シリーズおなじみのATBが初搭載されたタイトル
いまから30年前の1991年(平成3年)7月19日は、スーパーファミコンで『ファイナルファンタジーIV』が発売された日。
プラットフォームをファミコンからスーパーファミコンに移して発売された『ファイナルファンタジーIV』。
自分の家にはスーパーファミコン本体がなかったのですが、友だちの家で本作をプレイしているところを見せてもらい、カラフルなグラフィックや重厚なサウンドに感動。その日の夜に、親にスーパーファミコンと『FFIV』を買ってほしいとせがみました。
友だちの家で見せてもらったのがちょうど“マザーボム”というボス戦で、仲間キャラクターが5人だったり、マザーボムが爆発してボムとペイニーボムの6体になったりと、とにかく派手で「これがスーパーファミコンなのかぁ」と感動した記憶があります。
そんな『FFIV』のストーリーは愛や憎しみといった人間関係をフィーチャーしたもの。プレイした当時はまだ子どもだったので、ちゃんと理解はできていなかったですが、これが大人のドラマなんだ……とドキドキしながらプレイしました。その一方で敵に“四天王”がいたり、仲間が戦いの犠牲になったりと王道マンガ的な展開も多く、こういった展開には素直に燃えました。
2番目に戦う四天王のカイナッツォが、最初のスカルミリョーネのことを「あいつはしてんのうになれたのがふしぎなくらい、よわっちいやつだったからなあ」とけなすため、どれだけ強い相手なのかとビクビクしていたら、サンダラやサンダガで完封できたので肩透かしを食らった覚えも……。
ただ、その後のストーリーで、最後の力を振り絞ってセシルたちを部屋に閉じ込めて押しつぶそうとしたり、パロムとポロムがブレイクで体を石化させて壁を止めてくれたりといったドラマがあったため、とてもインパクトのあるボスとして記憶に残っています。
バトル面は、熟練度制が廃止されてオーソドックスな作りになった一方で、戦闘中つねに時間が流れる“ATB”が導入されたり、キャラクターの入れ替えで戦略性が大きく変わったりと、甘くはなかったです。ただ、カイナッツォのように倒しかたさえ分かれば勝てることも多く、敵の特性を見破って工夫して戦うのが楽しかったですね。
そんな『FFIV』は6月14日に発表された、ドット絵のまま高精細にリマスターした“ファイナルファンタジー ピクセルリマスター”にもラインアップ。Steam版は販売ページも公開されているので、ウィッシュリストに入れて待ちましょう!
“ファイナルファンタジー ピクセルリマスター”『ファイナルファンタジーIV』Steamページ