1986年(昭和61年)7月1日は、ツインファミコンが発売された日。本日で発売から35周年を迎えた。

 ツインファミコンは、シャープから発売された据え置き型ゲーム機。任天堂のファミリーコンピュータとディスクシステムが一体型になった、まさに夢のようなマシンだった。鮮烈な赤のボディーカラーに丸みを帯びたデザインが非常にかっこよく、当時のゲームキッズ憧れのゲームマシンだったと言っても過言ではない。

 本家のファミコンと異なり、電源とリセットボタンが前面に付いていて前から押す必要がある。リセットボタンはパシッと叩くようにリセットできないため、本家よりは少々押しにくかったかもしれないが、飼い猫などのペットに踏まれてリセットされる心配もない(!?)ところがよかったかもしれない。

ツインファミコンが発売された日。シャープから発売されたファミコンとディスクシステムが一体化したゲームキッズ羨望の豪華マシン【今日は何の日?】

 価格は32000円で、後に黒いボディーカラーの後期型も発売されている。後期型のコントローラーにはなんと連射機能が標準搭載。連射パッドがけっこう流行っていた時代だったので、筆者的にはかなり羨ましく思った覚えがある。

 ファミコン以前のゲーム機にはRF出力(アンテナ入力からチューナーを通じてテレビ放送のように映す方式で、2チャンネルなどを利用して表示していた)のみしか付いていないのがふつうだったが、本機にはAV出力端子も搭載していたのが新しかった。加えてACアダプターも1本で済むところがありがたい。

 これは稀有な事例だと思うが、筆者はツインファミコンのアダプターをファミコンにぶっ挿してヒューズを切るというミスを2度もおかしている(笑)。アダプターの仕様はしっかり確認しなきゃいけないなと幼心に思ったものだった。

 ふたつ以上の機器がセットになった一体型のゲーム機はPCエンジンやメガドライブでも出ているが、一体型の元祖と言うとやはりシャープのイメージ。ツインファミコン以前には、ファミコンとテレビが一体になった“ファミコンテレビC1(正式名称はマイコンピュータテレビC1というらしい)”やビデオ編集機能を備えた“編集ファミコン(ファミコンタイトラーとも呼ぶらしい)”を、さらに後にはスーパーファミコンとテレビが一体化した“SF1”も発売しているのだからスゴイ。

 編集ファミコンは一般にはかなりマニアックな機器だと思うが、S端子が使えるとあってか週刊ファミ通編集部ではファミコンの撮影をする際にこちらを使用していた。ゆえに、筆者のような古い編集者にはなかなかなじみ深い機器となっている。

ツインファミコンが発売された日。シャープから発売されたファミコンとディスクシステムが一体化したゲームキッズ羨望の豪華マシン【今日は何の日?】
編集ファミコン(ファミコンタイトラー)は1989年発売で価格は43000円。
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SF1は1990年発売で、14型が10万円で、21型が13万3000円。
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