ゲームで20年前を振り返る

 プレイステーション2が爆発的に普及した2001年は、『ファイナルファンタジーX』や『グランツーリスモ3 A-spec』、『鬼武者』など、同ハードを代表する名作が多数誕生。販売本数が上位のタイトルとともに、当時話題になったゲームやハードを改めて振り返る。

 21世紀最初の年である2001年。郵政民営化を掲げた小泉純一郎氏が内閣総大臣に就任し、4月26日に第一次小泉内閣が発足。新内閣のもと、日本が新たなスタートを切った一方で、9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が発生。約3000人もの市民が犠牲となり、世界中が大きな悲しみに包まれた。

 だが、暗いニュースばかりではない。3月31日に大阪でユニバーサル・スタジオ・ジャパンが開演し、9月4日には千葉で東京ディズニーシーがグランドオープン。ゲーム業界も3月21日にゲームボーイアドバンス(以下、GBA)が、9月14日にニンテンドーゲームキューブ(以下、GC)がそれぞれ任天堂から発売され、明るいニュースが続いた。

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

GBAはゲームボーイ(以下、GB)の後継機。25本のローンチタイトルが用意されたうえ、GBのソフトが遊べる上位互換機能が搭載されていた。

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

ニンテンドウ 64に続く据え置きゲーム機のGC。任天堂初の光ディスクメディアを採用しており、立方体(キューブ)に近いボディーが特徴的。

 攻勢が目立った任天堂と対照的だったのが、ドリームキャスト(以下、DC)の生産中止をもって、3月31日にハード事業から撤退したセガである。セガサターン好きだった筆者・ジャイアント黒田にとってはさみしい出来事だったが、任天堂やソニー・コンピュータエンタテインメント(当時。以下、SCE。現ソニー・インタラクティブエンタテインメント。以下、SIE)のハードで、セガのゲームがプレイできるという喜びもあった。

2001年に販売本数が多かったタイトルは?

 そんなゲーム業界にとっても激動だった2001年に、多くのゲームファンを虜にした販売本数トップ5のタイトルを大公開! 期間は2001年1月1日~12月30日で、数値はすべてファミ通調べ。併せて、編集部が独断で選んだ2001年の話題作も紹介していく。

 なお、1991年にファミ通読者が選んだ人気タイトルもまとめているので、まだ記事を読んでいない方は、こちらもチェックを!

1位『ファイナルファンタジーX』(プレイステーション2)/226万4047本

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 プラットフォームを新世代機のプレイステーション2(以下、PS2)に移してリリースされた、『ファイナルファンタジー』(以下、『FF』)シリーズのナンバリング10作目。2001年7月19日にスクウェア(当時。現スクウェア・エニックス)よりリリースされた。大いなる脅威“シン”に立ち向かうティーダとユウナを中心に、涙を誘うストーリーが展開される。

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 『FF』シリーズは、ハードが進化するたびにゲームもパワーアップしてきたが、PSからPS2へ移行したときは、とくに大きな衝撃を受けたのを覚えている。シリーズで初めて採用されたキャラクターボイスと、状況に応じて表情が変化するフェイシャルアニメーションがつけられた登場人物たちは、感情表現が非常に豊か。魅力的なキャラクターが織りなすストーリーは、感動的な展開や映像美なども相まって、いまなお多くのファンに愛されている。

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 戦闘システムも、“アクティブタイムバトルシステム(ATB)”の変わりに“カウントタイムバトル(CTB)”が採用。リアルタイムでの時間経過がなくなり、味方全体の行動順が画面右側につねに表示されるため、じっくりと戦略を練られるようになった。また、キャラクターの育成は、スフィア盤のシステムを導入。レベルの概念が存在せず、すごろくのようにマスを進めて自由な育成が楽しめた。自由度が高いぶん、仲間のキマリの育成方針に悩んだプレイヤーも多いだろう。

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2位『グランツーリスモ3 A-spec』(プレイステーション2)/143万7581本

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 2001年4月28日にSCE(当時。現SIE)がリリースしたPS2用のカーライフ・シミュレーションゲーム。『グランツーリスモ』シリーズの3作目にあたり、PS2というプラットフォームを得て前作から劇的な進化を遂げた。

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 特筆すべきは、高機能グラフィックエンジンが生み出す美麗なビジュアルと、物理シミュレーションの精度の高さ。光のきらめきや空気のゆらぎなどもリアルに感じることができ、リアルな運転が堪能できた。

