テレビアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』Blu-ray第1巻購入者限定スペシャルイベントとして、2021年7月11日（日）に江戸川区総合文化センター大ホールにて開催された“『ウマ娘 プリティーダービー』スペシャルイベント「Twinkle Holiday」”。
抽選で選ばれたBlu-ray購入者は現地観覧、そのほかの購入者に向けてもオンライン配信が行われ、またイベントの一部は『ウマ娘』公式YouTubeチャンネル『ぱかチューブっ！』での配信も行われました。
公式リポートはすでに公開されている当イベントですが、アニメファンでゲームもプレイ済みのライターの視点から、改めて振り返りたいと思います。
“『ウマ娘 プリティーダービー』スペシャルイベント「Twinkle Holiday」”出走者
- Machicoさん（トウカイテイオー役）
- 佐伯伊織さん（キングヘイロー役）
- 前田佳織里さん（ナイスネイチャ役）
- 花井美春さん（ツインターボ役）
- 田澤茉純さん（イクノディクタス役）
- のぐちゆりさん（メジロパーマー役）
- 長谷川育美さん（ミホノブルボン役）
- 矢野妃菜喜さん（キタサンブラック役）
- 立花日菜さん（サトノダイヤモンド役）
- 衣川里佳さん（ナリタブライアン役）
- 星谷美緒さん（マヤノトップガン役）
『ユメヲカケル！』でイベントの幕を開け！ 早くも涙腺が緩む……
出演者……ならぬ“出走者”11名全員で歌う『ユメヲカケル！』で幕を開けたイベント。会場にトレーナー（＝『ウマ娘』ファン）を招いてのイベントは約3年ぶりなだけあって、誰もが気合十分といった雰囲気。
筆者個人としては、ステージ後方にあるスクリーンに映し出されるアニメ映像も相まって、テレビアニメ第2期の胸が苦しくなる展開も多かった物語を思い出し、早くも涙腺が緩みます。
センターで歌うのはもちろん、テレビアニメ第2期のメインキャラクターであるトウカイテイオー役のMachicoさん。その両隣を、アニメでも熱い走りを見せてくれたナイスネイチャを演じる前田佳織里さんと、ゲームでの、泥まみれになりながらも“一流”を目指して奮闘する育成シナリオが強く印象に残る、キングヘイローを演じる佐伯伊織さんが固めます。
バッチリ合った振り付けも、グッと来るところ。発声禁止のイベントでしたが、客席のトレーナーの誰もが、ペンライトや手拍子で精一杯応援していたのが印象に残りました。
歌唱が終わるとOPトークのコーナーに。全員分の自己紹介が、演じているウマ娘たちの決め台詞も交えて行われます。
いま披露したばかりの『ユメヲカケル！』についても話題に。佐伯さんはこの曲を歌うのは初めてだったとのこと。そうとは思えない堂々としたパフォーマンスのように思えましたが、それだけキングヘイローという強く気高いキャラクターに徹していたからかもしれません。
『ユメヲカケル！』の振り付けの難しさについても話題に。メジロパーマー役ののぐちゆりさんの、「縦揺れのダンスが多くて、息が上がってたいへん」という言葉が印象的でした。
アニメ振り返りからの、チーム対抗3番勝負
進行をMachicoさんから佐伯さんへとバトンタッチしての最初のコーナーは、テレビアニメ第2期のBlu-ray第1巻に収録されたエピソードの振り返り。
やはりキャストの皆さんも、第1話の不穏なラストには衝撃を受けた模様。第2話のナイスネイチャの熱い走りへの前田さんの想いや、第3話のマチカネタンホイザ初登場のシーンが、3～4回のリテイクを重ねたものであったことなども語られます。
全体的にナイスネイチャ、イクノディクタス、マチカネタンホイザ、ツインターボが所属する“チーム＜カノープス＞”に対しての、キャストさんたちからの愛され具合がよくわかったのも印象的なトークでした。
続いては、“Twinkle Holiday記念！チーム対抗3番勝負”と題したゲームコーナー。司会の佐伯さんを除く10名が、5名ずつのチームに分かれて対戦します。
Machicoさん率いる5名は『ユメヲカケル！』の歌詞から取ってチーム名を“仲間で☆ライバル”にした一方、前田さん率いる5名は、テンション高めなウマ娘と低めなウマ娘が混在していることから、チーム名を“温度差”に。この2チームが激突しました。
