初音ミクという歌姫の歴史を体感するのに最適と言える作品

 2016年(平成28年)6月23日は、プレイステーション4でダウンロード版の『初音ミク Project DIVA Future Tone(プロジェクト ディーヴァ フューチャートーン)』が発売された日。本日で配信開始から5周年を迎えた。

PS4『初音ミク プロジェクト ディーヴァ フューチャートーン』発売5周年。『バーチャファイター』などでおなじみのAM2研が手掛けたリズムゲームのシリーズ最高傑作【今日は何の日?】

 『初音ミク Project DIVA Future Tone』は、セガから発売されたリズムアクションゲーム。もはや説明不要の電子の歌姫・初音ミクらが歌と踊りを披露してくれるゲームで、つぎつぎと表示されていくターゲットアイコンと画面端から飛来するメロディアイコンがピッタリ重なったタイミングで対応するボタンを押していくというのが基本ルールだ。

 もともとはゲームセンターで人気を博した『初音ミク Project DIVA Arcade』のバージョンアップ版である同作を、プレイステーション4向けにアレンジした作品となっている。開発は『バーチャファイター』シリーズや『Project mirai』シリーズなどを手掛けた“AM2研”が担当していて、同じ『初音ミク Project DIVA』シリーズでもPSP版からの流れを汲む『f』や『X』などのシリーズとは一味違うプレイフィールが楽しめるのが大きな特徴とも言えるだろう。

PS4『初音ミク プロジェクト ディーヴァ フューチャートーン』発売5周年。『バーチャファイター』などでおなじみのAM2研が手掛けたリズムゲームのシリーズ最高傑作【今日は何の日?】

 最大4つまでのボタンの“同時押し”や特定のボタンを押し続ける“ホールド”という『Arcade』独自の操作に加え、『Future Tone』からは“スライド”や“チェーンスライド”といった新操作が追加された。とくにチェーンスライドはシャキーンというような金属音を彷彿とさせる効果音が気持ちいい。筆者的には『バーチャファイター』で攻撃がカウンターヒットしたときの効果音と同じ種類の気持ちよさで非常に気に入っている。

PS4『初音ミク プロジェクト ディーヴァ フューチャートーン』発売5周年。『バーチャファイター』などでおなじみのAM2研が手掛けたリズムゲームのシリーズ最高傑作【今日は何の日?】

 2017年11月22日には、追加曲などを加えたパッケージ版『初音ミク Project DIVA Future Tone DX』が発売。追加楽曲なども全部セットになっていて、収録楽曲はなんと238曲にも及ぶ。2007年に初音ミクが誕生してから10年のあいだに作られた、あらゆるジャンルの楽曲をガッツリ詰め込んだまさにシリーズ集大成となっているのが凄まじい。単純に全曲を1回プレイするだけでも相当な時間を要するのだから、初めてプレイする人は誰もが驚くに違いない。発売当時はマジカルミライ 2017のテーマソングとして、ハチ(米津玄師)が新曲の『砂の惑星 feat.初音ミク』を提供したことも大きな話題を呼んでいた。

 そのほか、400種類ほどもあるモジュール(コスチューム)で着せ替えを楽しんだりしつつ、“PVフォト”機能で撮影を嗜んだりできる点も見逃せない。充実したプラクティスで苦手なパートだけを繰り返し練習できるのもかなりありがたかった覚えがある。

 2021年3月9日からは、ダウンロード版の『初音ミク Project DIVA Future Tone DX』の価格が3900円(税抜価格)に改定(もちろん“ミク”にちなんでの3900円)されていて、一層お得感がアップしている。初音ミクという歌姫の歴史を体感するのに最適と言える作品なので、未体験の人はこちらで遊んでみるといいだろう。

PS4『初音ミク プロジェクト ディーヴァ フューチャートーン』発売5周年。『バーチャファイター』などでおなじみのAM2研が手掛けたリズムゲームのシリーズ最高傑作【今日は何の日?】
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