海外インディーパブリッシャーのAnnapurna Interactiveが、新作発表番組“Annapurna Interactive Showcase”を配信した。そこで判明した情報をまとめてお届けしよう。なお対応プラットフォームや配信日はすべて海外発表のもの。

『Outer Wilds』エクスパンション“ECHOES OF THE EYE”が9月28日配信(PS4/Xbox One/PC)

 タイムループする星系の中を探索していくアドベンチャーゲーム『Outer Wilds』からは、エクスパンション(拡張)“ECHOES OF THE EYE”が発表。

 本エクスパンションでは、星系の既知の場所のどこにも属さない異変が検知され、プレイヤーはフラッシュライトを片手に世界の深奥へと冒険することになるという。プレイステーション4/Xbox One/PCで2021年9月28日配信予定で、参考までに米ドルでは14ドル99セント。

 なおFig.coで行われたクラウドファンディングでの支援者は、本エクスパンションを無料で入手可能とのこと。

猫とロボットたちのサイバーパンクADV『Stray』は2022年発売に(PS5/PS4/PC)

 タイトルが決まる以前のプロトタイプ段階からその映像美が話題を呼んでいた『Stray』は、2022年初頭への発売延期が発表される一方、新たなゲームプレイ映像が公開に。

 本作の主人公は猫で、ゲームはちょっとした謎解きをしながら進んでいくパズルアクションアドベンチャーゲームスタイル。最初のうちは物を落としてファンを止めたり天窓を壊したりといった猫らしいアクションでサイバーパンク都市の路地裏を進んでいく。

 だが、小さなドローン“B-12”と出会った所から、物を拾えるようになったり、この街の住人である人型ロボットたちとやりとりできるようになったりする。さらに小さな機械生物のような何かの集団に追われて逃げ続けるシーンがあったかと思えば、能力をアップグレードしてもらって一気に逆襲に出る場面も。どうもこの世界、いろいろと謎を秘めているようだ。

『Hyper Light Drifter』開発の新作『Solar Ash』は10月26日発売(PS5/PS4/PC)

 名作インディーアクションゲーム『Hyper Light Drifter』のHeart Machineによる新作『Solar Ash』は、発売日が2021年10月26日に決定。

 本作は三人称視点の3Dプラットフォームアクション。主人公レイを操作し、滑るように進んでいくグラインドアクションや、遠くに飛ぶグラップリングアクションなどを駆使しつつ、幻想的な世界を進んでいく。

お題に沿ってキャラを配置して話を作る“ストーリーテリングパズル”『Storyteller』(Switch/PC)

 Daniel Benmergui氏によるパズルゲーム『Storyteller』がNintendo SwitchとPC向けに発表された。

 本作でプレイヤーが行うのは、お題に沿って話を作ること。各ステージでは「悲劇」や「吸血病の治療」や「女王の結婚」といったテーマとともに、セットに置けるパーツとキャラクターがプレイヤーに与えられる。そこでプレイヤーはコマの中にパーツとキャラクターをうまく配置して、お題通りのお話を作り上げればクリアー。

 PC版デモが配信開始されているので、気になる人は早速そちらをチェックしてみるといいんじゃないだろうか。

『A Memoir Blue』水のイメージと過去の記憶が入り交じるアドベンチャーゲーム(PS5/PS4/XSX|S/XB1/Switch/PC/iOS)

 Cloisters Interactiveからは、『A Memoir Blue』がマルチプラットフォームに発表。Xbox Game Passにも対応する。

 本作は、天才スイマーの主人公が水のイメージとともに母親との記憶を思い返していく、幻想的な表現が美しいアドベンチャーゲーム。

 本誌では2018年に行われたインディーゲームイベント“Indiecade”でのデモのプレイリポートを過去に掲載しているので、そちらも参考にしてもらえると幸いだ。

『Neon White』武器を銃として使うか、移動アクションに使うか選べる、スタイリッシュなスピードランFPS(Switch/PC)

 Angel Matrixの『Neon White』は、FPSと一人称視点アクションが、カードゲーム風のギミックで融合したユニークなゲーム。

 各武器を単に武器として使うだけでなく、カードとして消費する事も可能なのが本作のポイント。たとえばピストルはハイジャンプ、サブマシンガンはストンプ攻撃といった感じに、武器としての役割と使い捨ての追加移動アクションとしての役割を両方持っているので、どちらで使うかをうまく判断して高速クリアーを目指すのだ。

 ちなみに主人公“ネオンホワイト”をはじめとするデーモンスレイヤーたちは、天国に巣食うデーモンを駆逐するため、地獄から一時的に呼び戻された面々。

 それぞれ天国での永遠の生を取り戻すべく競い合うのだが、どうも前世(?)で知り合いだったという節もあり……といった感じに、ビジュアルノベル風のパートも用意されている。

Screenshot_Gameplay_Ringer_Large
右下に注目。武器として使うか、使い捨ての追加アクションとして使うかがキモ。
Screenshot_Dialogue_Mikey_Large
ビジュアルノベルっぽいパートも存在する。キャラがちょっとパンキッシュでかわいい。

『The Artful Escape』サイケデリックな音楽活劇(Xbox Series X|S/Xbox One/PC)

 Beethoven and Dinosaurによる『The Artful Escape』は、2021年9月9日の配信が決定。Xbox Game Passにも対応する。

 本作は2Dプラットフォームアクションアドベンチャーゲーム。10代の天才ギタリスト少年フランシスが、初ライブを前にしてステージ上のキャラを極めるべく、サイケデリックな妄想の世界を旅するという。

『Skin Deep』バカ武器とアイデアを駆使してクリエイティブに宇宙海賊を撃退する変則FPS(PC)

 Blendo Gamesの『Skin Deep』は、宇宙海賊によって占拠された宇宙船を救うべく、保険会社の戦士として奮闘するFPS。

 ゲームはコメディタッチで、かつプレイヤーのクリエイティビティを求める内容。弾がなくとも銃をぶん投げてエアーロックを解除して敵を宇宙に放り出したり、テレポーテーションガンなどのギミック武器を活用したり、「体が臭い(のですぐ見つかる)」などのステータスをトイレで解決する……といった感じのテイストになっている。

ユニークな作風の有力な開発者と続々契約

 また、新たに4つのパブリッシング契約を締結したことが発表された。いずれも海外インディーゲームシーンで実績のある開発者/スタジオで、今後の発表が気になるところだ。

  • Outerloop
    • ハヤブサ使いの一人称視点/VRアクションアドベンチャー『Falcon Age』が有名
  • Jessica Mak
  • Ivy Road
    • The Stanley Parable』の共同開発者であるDavey Wreden氏とThe Fullbright Company(『Gone Home』、『Tacoma』)の共同創設者のひとりKarla Zimonja氏による新スタジオ
  • No Code
    • Devolver Digitalから配信された『Observation』や『Stories Untold』など、トリッキーなギミックのアドベンチャーゲームを得意とするスタジオ

既発作品の追加移植も発表

 『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』など、すでにリリースされている作品の追加移植なども発表されている。いずれも優れた作品なので、「これやりたいけど対応してないんだよなー」と思っていた人はチェックしてはいかがだろうか。

  • I Am Dead
    • PS5/PS4/Xboxで8月9日配信
  • What Remains of Edith Finch(フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと)
    • iOSで8月16日配信
  • The Pathless
    • Steamで11月16日配信
  • Gorogoa
    • Xbox Game Passに登場予定
  • Telling Lies
    • Xbox Game Passに登場予定