ホラーゲームおすすめ2021。猛暑を乗り切るにはやっぱりホラーでしょ！ ゲームで涼しくなりたい人におすすめのホラーゲーム5選

　連日猛暑が続くなか、レジャーで涼を……と思っていても、なかなか出かけにくい昨今。ステイホーム続きでは気持ちのいい涼を求めようとしても難しいですよね。

　そこで！　今年もやってまいりました！　お盆の時期にホラーゲームをおすすめする恒例のこの企画。今年もホラーゲーム大好きライターの筆者が、気分だけでも涼しくなれること間違いなしのゲームを5つセレクトしてご紹介させていただきたいと思います。

　ゲームを紹介するとともに、それぞれの恐怖度をライターが独断と偏見で☆5のマークで評価。気になるゲームがあれば、いますぐプレイしてみてください。

悪夢のような回廊をひた走る『リトルナイトメア2』

• ハード：Nintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One、PC
• 価格：各3960円［税込］

• じわじわ度：★★★★☆
• ビックリ度：★★★☆☆
• 抵抗できない度：★★★★☆
• トータル恐怖度：★★★★☆

　主人公“モノ”を操作して、不気味なキャラクターや地形から逃げ回っていくアクションアドベンチャーゲーム。前作『リトルナイトメア』の主人公であるシックスはサポートキャラクターとなっており、ふたりで力を合わせて進んでいく場面も登場します。

　本作の世界は電波塔に支配されており、モノとシックスは、悪の源を暴くために電波塔へと向かうというストーリーが描かれています。

　本作は、とにかくビジュアルがコワすぎます。終始暗いステージを進んでいくことになるのですが、どこから何が飛び出してくるのかわからないような暗さが、恐怖感をより一層高めてくれます。登場するキャラクターも、今夜の夢に出てきそうな圧倒的に不気味な姿で、モノに襲いかかってくるのです。

　モノを襲ってくるのは、いずれも不気味なキャラクターたち。捕まってしまうとその場でミスとなり、そのマップのスタート位置に戻されてしまいます。

　本作でできることは、ただ逃げることだけ。場合によっては武器を持って攻撃することもできますが、それは自衛を行うのみで、敵を倒すといったことはできません。

　彼らの目をかいくぐって進み、見つかってしまった場合はダッシュで逃げる！　終わりがないようにも思える悪夢の空間で、ぜひ迷いまくってみてください。

イーサン最後の戦い。娘を救うために恐怖の村を進め！『バイオハザード ヴィレッジ』

• ハード：プレイステーション4、プレイステーション5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC
• 価格：プレイステーション4 プレイステーション5 パッケージ版は各8789円［税込］、ダウンロード版は各7990円［税込］

• じわじわ度：★★★☆☆
• ビックリ度：★★★★★
• 抵抗できない度：★★☆☆☆
• トータル恐怖度：★★★☆☆

　おなじみ、サバイバルホラーアクションゲームの最新作が2021年に発売となりました。本作の主人公は、前作『バイオハザード7 レジデントイービル』のイーサン・ウィンターズ。前作の戦いののち、対バイオテロ部隊“BSAA”の庇護のもと、平和に暮らしていました。

　しかし、その平和を破ったのは、BSAAの隊長であり、シリーズの人気キャラクターでもあるクリス・レッドフィールド。

　クリスに奪われた愛娘を奪い戻すため、イーサンはふたたび死地に赴くことに……。

　本作は前作と同じく、一人称視点のアクションゲームとなっています。自分の眼の前にクリーチャーが迫りくる恐怖感は格別です。ほかのゲームと比べ、本作は多種多様な武器が用意されており、基本的には敵を倒しながら進んでいくゲームとなっています。

　そのため、ほかの抵抗できないタイプのゲームと比べると、敵をガンガン倒していける本作は、恐怖度が若干低めに感じると思います。ホラー要素は慣れてしまえばそれほど怖く感じなくなってくるので、ホラーに不慣れた人、アクションゲーム好きな人におすすめです。

　ただし、グロい演出が多めなので、そういった表現が苦手な人は要注意。グロ表現が抑えられた通常版のほか、かなりグロい演出盛りだくさんの『バイオハザード ヴィレッジ X Version』（CERO Z／18歳以上のみ対象）が発売されているので、お好みで買うパッケージを分けてみてください。

　ゲームとしては、前作をおおむね踏襲したデザインとなっているので、前作を楽しめた人なら間違いなくおすすめ！　難易度を下げればアクションが苦手な人でもクリアーしやすいゲームバランスになるので、ホラー要素だけを味わいたい、ストーリーを中心に楽しみたいという人は、低難度でプレイするのもありですよ。

廃墟を巡る配信者を襲う正体不明の敵。逃げて逃げて逃げまくれ！『廃深』

• ハード：Nintendo Switch、PC
• 価格：各2280円［税込］

• じわじわ度：★★★★☆
• ビックリ度：★★★☆☆
• 抵抗できない度：★★★★★
• トータル恐怖度：★★★★☆

　本作は、人気ストリーマーとして活躍する配信者の女の子3人を操作して、閉じ込められた廃ホテルからの脱出を目指すアドベンチャーゲームとなっています。

　配信を行うために訪れた廃ホテル。超常的な力なのか、それとも人為的なものなのか……。閉じ込められてしまった3人はホテル内をめぐり、脱出するための手がかりを探すことに。

　頼りになるのはスマートフォンの明かりのみ。ですが明かりがあっても画面の端までは照らせないため、終始薄暗いマップを歩いていくことになります。これが非常に怖い！

　BGMなどは基本流れておらず、鳴る音といえば主人公たちの足音のみ。しんと静まり返った薄暗い廃ホテルを奥へ奥へと歩いていく恐怖感は格別です。

　また、本作には、プレイヤーを襲う謎の存在も登場します。廃ホテルを歩いていくと、ときどき不気味なぬいぐるみが現れ、プレイヤーを攻撃してくるのです。一撃でも食らったらゲームオーバー。ぬいぐるみを攻撃することはできず、隠れてやり過ごすことしかできません。

