現代日本を舞台に、悪いオトナの心を盗む

 いまから5年前の2016年(平成28年)9月15日は、プレイステーション4、プレイステーション3用ソフト『ペルソナ5』が発売された日。

ペルソナ』シリーズのナンバリング5作目となる『ペルソナ5』。シリーズ最新作ということで、発売されたばかりのような気もしていしましたが、もう5年も経つんですね。時が経つのが早い……。

『ペルソナ5』5周年。法の目を盗んではびこる悪を怪盗団の主人公たちが改心させるストーリーがアツい【今日は何の日?】
『ペルソナ5』5周年。法の目を盗んではびこる悪を怪盗団の主人公たちが改心させるストーリーがアツい【今日は何の日?】

 とはいえ、『ペルソナ5』が発売されたあと、本作のキャラクターたちが参戦するダンジョンRPGの『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス』があったり、リズムゲームの『ペルソナ5 ダンシング・スターナイト』、アクションゲームの『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』といった派生作品、さらに本編に追加要素を加えた『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』といろいろな作品が登場したので、オリジナル版の発売から5年経っていてもおかしくはないな……とも思います。

 コラボ展開もいろいろありますが、まさか『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にまで参戦するとは思っていなかったので、参戦ムービーが公開されたときは驚きました。『ペルソナ4』のときにも感じましたが、『ペルソナ』シリーズの主人公はゲーム発売後も大忙しですね。

 そんな『ペルソナ5』は主人公たちが“心の怪盗団”として活躍。他人の歪んだ欲望が具現化した世界“パレス”から、その歪んだ心を“オタカラ”として盗んで改心させるストーリーが展開します。

 なお、『ペルソナ』シリーズはこれまで架空の都市が舞台でしたが、本作は実際の東京が舞台になり、リアリティーが増しました。キャラクターの頭身もデフォルメではなく、リアルになったので世界に没入することができました。主人公たちのアジトである渋谷や、暮らす家がある三軒茶屋(ゲーム内では四軒茶屋の表記)は、何度も訪れることになるため、とくに印象深いですね。聖地巡礼したファンも多いのでは?

『ペルソナ5』5周年。法の目を盗んではびこる悪を怪盗団の主人公たちが改心させるストーリーがアツい【今日は何の日?】

 敵として登場する人物が起こす犯罪も、体罰や虐待、詐欺など、実際に現代社会で起きているものなので、そこも深く感情移入するポイントでした。ゲームで取り扱うには重たい印象のものもありましたが、だからこそ、そんな境遇を乗り越えて立ち上がるキャラクターや、悪人の心を盗むことで苦しむ人々を救おうとする主人公たちの姿には大いに励まされました。

『ペルソナ5』5周年。法の目を盗んではびこる悪を怪盗団の主人公たちが改心させるストーリーがアツい【今日は何の日?】

 また、戦闘には参加しないものの、さまざまな面から協力してくれる“コープキャラクター”の存在も忘れられません。前作までの“コミュ”のキャラクターは、仲よくなるとペルソナ合体時にボーナスを得ることができましたが、本作の“コープ”は探索や戦闘に便利な“コープアビリティ”を取得できるようになりました。

 アビリティは、そのキャラクターらしいものばかりなので、協力してもらっている感が強まり、より物語とゲームシステムが密接に絡み合うようになった印象です。

 アビリティといえば、家事代行をしてくれる“べっきぃ”が便利すぎて、彼女をこき使ってしまうプレイヤーも多いのではないでしょうか? 自分は、本作の中だと“べっきぃ”がいちばん好きなのですが、それはそれとして彼女が便利なので毎日こき使ってしまいます……。家事をしてもらっているときに、ほかの女の子に会いに行ったりしてごめんね……。

『ペルソナ5』5周年。法の目を盗んではびこる悪を怪盗団の主人公たちが改心させるストーリーがアツい【今日は何の日?】

 ダンジョンは『ペルソナ3』や『ペルソナ4』のようなランダム生成マップではなく、固定のマップになりました。それぞれ特徴的なギミックがあるので探索するのが楽しかったです。また、物陰に隠れる“カバーアクション”が追加されましたが、怪盗である主人公たちに似合ったアクションでした。シャドウに見つかると“警戒度”が上がり、100%になるとその日の探索が不可能になってしまうので、緊張感もありました。

 また、ランダム生成マップのダンジョンも“メメントス”という名称で存在。過去作のようにやり込むことも可能となっています。

『ペルソナ5』5周年。法の目を盗んではびこる悪を怪盗団の主人公たちが改心させるストーリーがアツい【今日は何の日?】

 本作はボリュームがあり、クリアーまでに100時間ぐらいかかりますが、個性的なキャラクターたちとの交流や衝撃的なストーリーは刺激的で飽きることはないので、ぜひ遊んでほしいところ。いまなら追加要素のある『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』がオススメです!

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