パーツを組み合わせ、白熱するバトルの展開!
いまから24年前の1997年(平成9年)11月28日は、ゲームボーイ用ソフト『メダロット』が発売された日。2018年には初代作品の発売日を記念して“メダロットの日”としても定められた。
初代『メダロット』は、イマジニアから発売されたRPG。コミックボンボン誌上でのマンガ連載を皮切りにゲーム、カードゲーム、アニメ、玩具など、さまざまな分野で展開されて人気を博した現代も続くシリーズの1作目である。本編シリーズでは毎作『カブト』と『クワガタ』の2バージョンで発売されるのが通例となっている。
2バージョンあることなどから当時流行した『ポケモン』フォロワーの1作として数えられる向きもあるが、従来のロボットものとは一線を画すシステムやストーリーなどの要素が支持されて根強いファンを獲得。多くのフォロワー作品が消えてゆく中でシリーズを重ねて、しっかりとした独自路線の世界を築き上げていった。
“メダロット”というのは、メダロット社が開発した自我を持つロボットの総称。メダロットどうしを戦わせる“ロボトル”が大ブームになっている世界を舞台に、プレイヤーは悪の組織“ロボロボ団”に立ち向かっていくことになる。
魅力的だったのは、自由にパーツをカスタマイズして行うバトル。メダロットはティンペットと呼ばれる基本の素体フレームに心を宿すメダルを搭載し、頭部・右腕・左腕・脚部の4つのパーツを装着して戦っていく。成長するのはメダルのみで、各パーツを組み替えて性能を変化させるのがおもしろかった。
メダルやパーツの奪い合いの要素があり、とくに通信対戦の“しんけんロボトル”では熱いバトルをくり広げたプレイヤーも多かったのではないだろうか。初代『メダロット』にはメダルの交換システムがなかったので、より試合が白熱したんじゃないかな。
1999年7月23日には『メダロット2』が発売されて本編がシリーズ化されたが、それとは別にすべてのメダルやパーツを入手できる『メダロット パーツコレクション』が1998年3月に、『メダロット パーツコレクション2』が同年5月に発売され、ナンバリングタイトルよりも先にシリーズ化されていたのがおもしろい。
また、スピンオフ作品も多数作られていてカードゲームやシミュレーションRPG、アクションゲームなどジャンルも多種多様。筆者的に記憶に残っているのは、シミュレーションRPGの『メダロット・ナビ』。女子高生の少女たちが主人公の『メダロット ガールズミッション』というタイトルもあった。
一時期シリーズ作品が作られない期間もあったが、ニンテンドーDS時代に復帰を果たして現在も続いている。シリーズ最新作は2020年1月から配信されているスマートフォン向けのRPG『メダロットS』。シリーズのファンはぜひ遊んでみてほしい。
本日、メダロット公式チャンネルにて24時間連続“MEDAROT DAY 2021”が配信中(2021年11月27日(土)20:00~11月28日(日)20:00まで)。そちらもチェックを!
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