撃と考えていい。武器種によるが、通常攻撃の途中から強攻撃に派生できることが多く、攻撃をつなげる感覚で戦うといい。

 攻撃ではスタミナを消費し、スタミナがゼロの状態では攻撃をくり出すことはできない。場面によってはやみくもに連打するのもアリだが、スタミナがない状態で敵の攻撃を食らうと自身の体勢が崩れて、大きな隙が生まれたりするので要注意だ。

『エルデンリング』攻略/初心者向けバトル解説。基本システムやテクニックを学んで、強敵たちに立ち向かおう!

防御の基本

 攻撃よりも防御は重要と言ってしまってもいいくらい、戦闘ではいかに敵の攻撃を防御できるがカギを握っている。敵の攻撃をもらうほど当然HPが減ってしまうのだが、本作では攻撃を食らうと、一気に瀕死まで持ち込まれるようなことも多い。何よりも、いかにして攻撃を食らわないようのするのかが重要なのだ。防御手段はいくつかあるが、おもな行動を解説しよう。

 まずは“ガード”。L1ボタンで左手の盾、または両手持ち武器を構えてガードの体勢に入る。装備によってはガード時カット率というステータスが存在し、この数値が100ならば100%ダメージをカットする。それ以下ならば、ガード時に少しだけダメージを食らう。ダメージを抑えるために、装備のカット率をチェックするのは基本中の基本だ。なお、ガードするとスタミナが減り、スタミナがゼロの状態でガードすると弾かれて自分がスキをさらしてしまう。

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 続いて、回避行動を説明しよう。〇ボタンをそのまま押すと“バックステップ”、左スティックを入れながら押すと“ローリング”となる。とくにローリングは重要で、回避した瞬間に少しだけ無敵時間が発生するため、敵の攻撃をくぐるように回避できるのだ。ただし、回避行動でもスタミナが消費され、ゼロになると性能が落ちてしまう。ある程度は連発してもいいが、あまり多用すると危険な状態に陥ることもある。

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 ほかにも、走って敵との距離を離す、徒歩で距離調整して敵の攻撃を誘う、ジャンプで姿勢の低い攻撃を避けるなど、さまざまな回避方法があるが、最初のうちはガードと回避だけに専念したほうがいいだろう。

覚えておきたい攻撃テクニック

 敵の攻撃をガードしたり回避して、そのスキに敵を攻撃する。これをセットにして攻撃と防御をくり返しながら敵のHPを削っていく。これが戦闘の基本だ。とはいえ、それだけでは倒しにくい敵も数多く存在する。そんな相手と対峙したとき、初心者のうちに覚えておくと必ず役に立つ知識を教えよう。

敵の体勢を崩す

 敵には体勢というものがあり(自分にもあるが)、攻撃を当てれば当てるほど、そのうちに“ドーン!”という効果音とともに大きく姿勢を崩す。このときに見せるスキが大きな攻撃チャンスとなるので、いかにして敵の体勢を崩せるのか、そこを意識して立ち回ると敵を倒しやすくなる。とくに体勢を崩しやすいのは、タメ強攻撃だ。また、ジャンプ攻撃や下記の“ガードカウンター”なども敵の体勢を崩しやすい攻撃なので、序盤の敵を相手に練習してしっかりマスターしておこう。

ガードカウンター

 敵の攻撃をガードした直後に強攻撃をくり出すと“ガードカウンター”が発生する。ガードカウンターはすぐさま敵に反撃するアクションで、威力もそこそこにある。とくに敵の体勢を崩しやすいのが強みだ。

 すぐさま反撃できる便利なアクションだが、くり出すのに少しだけ時間がかかるので、連撃に弱いのが難点。たとえば3連撃の途中の2連目でくり出すと、そのまま3連目がこちらにヒットしてしまうこともある。まずは攻撃の終わり際を見極め、ガードカウンターを出しやすいポイントを探し出そう。

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致命の一撃

 スキだらけになった敵に近づいてR1ボタンを押すと、“致命の一撃”が発生する。おもに体勢を崩した相手か、もしくは敵の背後に回った際に発動する。敵の種類によって発動できるかは異なり、大型の敵などは致命の一撃ができる場所が決まっている場合もある。

 これを決まれば大ダメージを与えることができるだけでなく、発動中は無敵状態になるので、敵に囲まれた際の脱出の糸口になることもある。ただし、致命の一撃の終わり際に攻撃を重ねられると、逆に攻撃を食らってダメージをもらうこともあるので、注意したい。

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 ちなみに、あえて致命の一撃を出さないという選択肢もある。敵が体勢を崩した瞬間、やはり致命の一撃を決めたいところだろう。しかし、大型の敵などHPが非常に高い相手の場合、致命の一撃を決めても、あまり高いダメージが出ないこともあるのだ。そういった際には、敵が体勢を崩している瞬間に連続攻撃を決めたほうが、効率がいい。とくに連打の効く武器の場合は、こちらのほうがダメージが高いケースも多い。振りの遅い武器の場合は、致命の一撃のほうが出しやすいかも。

パリィ

 初心者には高等技術かもしれないが、重要な戦技なので解説しよう。

 盾に付いている戦技のパリィを敵の攻撃に合わせてくり出すと、敵の攻撃を弾いて体勢を崩せる。そのまま致命の一撃に持ち込むこともできる、強力なカウンター技だ。タイミングを見計らってくり出す、敵に攻撃をガードさせて反撃を狙うなど、敵によってタイミングが大きく変わる。このタイミングをとっさに判断するのは難しいので、初心者のうちは使いこなす必要はない。

