現在、アマゾンプライムビデオにて配信中のSFロボットアニメ『トップをねらえ2！』。本作はGAINAX（ガイナックス）20周年記念作品として制作された全6話構成の傑作アニメーションで、大ヒットOVA『トップをねらえ！』の続編にあたる作品です。ちなみに前作（全6話）もアマゾンプライムビデオで配信されているので、ぜひこちらもチェック！
前作はトップ部隊の宇宙パイロット候補生に選ばれたタカヤ・ノリコが真のトップを目指していく物語でした。対して続編ではノリコたちは登場せず、宇宙パイロットを夢見る少女・ノノを主人公として描いています。
彼女は「努力と根性でがんばります！」をモットーにする、元気がとりえの高身長ガール。宇宙パイロットに憧れて雪深い山村から家出し、宇宙港に程近いレストランでアルバイトをしていました。パッと見は感情豊かでとても愛くるしい女の子なのですが、よく見ると何やら様子がおかしい。
たとえばバイト先でお皿を割る……だけでなくフライパンを割り、挙句の果てには冷蔵庫も割る始末。100歩譲ってそれはまだいいとして（いいのか？）、第1話終盤では宇宙において生身の状態で巨大宇宙怪獣と戦闘する展開に。渾身のイナズマキックをお見舞いするなど、人間の女の子には到底できないことをやってのけます。
というのも彼女の正体は、ナノマシンで構成されたロボット。ロボットといっても人間に限りなく近い構造となっており、肌なども人間と同じような柔らかさ。そんな彼女がバスターマシンのパイロット・ラルクと出会い、超・能力を持つ少年少女“トップレス”たちが所属する組織に仲間入りすることに。果たしてノノは夢の宇宙パイロットになれるのか、というのが大まかなあらすじです。
ここまで聞くと一見前作をあまり引き継いでいないようにも見えますが、実際は作中の至るところに『トップをねらえ！』と通じる部分が。たとえばノノが披露した稲妻キックも、もとは前作に登場するロボット“ガンバスター”の必殺技のひとつです。
さらに『トップをねらえ！』では主人公のノリコがアマノ・カズミのことを“お姉さま”と呼んで慕っていましたが、本作ではラルクがノノから“お姉さま”と呼ばれる存在に。ほかにもさまざまな場面で前作を彷彿とさせる描写が見られるので、ぜひ注目してみてください。
そして何よりも見どころは、物語のターニングポイントとなる第4話。ここでようやくノノの正体が垣間見えるとともに、絶望と衝撃のどんでん返しが待ち受けています。心してご覧になるべし！
前作同様、SFロボットアニメの傑作ともいえる『トップをねらえ2！』。ひと度見れば、きっと最後まで目が離せなくなるはずですよ。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
