渋谷を舞台にした、さまざまな人物たちの物語

 いまから13年前の2008年(平成20年)12月4日は、Wii向けソフト『428 ~封鎖された渋谷で~』が発売された日。

『428 ~封鎖された渋谷で~』が発売15周年。渋谷の街を舞台にした実写ドラマで、サウンドノベルの集大成!【今日は何の日?】

 セガとチュンソフト(当時)が協力してゲームソフトを送り出す“セガ×チュンプロジェクト”の一環として、セガから発売された『428 ~封鎖された渋谷で~』。物語が始まる4月28日にもお祝いしていますが、発売日である本日もお祝いしちゃいましょう! 名作は何度お祝いしてもいい!!

『428 ~封鎖された渋谷で~』が発売15周年。渋谷の街を舞台にした実写ドラマで、サウンドノベルの集大成!【今日は何の日?】
『428 ~封鎖された渋谷で~』が発売15周年。渋谷の街を舞台にした実写ドラマで、サウンドノベルの集大成!【今日は何の日?】

 当初はセガから発売された『428 ~封鎖された渋谷で~』ですが、2009年にはスパイク(現スパイク・チュンソフト)からプレイステーション3版やPSP版が発売。2013年にはスパイク・チュンソフトからスマートフォン版が、さらに、2018年にはプレイステーション4版とPC版も発売されました。

 内容は『かまいたちの夜』や『街』を生み出したチュンソフトのサウンドノベルの集大成とも言える傑作。中村光一さんは「海外ドラマの『24』のようなものを作りたかった」と語っており、スピーディーに物語が展開します。また、バラバラだった個々のストーリーがひとつの物語に収束していく形になっており、クライマックスに向けて盛り上がる内容になっています。

『428 ~封鎖された渋谷で~』が発売15周年。渋谷の街を舞台にした実写ドラマで、サウンドノベルの集大成!【今日は何の日?】
『428 ~封鎖された渋谷で~』が発売15周年。渋谷の街を舞台にした実写ドラマで、サウンドノベルの集大成!【今日は何の日?】

 渋谷が舞台であること、複数の人物の視点で物語が進むこと、そして実写が用いられていることから『街』と比べられることが多いですが、物語としては直接的な関係はありません。ただ、用語解説の“TIPS”などには『街』のネタも多いので、同作をプレイしていればニヤリとさせられることが多いのも事実です。

 主人公は渋谷署刑事課所属の新米刑事・加納慎也、渋谷道玄坂の古い電器屋の長男である遠藤亜智、ウイルス研究の第一人者として大手製薬会社の研究所長を務める大沢賢治、元・中央新聞社の記者で現在はフリーライターの御法川実、アルバイトのために着た着ぐるみが脱げなくなってしまったタマの5人。

『428 ~封鎖された渋谷で~』が発売15周年。渋谷の街を舞台にした実写ドラマで、サウンドノベルの集大成!【今日は何の日?】
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 大沢編は総監督のイシイジロウさんが黒澤明監督の『天国と地獄』からヒントを得たということで、ほぼ室内劇だけでストーリーが進行していく構成にしていたり、御法川編はシナリオライターの北島行徳さんが新聞記者だったころの体験をベースにしたものだったりと、それぞれのシナリオごとに個性が光っていておもしろかったです。

 主人公以外にも可憐でおしとやかな大沢ひとみや中東の工作員であるカナン、頼れるタクシー運転手の君塚八郎、女性格闘家の森田ミクなど個性的な人物が登場。とくに、タレントのなすびさんが演じている大日本ヘルシーの社長・柳下純一はインパクトがあって忘れられない人物でした。

『428 ~封鎖された渋谷で~』が発売15周年。渋谷の街を舞台にした実写ドラマで、サウンドノベルの集大成!【今日は何の日?】
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 ゲームはタイムチャートを切り替えながら、主人公たちの物語を進めていく形式。物語を進めて“KEEP OUT”になったら他の主人公のシナリオへ“JUMP”をして続きを進めたり、ほかの主人公の行動によってバッドエンドになってしまった主人公を正しいルートに導くといった、パズル的な楽しさがありましたね。

 『かまいたちの夜』で知られる我孫子武丸さんとTYPE-MOONが手掛けるふたつのボーナスシナリオ、“エコ吉編”や“陰謀編”といった隠しシナリオも用意されており、ボリュームたっぷり。色褪せぬ名作なのでぜひプレイしてみてください!

『428~封鎖された渋谷で~』注目記事

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