エレクトロニック・アーツが、傘下のゲームスタジオRespawn EntertainmentでルーカスフィルムのSFフランチャイズ“スター・ウォーズ”のゲーム化プロジェクトが3作品進行していることを発表した。

 Respawn Entertainmentは、SFテイストのFPS『タイタンフォール』シリーズや、バトルロイヤル形式の対戦FPS『Apex Legends』などで知られるスタジオ。3つのプロジェクトの内訳は、同スタジオが手掛けた『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』(以下、JFO)の開発チームによる新作アクションアドベンチャーが1本、そしてFPSタイトルが1本、もうひとつはストラテジーゲームで、最後の1本についてはBit Reactorというスタジオがメイン開発を行うRespawnのプロデュース作となるという。

1: JFO組の新作アクションアドベンチャー

 JFOは、3D空間を駆け巡りながらライトセーバーとフォース能力を駆使して戦う2019年発売のアクションアドベンチャーゲーム。ディレクターのスティグ・アスムッセン氏ら『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズなどに関わったスタッフたちがRespawnに移籍してきて作られたタイトルで、FPSを得意とするRespawnのスタイルとは異なっているにも関わらず高い評価を受けた作品だ。

 JFOでは映画のエピソード3後の時代を舞台にジェダイ・オーダー復興を目指す主人公カル・ケスティス一行の冒険を描いていたが、今回公表されたのがその続編となるのか、あるいはまた別の作品となるのか気になるところだ(2022年1月26日午前1時40分追記:スター・ウォーズ公式サイトの発表文によると“スター・ウォーズ ジェダイ”フランチャイズとしての続編になるようだ)。なお開発にはアスムッセン氏のチーム以外にEAから2つのチームが協力し、複数のジャンルを横断する“スター・ウォーズ”のゲームプレイ体験を提供するという。

2: 元ルーカスアーツのベテランによる完全新規のFPS

 2本目のプロジェクトは、Respawnによる完全新規のFPSタイトルとなり、ベテランのピーター・ヒルシュマン氏がディレクターとして開発チームを率いる。

 同氏はかつてルーカスアーツでアクションゲーム『Star Wars: The Force Unleashed』やアクションシューティング『Star Wars: Battlefront』(2000年代のオリジナル版)などのシリーズを通じ、フランチャイズのゲーム作品のプロデュースを行ってきた人物。RespawnのFPSの開発力と融合してどんなタイトルが生まれるのか注目だ。

3: XCOM系のスタッフの新スタジオによるストラテジーゲーム

 そして3本目の開発を手掛けるBit Reactorは、ストラテジーゲームの名門Firaxis Gamesでアートディレクターなどを務めてきたグレゴリー・フェルチュ氏による新スタジオ。ストラテジーゲーム『XCOM』シリーズ(リブート版の方)のスタッフが同氏以外にも移籍しているとされ、こちらも“XCOM系の開発スタッフ×スター・ウォーズ”という興味深い組み合わせとなっている。