ユービーアイソフトより2022年1月20日に発売予定のPS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC向けCo-opシューター『レインボーシックス エクストラクション』(以下、『エクストラクション』)。
本作の発売前に先行してプレイする機会を得たので、今回のプレイで判明した新要素や新たに気づいたことをお届けする。なお、プレイしたのは開発中ビルドで、製品版とは仕様が異なる可能性がある点にご留意いただきたい。
簡単におさらいしておくと『エクストラクション』はひとり~3人のスクワッドでプレイするPvEタイプの FPS。同社のタクティカルシューター『レインボーシックス シージ』(以下、『シージ』)のオペレーターが本作にも登場し、彼らを操作して地球外生命体“アーキエン”が蔓延る“サブゾーン”でさまざまな目標の達成を目指していく。本作のゲーム性や基本的なルール、特徴などの基本情報は以前に掲載した下記の記事を参照して欲しい。
『レインボーシックス エクストラクション』(PS5)の購入はこちら(Amazon.co.jp) 『レインボーシックス エクストラクション』(PS4)の購入はこちら(Amazon.co.jp)発売直前の先行プレイで本作の全容が明らかに!
今回はいくつかのステージをプレイすることができ、メニュー画面から新たなモードの存在も明らかになった。ステージはニューヨークシティ、サンフランシスコ、アラスカ、トゥルース・オア・コンシクエンシーズの4つ。これらのステージには脅威度(難易度)が設定されており、右にステージが進んでいくほど難しくなっていく。ちなみにステージは“マイルストーン”(本作のプレイヤーレベル)が一定のレベルに達すると解除される仕組みだ。
ほかにも“メイルストロム・プロトコル”というモードもある。こちらは毎週開催されるエンドコンテンツのようなもので、強敵に立ち向かい目標をクリアしながら、段階的に難しくなっていく9つのサブゾーンの攻略を目指していくというものだ。
今回はプレイできなかったものの、選択可能なオペレーターも増えていた。新たに確認できたのはFUZE、SMOKE、TACHANKA、CAPITAO、GRIDLOCK、NOMAD。最終的には総勢18名のオペレーターの中から操作するキャラを選べるようだ。
ガジェットの選択肢もかなり幅が広い。爆薬は13種類、ギアは6種類あり、一部のガジェットはマイルストーンが上昇したときに得られるポイントで解除できるようになっている。これだけあれば、オペレーターの能力と組み合わせてさまざまな戦略を確立できそうだ。
▼オペレーターが所持できる爆薬の種類
- スモークグレネード:15秒間にわたりスモークがアーキエンをあぶり出し、その範囲を覆う
- インパクトグレネード:起爆時に7メートル範囲内にいるアーキエンをノックバックさせる強烈な-衝撃波を放つ
- スキャン地雷:6メートル範囲内にいるアーキエンをスキャンする
- クレイモア:アーキエンに反応して前方向に爆発する地雷
- スタングレネード:アーキエンをスタン状態にする
- グルーグレネード:10メートル範囲内にいるアーキエンの動きを鈍らせる複合物を撒き散らす
- フィールドウォール:6メートルのフィールドウォールを展開し、アーキエンの発射体を防ぐ
- フラググレネード:6メートル範囲にダメージを与える
- スキャングレネード:12メートル範囲内のアーキエン、クロークアーキエン、目標を30秒間スキャンする
- ニトロセル:遠隔起爆式の広範囲爆破デバイスを設置または投げる
- アーク地雷:前方向に爆発する地雷を設置し、7メートル範囲内にいるターゲットのあいだで連鎖攻撃を行う
- パラリシスグレネード:5秒間、狭い範囲内にいるアーキエンの動きを止める
- 偵察ガスデバイス:ガスの範囲内にいるすべてのアーキエンを45秒間スキャンする
▼オペレーターが所持できるギアの種類
- 偵察ドローン:カメラに映った目標、アーキエン、補給品箱のスキャンを行い、遠隔で情報を収集する
- ボディアーマー:受けるダメージを20%軽減。体力がゼロになるとボディアーマーを失う代わりにダウン状態に陥る
- 弾薬バッグ:メインウェポンおよびサブウェポンの所持弾薬が50%増加する
- 蘇生キット:ダウン状態になった場合に自身を1回だけ蘇生できる
- 爆薬ハーネス:爆薬の携行数を増やす
- XR偵察ドローン:半径8メートル範囲内のオブジェクトからアーキエン、目標、補給箱を自動的にスキャンする
マップ内で挑戦することになる目標もいくつか増えていた。その中でも印象的だったのが、“ゲートウェイ”。これは特異点と呼ばれるオブジェクトに触れて、別エリアへと移動し、変異アーキエント“プロティアン”を排除するという目標。
プロティアンはオペレーターの姿に似た機動力の高い敵で、とにかく強い! 今回のプレイで一度だけ遭遇できたものの、圧倒的な力の前になす術なく敗北した。道中に出現するアーキエンとは比べものにならない能力を持っているため、ゲートウェイを行う場合は、専用の対策が必要になるだろう。かなり歯ごたえのある敵なので「大ボスと戦いたい!」というプレイヤーにとってはうれしい要素といえる。
▼封鎖ゾーンでのマップ目標一覧
- 標本:ターゲットのアーキエンを回収ゾーンまで誘導し、スタン状態にして回収
- 汚染除去:特定エリアにある汚染ネストからサンプルを回収