- チーム“仲間で☆ライバル”：Machicoさん（トウカイテイオー役）、矢野妃菜喜さん（キタサンブラック役）、立花日菜さん（サトノダイヤモンド役）、星谷美緒さん（マヤノトップガン役）、衣川里佳さん（ナリタブライアン役）
- チーム“温度差”：前田佳織里さん（ナイスネイチャ役）、花井美春さん（ツインターボ役）、田澤茉純さん（イクノディクタス役）、長谷川育美さん（ミホノブルボン役）、のぐちゆりさん（メジロパーマー役）
“ぐるぐるにんじんバットステークス！”
最初のゲームは“ぐるぐるにんじんバットステークス！”。にんじんに見立てたバットを額に当てて10回ぐるぐる回り、目が回った状態でゴールへとダッシュ。タイムを競うというものです。
これに挑戦するのは、VTRゲスト・近藤 唯さん（ビワハヤヒデ役）、山根 綺さん（ダイタクヘリオス役）、遠野ひかるさん（マチカネタンホイザ役）、上田 瞳さん（ゴールドシップ役）の4名。2チームは挑戦者の映像を見て、誰がどの順位になるか予想し、当たればポイントが与えられます。
ちなみに遠野さんはこのVTRが『ウマ娘』イベントにおける初稼働だったとのこと。またVTRの実況は、アニメでも実況役を務めた明坂聡美さんが担当しました。
結果は、遠野さんが1位、山根さんが2位、上田さんが3位、そして途中で倒れ込んでしまった近藤さんは4位という順位に。山根さんの2位を当てたチーム“仲間で☆ライバル”が1ポイント、遠野さんの1位と上田さんの3位を当てたチーム“温度差”は2ポイントを獲得。
ナリタブライアンを演じる衣川さんの「姉貴を信じる」という判断から、ビワハヤヒデ役の近藤さんが1位と予想したチーム“仲間で☆ライバル”は、これが裏目に出る形となってしまいました。
“君とつながるよ！シンクロポーズ”
続くゲームは“君とつながるよ！シンクロポーズ”。各チーム3名が挑戦し、お題に沿ったポーズを取って、同じポーズを取った人のぶんだけポイントがもらえるというルールです。
チーム“仲間で☆ライバル”が出題されたのは「ゴールドシップのポーズといえば？」、「知的なポーズといえば？」の2問。チーム“温度差”が出題されたのは「キングヘイローのポーズといえば？」、「パリピのポーズといえば？」の2問。
「知的なポーズ」ではMachicoさん、矢野さん、立花さんの3人ともがイクノディクタスのポーズを、「パリピのポーズ」では前田さん、花井さん、田澤さんの3人ともがダイタクヘリオスのポーズを取るなど、それぞれが見事なチームワークで、いずれも5ポイントを獲得しました。
“復活！メカダービー対決！「Twinkle Holiday記念」”
最後のゲームは、『ぱかチューブっ！』でも人気の企画をアレンジした“復活！メカダービー対決！「Twinkle Holiday記念」”。『タミヤ ロボクラフトシリーズ メカ・ダービー』によるレースで、順位予想を行いました。
ここでもVTRで、近藤さん、山根さん、遠野さん、上田さんが再登場。それぞれが思い思いにメカダービーを制作する映像が流れ、これらをステージ上に設置したコースで走らせます。
結果は、第1レースでは近藤さんの“姉妹の絆号”が1位、上田さんの“最速564（ゴルシ）号”が2位、山根さんの“ウチら、ズッ友だょね☆爆逃げ鬼逃げレッツ号!!!”が3位。続く第2レースは“うまよん号”が1位、上田さんの2頭目のメカダービー“バクシン！564（ゴルシ）号”が2位、そして遠野さんの“カノープスだョ！全員集号！”が3位。
“ウチら、ズッ友だょね☆爆逃げ鬼逃げレッツ号!!!”と“カノープスだョ！全員集号！”がレース中に故障し、まったく走らなくなってしまうなどのアクシデントもありつつ、それぞれが2ポイントずつ獲得。
チーム“仲間で☆ライバル”はここでも近藤さんの1位を予想し、見事的中。近藤さんは“ぐるぐるにんじんバットステークス！”の汚名を返上する形となりました。
3番勝負の総合ポイントは、チーム“仲間で☆ライバル”が8ポイント、チーム“温度差”が9ポイントで、激戦を制したのはチーム“温度差”！ それぞれに健闘を称え合い、勝負を締めくくりました。
『ウマ娘』の世界観を大切にしつつも、キャストさんたちの素の仲のよさもうかがえる、楽しいひとときでした。