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たとえば攻撃をわざとガードさせて敵のガードカウンターを誘い…。
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そこをパリィするなど、タイミングの図りかたはさまざま。バトルに慣れてきたら試してみよう。

覚えておきたい防御テクニック

 攻撃に続いて、防御に関する初心者のうちに覚えておくと役立つ知識を教えよう。

ガード中のスタミナ回復に注意

 スタミナは時間経過で回復するが、ガードの構え中は回復速度が遅くなる。敵の攻撃をガードしたあとにスタミナが大きく減ったら、ガードの構えを解きつつ、距離を離すなどしてスタミナ回復を待とう。慣れないとうっかりガードしたたま行動しがちなので、意識しておくといいだろう。

敵の背後を戦闘中に取る

 敵の背後は、基本的に隠密行動をとってコッソリ背後に近づくのが基本。ただ、バトル中でも背後から致命の一撃をくり出せる敵もいる(おもに人型の敵)。走って背後に回れる場合もあるほか、敵の周りをぐるぐる回っているうちに背後が取れることもあるだろう。

 たとえば槍兵などは直線的な攻撃を放つことが多く、その攻撃中にぐるっと背後に回り込むことができたりする。敵によって狙えるかは変わるので、試しながら狙っていこう。

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敵の攻撃をガードした隙にぐるっと移動し…
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背後を取る……なんてことも可能だ。

敵に向かって密着ローリング

 とくに大型の敵相手に使いやすいのが、敵から距離を離すようにローリングするのではなく、敵に向かってあえて密着状態になるイメージでローリングするテクニックがある。

 敵から離れるように回避すると、そのまま連撃が飛んできてダメージを食らったり、攻撃のリーチが予想以上で回避しきれずに攻撃されることもある。しかし、密着状態で敵へローリングすると、敵をすり抜けるかのように回避できることがあり、そのまま背後を取ったり、その後の連撃を回避できるなど、有利な状況に持ち込める可能性があるのだ。これも敵によって異なるが、もしなかなか敵が倒せない場合は試してみるといいだろう。

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敵に向いて密着してローリング!
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その隙に背後も取れちゃったりするのだ。

戦技を試そう

 いわゆるスキルである戦技は、発動にFPを消費するので乱用はできないが、威力に優れているものや一気に体勢を崩せるものなど、活躍する場面は非常に多い。ボス戦でつまづいたときも、思わぬ戦技が活躍することもあるので、入手したらまずはいろいろ試してみよう。効果の内容を把握できてから、使うか使わないのかを決めても遅くない。

霊馬を活用しよう

 霊馬“トレント”に騎乗中も攻撃が可能で、野外など広い空間での戦闘でも活躍してくれる。高速移動しながらの攻撃が、かなり強力なのだ。走りながら斬り付けて、敵が攻撃しそうになったらダッシュで遠くに離れてしまえばオーケー。トレントにもHPがあり、姿勢の低い攻撃ならばトレントがダメージを肩代わりしてくれるのもありがたい。

 ただし、スタミナがない状態で攻撃を食らうと、プレイヤーは霊馬から降ろされてしまい、大きなスキが生まれる。霊馬が倒された際も同じ状態となるので注意しよう。なお、霊馬のHPはアイテムで回復できるほか、聖杯瓶で復活させることも可能だ。

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遠距離攻撃を駆使しよう

 弓やクロスボウなどの遠距離武器や、魔術・祈祷を使った遠距離からの攻撃は役に立つ場面が多い。自分の成長プランにそぐわなくとも、なるべくいつでも使えるようにしておこう。場所によっては一方的に攻撃できるなど、難所の突破がラクになることもあるのだ。

 野外ではとくに霊馬との組み合わせが強力で、逃げながら遠距離攻撃して敵のHPを削る方法は多用できる。ただし、敵によっては遠距離攻撃に反応して回避してくることも。深くは説明しないが、建物や高低差を利用して……という使いかたも可能で、とにかく汎用性が高い。遠距離攻撃はつねに選択肢のひとつに入れておくべきだろう。

 

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霊体を活用しよう

 霊体を召喚できる場所に来たのなら、霊体を呼び出せる状態であればとくに難しいことを考えずに霊体を召喚しよう。ひとりで戦わずに済むだけで、状況がグッと有利になることもあるからだ。また、ボス戦など強敵に挑む前には、味方NPCを呼び出せる召喚サインが設置されていることも(イベントなどをクリアーしないと出現しないものもある)。

 主人公と霊体、さらに召喚NPCで挑むことができれば、強敵との戦闘では状況が劇的に変わるだろう。もちろん、オンラインにして協力マルチプレイで挑むのも楽しい!

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どうしても勝てないときは……休憩!

 冒険の最中、強敵に何度も何度も倒されてしまい、「ああこれどうしたら倒せるんだろう……」、「半分までHPを削れたけど、あそこからどうすればいいんだろう……」と思い悩みながらプレイする瞬間が必ず訪れる。

 これは筆者の経験則だが、そういうときはリアルに“休憩”したほうがいい。別のことで息抜きしたり、何なら寝てしまってもいい。そのあとにプレイしたら、「あれっ?」と、自分でも驚くほどにうまく動けたりすることがあるのだ。もちろん、戦闘を避けて別の場所を探索するのもいいが、そのあいだもきっと脳裏には何度も倒された強敵のことが浮かんでいるはず。そうではない。いったんゲームから距離を置くのが大切なのだ。いやこれ、マジです。

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