スパイク・チュンソフトは、プレイステーション4用パッケージ版『ARK: Survival Evolved(アーク:サバイバル エボルブド)』(以下、『ARK』)のゲーム本編と、これまで配信されたされたすべてのダウンロードコンテンツをセットにした、『ARK: Ultimate Survivor Edition』を、2021年7月29日に発売する。

 『ARK』は、開発会社のStudio Wildcardが手掛けるオープンワールドアクションゲーム。恐竜を始めとした野生生物が存在する広大な島を舞台に、過酷なサバイバル生活を繰り広げていくという、非常に自由度の高いゲーム性が人気を博しているタイトルだ。

 日本では2017年に、スパイク・チュンソフトよりPS4版が発売。多くのプレイヤーに楽しまれてきたが、2020年に人気バーチャルYouTuberによる配信が盛んに行われて、またもブレイク。彼らの活動をきっかけに『ARK』を知った、またはプレイを始めたユーザーも多いのではないだろうか。

『ARK: Ultimate Survivor Edition』レビュー。DLC全部入りなので、ゲーム実況などで気になっていた人はコレで遊んで!
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 今回リリースされる『ARK: Ultimate Survivor Edition』には、『ARK』本編に加えて、2種類のシーズンパス『ARK: Survival Evolved シーズンパス』と『ARK: Genesis シーズンパス』が収録。初めて『ARK』を遊ぶという人も、これ1本で本作のすべてをまるっと遊べる、というわけだ。

 ちなみに、本作のダウンロード版はすでに発売中。価格はパッケージ版、ダウンロード版ともに7480円[税込]となっている。

 『ARK』の本編を持っている人は、ダウンロードコンテンツの単品購入可能。価格も以前より安くなっており、『ARK: Survival Evolved シーズンパス』が3080円[税込]、『ARK: Genesis シーズンパス』が3630円[税込]だ。

 なお、2021年8月7日10時からは、本作の発売を記念した12時間特番をお届けする。同日16時からは声優の青木瑠璃子さんが出演し、視聴者といっしょに『ARK』をプレイする予定だ。詳しい内容は以下の記事を参照してほしい。

『ARK』初体験のライターによるレビューをお届け!

 ここからは、『ARK』を初めて遊んだ筆者のレビューをお届け。前述の通り、本作では、恐竜などの野生生物がはびこる島でサバイバル生活を送ることとなるが、プレイしてみて初めて感じたのは、『ARK』の世界が想像していたよりもかなり過酷な環境であること。

 この世界では、現実世界と同様に、食料を確保しないと飢えや乾きによって容易に力尽きてしまうし、時間帯によって気温も大きく変わるので、ちゃんと環境に合った衣服を用意しないと、体温が上昇/低下して、命の危機にさらされることになる。

 また、島に生息している恐竜たちのなかには、プレイヤーを発見するやいなや、いきなり襲いかかってくる危ないヤツもいるので、身を守るための住居も建設する必要がある。

 初めて島に降り立ったときは、もちろんなにも持ってない状況なので、体力はどんどん減っていくし、恐竜たちはこちらに目を光らせているしで、正直かなり焦ったが、いつか見たサバイバル番組で知った、川沿いを拠点にしたら飲み水は最低限確保できるというおぼろげな知識を頼りに、川の近くに拠点を構えることに。

 これが功を奏したようで、川の近くには飲み水はもちろん、食料となるベリーが原生していたので、ひとまず、飢えや乾きによる衰弱の心配はなくなった。

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 また、拠点の近くには木々がたくさん生えていて、住居を建てるために必要な資源がたくさん手に入れることができたので、比較的早い段階で自分の住処を作ることができた。

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誰だって最初は豆腐ハウスからのスタートだ。

 そうして、生活にひとまずの余裕ができたことで、自分がこの世界でできることが少しずつ理解できてきた。序盤から制作できる石の斧や槍を作れば、野生生物を狩ることができるので、衣服を作るのに必要な動物の皮が手に入るし、焼いて食べれば食料にもなる生肉も手に入る。

 島の状況を知れば知るほど、少しずつ自分が島の環境に適合できていくのがすごく楽しく、気がつけば、この世界でのサバイバル生活に夢中になっていた。最初はできることが少ないものの、過酷な環境を生き抜いていくことで、少しずつできることが増えていくのがおもしろいという、サバイバル生活の醍醐味を体現できている。

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これも生きるため。
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 島に生息するほとんどの生物をテイム(飼いならすこと)できるのも本作の大きなポイント。筆者もある程度生活に余裕できてきたので、いよいよ恐竜をテイムしてみることに。

 今回狙うことにしたのは、拠点の近くでときどき見かけていた、プテラノドン。テイムには、好物となる食料を一定以上与えることで成功となるようなので、たき火で用意できるこんがり肉を大量に用意。あと、食料を与えるには麻酔矢などを使って恐竜を眠らせないといけないため、麻酔矢も準備して、いざ、プテラノドンのテイムへ!

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材料と、エングラムという設計図があれば簡単にクラフトできる。

 麻酔矢で無事にプテラノドンを昏睡させて、食料を与えると、テイム完了! 念願の恐竜をテイムできたことにめちゃくちゃテンションが上がったが、さらに、プテラノドンを始めとする翼竜は背中に乗って空を滑空できるので、一気に行動範囲が広がって、この世界での自由を手にした気分になった。

 恐竜をパートナーにしていっしょに冒険ができるのは、本作でしか味わえない、ロマン溢れる魅力的な要素だ。まだ本作を遊んだことのない人は、ぜひ恐竜たちとスケールの大きい冒険を楽しんでほしい。

『ARK: Ultimate Survivor Edition』レビュー。DLC全部入りなので、ゲーム実況などで気になっていた人はコレで遊んで!
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空は自由だ。

編集担当から一言

 ファミ通編集者の北口徒歩2分です。ライターのNiShi君は『ARK』の世界を大いに楽しんだようですが、たいへんなこともあったようで。おそらく初めてプレイする方の中には、同じ苦労をする方もいると思います。

 本作はオフラインモードとオンラインモードの2種類が用意されているのですが、「もっと快適にプレイしたいよ~」という方は、オフラインモードを選び、開始時に各種設定をいじるのがおすすめです。

 1回あたりのアイテムの採取数を増やしたり、恐竜のテイムにかかる時間を短くしたりと、いろいろ遊びやすくできます。やさしい設定でゲームの流れをつかんだら、オンラインモードで公式サーバーにつないで、ほかのプレイヤーといっしょに遊んでみる、なんてのもおもしろいですよ。ぜひいろいろ試してみてください。

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