1992年より雑誌『少女コミック』での連載がスタートし、累計発行部数は2000万部を突破している人気作『ふしぎ遊戯』。少女マンガといえば胸キュンシーン満載なラブストーリーが多い印象ですが、本作は古代中国風の異世界と現実世界が交錯するファンタジー作品です。不思議な設定もさることながら、じつはドラマチックなストーリー展開も面白いらしく……？
物語のキーパーソンは、中学3年生の夕城美朱と彼女の親友・本郷唯。ひょんなことから異世界へ迷い込んでしまった2人が、朱雀七星士・鬼宿（たまほめ）に助けられることで物語は動き出しました。
ちなみにこの鬼宿が、なかなかの美少年。だからというわけではないのですが、行動をともにするうちに美朱は彼に恋心を抱き始めます。しかし唯も同じく鬼宿のことが気になっていて……。
鬼宿をめぐる恋のライバル関係も相まって、親友同士だった美朱と唯は次第に敵対関係に。“朱雀の巫女”となった美朱に対抗して、唯は第11話にて朱雀のライバル・青龍の巫女になる決意を固めてしまいました。
結果的には敵対関係に陥ったものの、2人は互いを心の底から憎み合っているわけではありません。個人的には美朱と唯の“友情”こそが、本作最大の魅力なのでは？ とさえ思っているほど。
たとえば唯が朱雀と対立する青龍の巫女になった理由には、鬼宿と美朱の恋仲が関係。この時までにすでに両想いになっていた2人を見て、唯は嫉妬心を抱いてしまうのです。それも“美朱に対して”ではなく、“鬼宿に対して”。つまり唯は鬼宿のためだけに行動する美朱に寂しさを覚え、美朱を恨んでしまったというわけです。
結局2人のすれ違いは、第50話にてようやく解決。唯が青龍七星士・心宿の結界に囚われていることを知った美朱は、彼女を救うべく大奮闘しました。
唯のために傷ついていく美朱を見て、唯は「鬼宿より私の方があんたのこと分かってるんだよ」、「だって子どもの時からずっと一緒だったんだもん」と自分の気持ちに正直に。身をもって唯を助けようとした美朱の姿には、多くの視聴者が涙を流したことでしょう。
女の子どうしの友情も魅力的な『ふしぎ遊戯』。朱雀VS青龍の戦いや“朱雀の巫女”を守る朱雀七星士の活躍など、見どころはまだまだ語り尽くせません。
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※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