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 200車種を超える収録車種や、ナイトステージ、ウェット路面、ダートも含む全20のコースも、前作から進化した要素。これらすべてが、高機能グラフィックエンジンによって圧倒的情感で表現されていた。リアルなレースゲームゆえに、実際のクルマを運転するような操縦技術が必要だが、マイカーに憧れて、本作を購入したのは筆者だけではないはず(その前に免許持ってないけど!)。

3位『ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵・ルカの旅立ち』(ゲームボーイ)/113万8759本

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 エニックス(当時。現スクウェア・エニックス)が手掛けたGB・GBカラーの共通ソフト。3位に輝いた『ルカの旅立ち』は2001年3月9日に発売され、出現する野生のモンスターなどが異なる別バージョンの『イルの冒険』は同年4月12日に登場した。ちなみに、『イルの冒険』の販売本数は38万2395本を記録しており、22位にランクインしている。

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 『ドラゴンクエストモンスターズ』の続編にあたる本作は、前作『テリーのワンダーランド』と同じく、野生のモンスターを仲間にして配合したり、通信機能を使ってモンスターのお見合いや対戦を楽しんだりできる。さらに新要素として、 “水系”のモンスターや協力して敵と戦うモードなどが追加された。2バージョン発売されたことから、友人や家族と異なるタイトルを購入して、お見合いや対戦に没頭した人も多いだろう。

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 なお、2014年2月6日にニンテンドー3DSでリメイク作の『ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵』が登場。グラフィックが3Dで表現されており、『ジョーカー』シリーズをベースにしたシステムで新たな冒険が楽しめた。さらに2020年8月6日には、新モンスターや新機能を追加したスマートフォン版がリリースされている。

4位『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(プレイステーション)/100万5509本

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 1990年2月11日にエニックス(当時。現スクウェア・エニックス)がファミコンでリリースした『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(以下、『IV』)を、PS向けにリメイクした作品。2001年11月22日にPS版が発売され、2007年11月22日にニンテンドーDS版が、2014年4月17日にスマートフォン版がそれぞれ登場した。

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 リメイク版は、PSの『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』(2000年8月26日発売。以下、『VII』)をベースに開発されており、俯瞰視点の3Dマップを採用。グラフィックや操作方法、戦闘画面の仕様なども継承されている。3Dで表現されたバトランドやサントハイム、エンドールといった『IV』の世界を、冒険できることに歓喜したファンは多いだろう。

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 もちろん、リメイク版ならではの新要素も多数搭載。“序章”と“第6章”のシナリオが追加されたほか、『VII』に登場した町を発展させるやり込み要素“移民の町”も楽しめた。そのほかに、プレイ時間や戦闘での勝利、全滅、逃走回数などが記録され、これらの情報やストーリーの進行状況、レベルといった要素から、現在の主人公たちの称号が決められる“戦歴システム”も、リメイク版の冒険を後押ししてくれた。

5位『鬼武者』(プレイステーション2)/84万3213本

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 『鬼武者』は、2001年1月25日にカプコンが発売したPS2用の3Dアクションゲーム。主人公・明智左馬介役のキャラクターモデルと声優に、俳優の金城武さんを起用したことで大きな話題に。金城さんはモーションキャプチャーを自身で行ったうえ、ゲストクリエイターとして『鬼武者』のゲームの企画にも参加。この施策は、当時でも画期的なものであった。

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 キャラクターモデルに実在の俳優をキャスティングする挑戦は、PS2の性能を限界まで引き出した美麗なグラフィックと相性がバッチリ。映画的な演出やリアルなモーションなども相まって、目が肥えていたゲームファンを唸らせる完成度だった。なお、重要なキャラクターに俳優を起用するのはシリーズおなじみとなり、『鬼武者2』では主人公の柳生十兵衛役に故人の松田優作さんを、『鬼武者3』ではフランス軍人ジャック・ブラン役に世界的な映画スターのジャン・レノさんを起用している。

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 “空前絶後のバッサリ感”という、キャッチ通りのアクションも『鬼武者』の魅力。3種類の武器ごとに異なる必殺技が用意されており、敵を一網打尽するのが気持ちいい。敵を一撃で倒せるカウンター“一閃”が成功したときの爽快感も格別だ。2018年12月20日にファン待望のHDリマスター版が登場したので、現行ハードのよりきれいになった画像で、当時そのままのストーリーと爽快なアクションが体験できる。

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トップ5以降の中から注目タイトルをピックアップ!