怒涛の7曲を披露したライブパートで、ボルテージは最高潮！
進行は佐伯さんから前田さんにバトンタッチ。ゲーム『ウマ娘』を中心とした最新情報の公開や、メジロマックイーン（声：大西沙織）とライスシャワー（声：石見舞菜香）の特別映像による8月28日、29日に開催される“ウマ娘 3rd EVENT WINNING DREAM STAGE”の意気込みなどを挟みつつ、イベントはいよいよ終盤。怒涛のライブパートへ。
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最初に披露されたのはテレビアニメ第2期第1話のEDテーマで、ゲームのウイニングライブでもおなじみの『winning the soul』。歌うのはMachicoさん、佐伯さん、前田さん、矢野さん、立花さん、衣川さんの6名。マイクスタンドを駆使したクールなパフォーマンスに、客席のペンライトは感情の昂ぶりを表現するように真っ赤に染まります。
2曲目はアニメ第1期のOPテーマ『Make debut!』。歌うのは田澤さん、のぐちさん、長谷川さん、衣川さん、星谷さん、花井さんの6名。
ふだんなら第1期で活躍したスペシャルウィークやサイレントスズカを思い出す楽曲ですが、チーム＜カノープス＞の面々のキャストさんたちが歌うことで、今後の彼女たちの活躍に想いを馳せたくなるような気持ちにさせられます。
ここまでで『ぱかチューブっ！』での配信パートは終了。Blu-ray第1巻購入者だけが観覧・視聴できる、さらなる5曲のライブの披露が続きます。
まずは前田さんが歌う『アウト・オブ・トライアングル』。複雑な心情を歌い上げるナイスネイチャのテーマ曲に、会場のペンライトは彼女のイメージカラーである緑と赤に。
おつぎはMachicoさんが歌うテレビアニメ第2期第10話のEDテーマ『願いのカタチ』。劇中の「テイオー！ テイオー！」という歓声を思い出し、またもや涙腺が……。
続いて披露されたのは、なんと矢野さんと立花さんによる『木漏れ日のエール』。本来はトウカイテイオーとメジロマックイーンが歌う楽曲ですが、彼女たちを慕うキタサンブラックとサトノダイヤモンドのキャストがカバーすることで、トレセン学園入学後のふたりが、励まし合い、競い合いながら日々を歩んでいく未来を幻視（筆者だけではないはず！）。
しっとりとした雰囲気を塗り替えるようにアニメ『うまよん』主題歌『ぴょいっと♪はれるや！』が佐伯さん、田澤さん、のぐちさん、長谷川さん、星谷さん、花井さんによって披露され、最後はもちろん出走者全員で『うまぴょい伝説』！ 最高の盛り上がりのまま、イベントを締めくくりました。
キャスト陣の楽しげな空気感から、全員の『ウマ娘』愛が伝わり、ファンとしては楽しくもうれしかったトーク部分やゲームパート。そして怒涛の盛り上がりを見せたライブパート。どちらも満足感の非常に高いものだった“『ウマ娘 プリティーダービー』スペシャルイベント「Twinkle Holiday」”。
とくにライブパートで再認識できたのは、このコンテンツがひとりひとりのウマ娘たちを、そして彼女たちの関係性をゲーム、アニメに関わらず、深く丁寧に掘り下げてくれているからこそ、ふだんとは異なるキャストが披露するパフォーマンスにも深い味わいがもたらされるということ。
今後のイベントでも、「あのキャストがこの曲を歌ってくれるなんて！」といった感動があるかもしれないと、期待が膨らみます。
引き続き、これから先の展開も楽しみにしていきたいと思います。
セットリスト
01. ユメヲカケル！／Machico、佐伯、前田、花井、田澤、のぐち、長谷川、矢野、立花、衣川、星谷
02. winning the soul／Machico、佐伯、前田、矢野、立花、衣川
03. Make debut!／花井、田澤、のぐち、長谷川、衣川、星谷
04. アウト・オブ・トライアングル／前田
05. 願いのカタチ／Machico
06. 木漏れ日のエール／矢野、立花
07. ぴょいっと♪はれるや！／佐伯、花井、田澤、のぐち、長谷川、星谷
08. うまぴょい伝説／Machico、佐伯、前田、花井、田澤、のぐち、長谷川、矢野、立花、衣川、星谷
※敬称略