- ネストトラッキング:休止中のネストに近づき、気づかれないようにトラッカーを仕掛ける
- 三角測量:特定の順番で3つの震動ステーションを起動
- シリアルスキャン:アーキエンの波状攻撃を退けてハイライトされている3つのエリアを確保する
- 駆除:通常のアーキエンを一定数倒すと出現する、エリートアーキエンを討伐する
- 救出:マップ上にいるVIPを発見し、回収ゾーンまで護衛する
- 全員帰還:戦闘で倒れたオペレーターを救出し、回収ゾーンまで運ぶ
- シャットダウン:3つのパラサイトタワーを爆薬で停止させる
- 破壊:ふたつのタワーに爆薬を設置して、爆発するまでアーキエンから爆薬を防衛する
- 生検:対象のアーキエンを近接攻撃のテイクダウンで倒して組織サンプルを回収する
- ゲートウェイ:特異点を通過し、特別なエリアにいる変異アーキエントと戦って勝利する
- 行方不明:ステイシスに捕らわれたオペレーターを救出し、回収ゾーンまで運ぶ
オペレーターとガジェットの選択が何よりも重要
本作では体力が自動回復しない、敵の強襲を受けやすい狭いエリアでの戦闘、枯渇する弾薬やガジェットなど、攻略においてさまざまな問題がつきまとう。これらの問題を解決するためには、自身が操作するオペレーターの役割を明確にするのとガジェット選び、そしてそれらを駆使した連携が何よりも重要となる。
たとえば、放置しておくと敵を無限に生み出すネストを壁越しに探索できるPULSE、壁越しに弾薬・アビリティ・ガジェットの回復アイテムを探せるIQ、体力のブーストおよび蘇生能力を持つDOCでパーティーを組めば、敵の増援を抑えながらアイテムも補充でき、非常時の立て直しもできる。こんな感じで、ただ強い能力を持つオペレーターでスクワッドを組むのではなく、それぞれの能力を組み合わせて連携を取れるようにしておくと、アーキエンとの戦闘が楽になるはずだ。
さらに本作ではオペレーターを選択する前に目標が表示されるので、それに合わせてオペレーターを選ぶこともできる。アーキエンをテイクダウンしないといけない“生検”では敵に気づかれずに近づけるVIGILが強い。防衛系の目標であれば、囮を配置して敵を引き寄せるALIBIも便利、といった具合だ。
壁越しに探索できるオペレーターがいないのであれば誰かが偵察ドローンを装備したり、アイテム補充の負担を減らすために弾薬バッグを持ち込んだり、といったガジェットで不足した能力を補うことも重要だと感じた。
敵は物量ではなく、能力と強襲でこちらをおびやかす
昨今のエネミー駆逐系のCo-op作品は、おもに大量の化け物が押し寄せてくるものと、数が少ない代わりに個々が強いものに分けられる。本作は目標によって敵の数が大きく変わるため、一概には言えないが、どちらかといえば後者のタイプ。オペレーターに近づいて大爆発を引き起こす“ブリーチャー”や、遠距離攻撃を仕掛けてくる“トーメンター”、ほかのアーキエンを支援する“ラーカー”など、エネミー個々の能力が高く、これらが同時に5~6体攻めてくるだけでかなりの苦戦を強いられる。
本作のマップは開けた屋外もあるが、狭い室内での戦闘も多い。突然、曲がり角から敵が襲ってきたり、、窓を乗り越えたりして強襲を仕掛けてくることもしばしば。行動するときはなるべくひとりにならないように心がけ、背後や側面をほかの仲間に守ってもらうのがベター。敵が数体同時に来た場合は、声を掛け合って後退し、各個撃破するのもいいだろう。もちろん、オペレーターの能力や爆薬を使って撃退するのもありだ。
序盤はとくに育成が重要!
ステージをクリアーすると、目標の成否などに応じて経験値がもらえ、操作していたオペレーターのレベルが上昇する。オペレーターのレベルが上がると、アビリティの使用回数や効果時間などが強化されると同時に使用可能な武器が増えていく。個人的にとくに重要だと感じたのが武器の開放だ。初期状態では1種類の武器しか使えないため、人によっては武器との相性が悪いことも。まずは自身が使いやすい武器を開放するために、脅威度の低いステージを周回してレベルを上げておくといい。
また本作では『シージ』で各オペレーターが使用している武器に加えて、別の武器がいくつか追加されている。たとえば、ALIBはライトマシンガンのALDA5.56(『シージ』でMAESTROが使用)だったりするため、開放できる武器をあらかじめ確認し、優先して育成するオペレーターを選ぶのもいいだろう。
恐怖感、戦略性、緊張感が上手くまとまった良作!
多彩な能力を持ち、不気味な見た目をしたアーキエンに襲われる“恐怖感”、オペレーターとガジェットの能力を駆使しながら仲間と連携していく独自の“戦略性”、強大な敵・プロティアンとの対峙や回収に失敗したオペレーターを一時的に失う“緊張感”。本作ではこれらの要素が互いにうまく絡み合っており、本家『シージ』とはひと味もふた味も違った協力型タクティカルシューターに仕上がっていると感じた。
ほかにもオペレーターの育成やメイルストロム・プロトコルなど、やり込み要素がいくつも用意されているので、戦略性の高い化け物ゲーが好きな人であれば、『シージ』のプレイ経験に関係なく楽しめる内容になっている。また無料で最大2名のフレンド(プラットフォームを問わず)をスクワッドに招待し、14日間いっしょに遊べる“バディパス”というシステムもあるため、フレンドを誘ってワイワイとプレイするのもオススメだ。