 惜しくもトップ5入りを逃したタイトルの中から、編集部が独断で選んだ話題作を紹介。当時夢中になったタイトルがないかチェックしてほしい。

『大乱闘スマッシュブラザーズDX』(ゲームキューブ)/79万8910本

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 『スマブラ』の愛称で親しまれた『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』の続編として、任天堂が2001年11月21日に発売したGC用のソフト。前作同様、対戦ツールとして圧倒的な支持を得ており、筆者のように、放課後は『スマブラ』がある家に集まるのが日課だったという人も少なくないだろう。

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 前作から大幅に増えたプレイヤーキャラクターも、対戦を盛り上げる大きな要因に。前作からの続投となる10体に加えて、新たにクッパ、ピーチ、アイスクライマー、ゼルダ(シーク)が参戦。さらに、隠しキャラクターとして11体が登場するので、本作では総勢25名のキャラクターを使用できたのだ。

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 コレクション要素の“フィギュア”も、『スマブラ』が誇るお楽しみ要素のひとつ。有名どころはもちろん、マニアックなフィギュアも収録されており、その物量は290体以上と圧倒的。ボリュームだけではなく、フィギュアに添えられている解説の文章も、収集欲を刺激してくれるスパイスだった。

『みんなのGOLF3』(プレイステーション2)/79万7147本

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 SCE(当時。現SIE)が、2001年7月26日にPS2向けに発売した人気ゴルフゲームのシリーズ3作目。収録コースこそ6つと少ないのもの、ハードがPS2になったことでグラフィックが大幅にパワーアップ。揺れる水面、眩しい日差し、時間とともに変化する空や影などが表現され、コースを回る臨場感が増している。

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 個性豊かな操作キャラクターたちに、声があてられたのも本作が初めて。いろいろなセリフをしゃべるようになったことで、キャラクターの個性がいっそう際立ち、お気に入りのキャラクターを見つける楽しみも。ちなみに、筆者は前作から名物おじさんのスズキを愛用。PS4のアバターもスズキのアイコンを使っている。

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 シリーズおなじみの“みんごる段位システム”や、 “ショットポイントシステム”が導入されたのも本作から。インターネットに接続し、全国のプレイヤーとスコアを競う“全国大会モード・オンライン”も初めて実装。“日本一敷居の低いネットワークモード”をコンセプトに開発されており、誰でも気軽にオンラインでの対戦が楽しめた。

『真・三國無双2』(プレイステーション2)/71万5620本

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 2001年9月20日にコーエー(当時。現コーエーテクモゲームス)から発売されたPS2用のアクションゲーム。その名の通り、『真・三國無双』シリーズの2作目で、操作可能な武将の数が前作の28人から41人にボリュームアップ。『三国志』の著名な武将を操作し、立ちはだかる敵を蹴散らす一騎当千の爽快なアクションが楽しめる。

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 無双武将の増加に伴い、収録されたシナリオの数もボリューミーに。キャラクターそれぞれのストーリーが用意されたメインの“無双モード”では、武将たちの生き様を追体験できた。ほかにも対戦専用のVSモードや記録を競うチャレンジモード、武将の情報を閲覧できる事典モードなど、内容が充実。ひとつの画面を分割して遊ぶ、ふたり同時プレイも本作から導入された。小さなテレビ画面に四苦八苦しながらも、友人や兄弟と楽しんだのが懐かしい。

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 アクションでは、通常攻撃が4連から最大6連に変化。通常攻撃の改良に伴い、新たなチャージ攻撃が追加されたほか、強力な“真・無双乱舞”のアクションも実装された。敵の攻撃を防御した後に反撃したり、受け身を取れるアクションが追加されたりしたことも、立ち回りの幅が広がり、対戦を盛り上げる要因となっている。

『デビル メイ クライ』(プレイステーション2)/55万4963本

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 悪魔退治専門の便利屋・ダンテの活躍を描いた、カプコンのアクションゲーム。2001年8月23日に1作目の『デビル メイ クライ』がPS2で発売され、人気を博してシリーズ化された。後継機向けにHDリマスター化も行われており、2012年3月22日にPS3版とXbox 360版が、2019年6月27日にはNintendo Switch版がリリースされている。

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 シリーズを通したアクションの特徴は、プレイヤーの工夫次第で敵をスタイリッシュに倒せること。空中に打ち上げた敵を二丁拳銃で追撃するなどして、絶え間なく攻撃することで、スタイリッシュランクが上昇。D(Dull)→C(Cool!)→B(Bravo!)→A(Absolute!)→S(Stylish!)と変化し、ダンテの強化や技の習得に必要なレッドオーブの入手量が増加する。筆者は、「Stylish!」の意味をダンテから学んだといっても過言ではない。

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 ダンテの中に眠る悪魔の力を引き出して、一定時間変身する“デビルトリガー(魔人化)”のシステムも特徴的。ダンテの見た目が変化するほか、すべての攻撃が強化される。その鬼神の如き強さと見た目に、厨二心をくすぐられたのは、筆者だけではないはず。

