シリーズ最新作『Life is Strange: True Colors(ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ)』の日本発売が決定した。プレイステーション5、Xbox Series X|Sの最新機種に対応し、プレイステーション4、Xbox One、PCはもちろん、Nintendo Switchでも発売される。発売日、価格は未定。開発は『Life is Strange: Before the Storm(ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム)』のDeck Nine Gamesが担当している。
『ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ』アナウンストレーラー
本稿では、日本語ボイスに対応した『ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ』をさっそくプレイできたので、序盤のプレイリポートを動画とともにお届けする。
『ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ』日本語吹き替え版プレイ動画
『ライフ イズ ストレンジ』シリーズはプレイヤーの選択によって物語の内容が変化するアドベンチャーゲーム。ノスタルジックを感じさせるビジュアルや音楽で暖かみを感じさせる見た目ながら、物語は学生カーストや人種問題など、いまどきの社会問題や世の中の闇の部分を絡めたなかなかハードな内容になっているのも本シリーズの魅力のひとつだ。
また、本シリーズの大きな特徴となっているのが、主人公に不思議な能力が備わっていて(『ビフォア ザ ストーム』以外)、それが助けになったり、トラブルのもとになったりする、というところ。本作の主人公アレックスには、他人の強い感情をオーラとして見る能力が備わっており、見るだけではなく、感情を体験してまわりの者たちの関係に影響を与え、ときには彼らの人生そのものを変えていく力があるという。感情に寄り添うのか、それとも正すのか――。どう行動するかは慎重に選ぶ必要がある。ただ、そのときよさそうに思えた選択が、後もいい結果をもたらすとは限らない……。
そんな『ライフ イズ ストレンジ』シリーズの特徴をしっかりと踏襲している『ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ』。舞台はコロラド州の山奥にあるヘイブン・スプリングスは、美しく一見のどかな田舎町だが、ある事件をきっかけに隠された闇が口を開ける――。
フェイシャルアニメーションの強化で登場人物の表情がより生々しく
アレックスはその不思議な能力ゆえに普通の生活を送ることができず、8年ものあいだグループホームの施設で過ごしていた。だが、年を重ねて成長し、その能力と向き合うことができるようになったことで、施設を離れて兄が住むヘイブン・スプリングスへ行くことを決意。物語は施設を離れる前に、スタッフと最後の面談をしている、といったような状況からスタートする。
本作ではキャラクターのフェイシャルアニメーションが強化されており、冒頭のグループホームの面談シーンは登場人物の感情の機微がより生々しく表現され、新しくなった『ライフ イズ ストレンジ』を実感させてくれるシーンだ。
今回はプレイステーション5版をプレイさせてもらったのだが、ある選択をする際、アダプティプトリガーの機能でボタンの重みを感じた。すると“意志を持って選択した”感がいつも以上に強くなり、その選択に対する重みのようなものも感じた。プレイしたのは物語の序盤だけに、何気ない選択が多かったが、シビアな選択が迫られるときは、指先に感じる重さも記憶に残りそうだ。
感情がキーになる本作は日本語吹き替え版でならよりダイレクトに感じられる
章仕立てとなっている本作。声を担当したキャストの皆さんもゲームやアニメはもちろん、洋画や海外ドラマの吹き替えの経験豊富な方が多く、本作の吹き替えも海外ドラマを見ているような雰囲気。感情がキーになる本作は、日本語吹き替えならよりダイレクトに感情の機微が感じられる。
- アレックス:風間万裕子
- ゲイブ:櫻井トオル
- ライアン:唐戸俊太郎
- ステフ:丸山有香
- ダッキー:魚建 ……TGSトレーラーに登場
- ジェド:楠見尚己 ……TGSトレーラーに登場
- パイク:武田幸史 ……TGSトレーラーに登場
- ライリー:近藤唯 ……花屋の店員
- イーサン:鶏冠井美智子
トレーラーなどからもわかる通り、アレックスの兄ゲイブは再会からほどなくしてこの世を去る、という衝撃の展開が待っている。
兄の死の真相を探るため、自身の不思議な能力と向き合いうことになるアレックスに、どんな選択が待っているのか。『ライフ イズ ストレンジ』らしい、先の気になる内容になっており、今回も期待して間違いなさそうだ。