　対抗できない危険な存在から逃げ回る恐怖が味わえるのは、ホラーアドベンチャーゲームの特権！　3人は仕掛けられた謎を解き明かし、不気味なぬいぐるみから逃げ回り、無事に廃ホテルから脱出することができるか……。

　本作は1プレイにかかる時間は短いですが、プレイヤーの行動によってルートが分岐していくのが特徴。1度のプレイでは謎がすべて解き明かされない仕組みになっているので、物語の全容を解明したいなら、複数回プレイする必要があります……つまり、何度も恐怖感を味わえちゃうってことです！　非常にお得（？）ですね！

犯人は人間なのか、それとも……。科学と怪異が交錯するアドベンチャー『真 流行り神3』

• ハード：Nintendo Switch、プレイステーション4
• 価格：各7678円［税込］

• じわじわ度：★★★★★
• ビックリ度：★☆☆☆☆
• 抵抗できない度：★★★☆☆
• トータル恐怖度：★★★☆☆

　日本一ソフトウェアが手掛ける『真 流行り神』シリーズの最新作。都市伝説を題材とした事件を調査し、事件の解決を目指すテキストアドベンチャーゲームです。

　プレイヤーは、警察官である北條紗希を操作し、不気味な現象が取り巻く事件を操作していきます。

　通常の推理アドベンチャーゲームと異なるのは、事件が都市伝説的な“怪異”によるものなのではと考えられるほど不気味な状況で起こっていること。プレイヤーは、この奇怪な事件を、さまざまな方法で調査していくことになります。

　また、話前半の調査のしかたや選択によって、後半のシナリオが科学ルートかオカルトルートかに分岐するというシステムが搭載。発生する事件は人間が起こしたものなのか？　それとも人智を超える存在によるものなのか……。どちらのルートに進んでも物語は解決を迎えますが、真相に迫るには両方のルートを見る必要があるというのがおもなゲーム内容となっています。

　ここまでに紹介したアクションゲームとは異なり、テキストアドベンチャーゲームである本作。テキストを読みすすめるたびに、じわじわとした恐怖を存分に堪能することができます。その恐怖感は「これぞ日本のホラー！」といった印象。

　プレイヤーの判断によってシナリオは大きくふたつに分岐しますが、やはりオカルトルートのほうが怖い！　人智を超えた存在による殺人事件をどのように解決するのかが見ものです。

　また、科学ルートでは、当然事件の真相が科学的に明らかになるわけです。こちらのルートでは、こんな不気味な事件を巻き起こす人間がいちばん怖いのでは……と思えるようなテキストを堪能することができますよ。事件の真相に迫るとともに、両方のルートをプレイして怖さ比べをしてみては！

映画的とゲーム的両方から恐怖を堪能できる『The Dark Pictures: Little Hope（リトル・ホープ）』

• ハード：プレイステーション4、Xbox One、PC
• 価格：各3520円［税込］（※PC版は3456円［税込］）

• じわじわ度：★★★★☆
• ビックリ度：★★★★☆
• 抵抗できない度：★★★★☆
• トータル恐怖度：★★★★☆

　シネマチックホラーが堪能できる『The Dark Pictures』シリーズの第2作が、この『Little Hope（リトル・ホープ）』。

　このシリーズの最大の特徴なのが、選択肢によって物語がさまざまなルートへ分岐していくこと。基本的にゲームオーバーはなく、途中で誰かが死ぬようなことになっても、そのままストーリーが進行していくのが特徴です。プレイヤーの判断ミスで誰かを脱落させてしまったときは、本当に後味が悪い！　でも、それも本作で味わえる魅力のひとつかも？

　舞台は、17世紀に“魔女裁判”が行われた忌まわしい過去が隠されている町リトル・ホープ。プレイヤーはこの町に閉じ込められたしまった4人の大学生とその教授となって、彼らを追い詰める“なにか”から逃げ延びなくてはいけません。

　フィールドは、当然のようにつねに夜。ホラーゲームの常識ですね。

　真っ暗闇の中を徘徊する恐怖は、本当に堪ったもんじゃありません！　暗闇の中から遅いくる謎の存在に怯えながら、真っ暗闇を突き進む。前門の恐怖！　後門にも恐怖!!

　この探索パートもじわじわとした怖さでいっぱいなのに、要所要所でお化け屋敷的にびっくりさせられることもしばしば。本当に最初から最後まで気が抜けないゲームとなっています。気を抜いたが最後、びっくりギミックで心臓を持っていかれる可能性に注意！

　また、本作は、ひとりでプレイするモードのほか、最大5人までコントローラを共有してプレイするモードも用意されています。自宅に集まって、みんなでワイワイとホラーを楽しむことも可能です。ホラーを遊びたいけどひとりだと怖いという人にもおすすめですね。

　シリーズの2作目ではありますが、第1作からの続き物ではないので、こちらから先に遊んでもオーケー。気に入ったら、ぜひ1作目の『MAN OF MEDAN（マン・オブ・メダン）』もプレイしていただきたいです。

　2021年も、身の毛もよだつ恐怖が味わえる名作ホラーゲームが多数発売されています。2021年下半期も、『ダイイングライト2』や『Back 4 Blood』など、ゾンビが登場する話題のホラーゲームが登場しますね。筆者も非常に楽しみにしています！

　また、2022年にも、おすすめホラーゲームを紹介したいと思いますので、ご期待ください……生きていたら、のお話ですが（ホラーっぽい締め）。