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『ピクミン』(ゲームキューブ)/31万2643本

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 2001年10月26日に任天堂が発売した、GC用の新作ゲーム『ピクミン』。公式のゲームジャンルは、“AIアクション”と聞き慣れない言葉だが、リアルタイムストラテジーの要素があるアクションゲームと考えてもらえるとわかりやすいか。プレイヤーは、不思議な生命体のピクミンと協力して、ステージの仕掛けを解いたり、危険な原生生物と戦いをくり広げたりしていく。

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 ピクミンは、赤、青、黄の3種類が登場し、赤は攻撃力が高い、青は水に溺れない、黄はバクダン岩が扱えるといった特徴がある。この特徴を生かして能力に合った仕掛けや敵にピクミンを導くことでクリアーできるのだが、そう簡単にいかない。ピクミンがつぎつぎにやられて行く姿を目の辺りにして、ふがいなさを痛感したのは筆者だけではないはずだ。

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 プレイヤーが何度ミスしても、従順につき従ってくれるピクミンたち。その姿は、ストリベリー・フラワーが歌う『ピクミン』のCMソング『愛のうた』の歌詞通り。当時は何となく切ない歌だなと感じただけだったが、家族のために働くようになったいま、改めて聴くと共感できるところがある……。

CMソング ストロベリー・フラワー『愛のうた』歌詞(Uta-Net)

『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』(ドリームキャスト)/30万4134本

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 プラットフォームをDCに移し、世界観やシステムが刷新された『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』。2001年3月22日にセガから発売された、『サクラ大戦』シリーズの3作目にあたる。筆者の記憶に残っているのは、手書きとCGが融合したハイクオリティーのオープニングアニメーション(Production I.Gが担当)。名曲『御旗のもとに』の相乗効果で、20年以上経ったいまも決して色褪せない。

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 前作に引き続き、主人公は大神一郎が務めるも、物語の舞台は帝都・東京から一転してフランス・巴里(パリ)へ。異国の地で大神を待っていたのは、巴里華撃団・花組に所属するエリカ・フォンティーヌら5人の新たなヒロインたち。大神はエリカたちを率いて、巴里の街で暗躍する怪人と死闘をくり広げる。このように舞台や主要人物は一新されたものの、大神らがピンチに陥ったときに、帝国華撃団・花組が駆けつけるという熱い展開も見られた。

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 戦闘パートでは、新たに“ARMS(Active&RealtimeMachine Systemの略)”を採用。これまでは、1ターンに行動できるのは各機1回ずつというシンプルな形式だったが、本作では画面下部に表示されたARMSゲージがなくなるまで、自由に行動することが可能。ゲージをすべて移動に使ったり、敵を攻撃した後に防御を選んだりと、コマンド選択の幅が大きく広がった。機体やフィールドが3Dで表現され、マス目による区切りがなくなったのも印象的だ。

『ルイージマンション』(ゲームキューブ)/27万1554本

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 GCのローンチタイトルのひとつとして、2001年9月14日に任天堂から発売されたアクションアドベンチャー。その名の通り、主人公にはマリオではなくルイージを抜擢。行方不明になったマリオを探して、不気味なオバケ屋敷を冒険することになったルイージは、オバケを吸い込む掃除機“オバキュームを駆使してオバケたちを退治していく。

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 オヤ・マー博士が発明したオバキュームには、オバケを吸い取るほかに、特別な力が用意されている。この力は、火、水、氷のエレメントメダルを入手したときに使用でき、火、水、冷気を放出したり、塊を勢いよく発射したりすることが可能。さらに、火なら燭台に火を灯す、ニセモノのドアを燃やして一時的に消滅させるといった、特別な効果をそれぞれ持っているのもポイント。オバケ退治だけではなく、謎解きにも大活躍してくれる。

『FFX』や『グランツーリスモ3』、『鬼武者』が上位にランクイン! いまから20年前に大ヒットしたタイトルを思い出す【プレイバック企画2001年】

 ルイージが単独で主役を務めるのは、じつは本作が初めて。これまでは、マリオの影に隠れがちだったルイージの新たな魅力を引き出すことに成功した本作は、後にシリーズ化。2013年3月20日に3DSで『ルイージマンション2』が、2019年10月31日にNintendo Switchで『ルイージマンション3』が登場。1作目に新要素を追加した、3DS向けの移植作品も2018年11月8日に誕生した。

 次回の記事では、10年前の2011年を振り返るので、こちらも乞うご期待!