2021年7月21日16時よりNintendo Switch版が正式にサービス開始となったポケモン初のチーム戦略バトルゲーム『ポケモンユナイト』。
本作を遊んでいる人の中には、『ポケットモンスター』シリーズは好きだけど、チーム戦略バトルゲームは初めてプレイするという方も多いのではないだろうか。そこで今回は、初心者でも扱いが簡単なカビゴンを使ってユナイトバトルで勝利する方法を解説する。
また、本誌編集者・北口徒歩2分が作成した動画解説もある。動画のほうがわかりやすい方はこちらを参考に。
『ポケモンユナイト』攻略記事
カビゴンの役割
カビゴンは、ディフェンス型のポケモン。耐久力が高く、前線に立って相手の攻撃を受け止め、味方を守ることがおもな役割だ。
覚える技は妨害系のものがとても多く、とくにレベル6で覚えられる“ヘビーボンバー”は非常に強力。指定した地点へ向かって飛びあがり、着地時に範囲内にいる相手にダメージを与えながら吹き飛ばして浮かせられる。
ヘビーボンバー
- クールタイム:7秒
- 効果:重たい体をぶつけて攻撃する。範囲内にいる相手のポケモンにダメージを与え、ふきとばす。レベル12になると、“ヘビーボンバー+”にアップグレードする。アップグレード後はわざのダメージが増加する。
この技のすごいところは、“相手との距離を詰められる”かつ“複数の相手に行動妨害を付与できる”にもかかわらずクールタイム(再使用までの時間)がたったの7秒だということ。強い要素と強い要素と強い要素が融合してアルティメット強い技になっている。
相手との距離を詰められたり、行動妨害を付与できたりといった技はほかにも数多くあるが、それを同時にできる技となると貴重。さらにはユナイトわざで再度相手を浮かせつつHPも回復できるため、相手の集中攻撃を受けても倒されにくい。これらの条件が揃っているカビゴンは、集団戦で先陣を切る役割にピッタリのポケモンなのだ。
オススメの技選択
カビゴンはレベル6、レベル8で2種類のうちからひとつ選んで技を覚えられる。筆者のオススメは、“ヘビーボンバー”と“とおせんぼう”の組み合わせだ。
ヘビーボンバーの強さは、先述の通り。正直なところ、“じたばた”の有用性を筆者はいまだ見いだせていない。そうしたマイナーな技をうまく使いこなしたいという欲求には理解がある方だと自負しているが、ひとまず初心者のうちは“ヘビーボンバー”を選んでおくのが無難だと思う。
“とおせんぼう”と“あくび”の選択については、人によって考えが分かれる部分だろう。両者の効果は以下の通り。
とおせんぼう
- クールタイム:11秒
- 効果:両手をひろげて壁を作り、シールド効果を得る。壁を通り抜けることはできず、ぶつかった相手のポケモンはつきとばされる。レベル14になると、とおせんぼう+へとアップグレードする。アップグレード後は、わざを使っているあいだ受けるダメージが軽減する。
あくび
- クールタイム:12秒
- 大きなあくびで相手のポケモンの眠気を誘う。わざを受けた相手のポケモンはねむり状態になる。レベル14になると、“あくび+”へとアップグレードする。アップグレード後は、わざ命中時に相手のポケモンの移動速度を少しのあいだ下げられるようになる。
筆者が“とおせんぼう”を推すのは、相手をつき飛ばす効果を評価してのことだ。
“とおせんぼう”には、大きく分けてふたつの使いかたが考えられる。ひとつは、味方から相手を遠ざける使いかた。遠隔アタック型の味方に相手を近づかせず、安全に攻撃できる。
もうひとつは、味方側に相手を追い込む使いかた。筆者はとくにこちらの使いかたを評価している。たとえば、ゴールエリアに逃げ込んだ相手のポケモンをゴールエリアから味方のいる方へ追い出して攻撃したり、逃げようとする相手の前に“ヘビーボンバー”などで回り込んで味方側へ追いやったりといった感じだ。
また、相手を倒しきらずともゴールエリアから遠ざけるだけで、味方のポケモンが妨害を受けずにゴールすることも可能だ。5対5の集団戦においても、相手の真ん中に割って入り“とおせんぼう”を使えば、容易に相手を分断できる。と、こんな感じで「こうやって使ったら強いかも!」を妄想するのが楽しいところも、推しポイントのひとつだ。
カビゴンの立ち回り
カビゴンの立ち回りは、いたってシンプル。なるべく多くの相手に“ヘビーボンバー”を当てることだ。敵陣に突っ込んで攻撃を受け、倒されそうになったらユナイトわざを発動して回復。その後は使用可能になるたびに“ヘビーボンバー”をぶち込もう。
ユナイトわざ:ばくすいインパクト
- 眠っていびきをかく。範囲内にいる相手のポケモンに繰り返しダメージを与え、ふきとばす。同時に自分のHPを継続的に回復する。また、眠っているあいだは妨害されなくなる。
それができてきたら、つぎは“とおせんぼう”の練習だ。相手をどちらに突き飛ばすべきかを考えて、“とおせんぼう”を発動する向きを考えてみてほしい。相手を味方側に突き飛ばすと、なんだかすごくテクニカルなことができた気分になれる。
このふたつができれば、十分に活躍できるはずだ。注意点として、カビゴン自身は1対1での戦闘がそこまで得意ではないことをわきまえておきたい。近くに味方がいないときは、戦わないようにした方がいい。
オススメのルートは、上か下。同じルートに進む味方として相性がいいポケモンは遠隔アタック型全般で、とくにアローラキュウコンやピカチュウ、ウッウなど序盤から強いポケモンとの相性がいい。
序盤から中盤にかけてガンガン戦える強さがあり、終盤になっても集団戦の切り込み隊長として、行動妨害を付与することで終始大活躍が見込める。チームに貢献している実感を強く得られるので、チーム戦略バトルの醍醐味を存分に味わえるポケモンだと言える。特性のくいしんぼう(きのみを食べたときの効果が上昇する)も活かしながら、粘り強く戦おう。
数回使うだけで手に馴染むくらいに扱いやすいポケモンだと思うので、まだカビゴンを使ったことがないという方も、この後さっそく試してみてはどうだろうか。ゴールするときのモーションがめちゃくちゃかわいいので、それだけでも見てほしい。
筆者紹介:竹内白州
ポケモンが大好きすぎるフリーライター。ポケモンバトルガチ勢で、PJCS2021ではゲーム部門で本戦に出場した。チーム戦略バトル系のゲームも以前から好んでプレイしていたため、『ポケモンユナイト』には発表時から並々ならぬ期待を寄せている。