展覧会“今石洋之の世界”リポート。『グレンラガン』『キルラキル』『プロメア』の貴重な資料や数々の未公開作品も鑑賞できる！

　2021年5月29日～6月27日の期間中、埼玉県のところざわサクラタウン内“EJアニメミュージアム”にて、今石洋之氏をフィーチャーした展覧会“今石洋之の世界”が開催される。

　今石氏といえば、アニメ『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』、『プロメア』など、熱い作風が特徴で数多くのファンを持つアニメーターであり、演出家であり、アニメ監督。その今石氏が手掛けた作品の原画をプリントした多数のパネルや資料、今石氏のルーツが知れる貴重な資料などが展示される。

　本記事では開催前日におこなわれたメディア内覧会の模様をリポート。なお、超どうでもいい情報だが、筆者は今石氏の大ファン。取材には『宇宙パトロールルル子』のオーバージャスティス本部長のTシャツを着込んで取材に臨んだ。ジャアアスティィス！

展覧会“今石洋之の世界”リポート。『グレンラガン』『キルラキル』『プロメア』の貴重な資料や数々の未公開作品も鑑賞できる！ — ところざわサクラタウン。中央にある大きな建物が、会場となるEJアニメミュージアムのある場所。

エントランスシアター

　受付のすぐ奥にある“エントランスシアター”では、今石氏の手掛けたアニメ作品の数々が大きなプロジェクトモニターで楽しめる。氏の手掛けてきた歴代作品がダイジェスト的に編集された映像となっており、ついつい見入ってしまう。展覧会の順路冒頭から足が止まってしまうことだろう。

『プロメア』の世界

　展示の最初は映画『プロメア』に関するもの。キャラクターデザインやメカニックデザインのほか、初期構想のコンセプトアート、絵コンテなどなど、さまざまなアートワークが公開されていた。どれもこれもとにかく熱く、クレイ・フォーサイトを許さないこと間違いナシ。

『宇宙パトロールルル子』の世界

　続いては『宇宙パトロールルル子』の展示。こちらもさまざまな資料が展示されていたほか、ルル子とノヴァくんが“ときめきジュエル”（思春期の女の子のハートが生み出す無限のエネルギー！）を眺めるパネルなども展示されていた。

『キルラキル』の世界

　おつぎは『キルラキル』。エリアに入るとまず目に入るのが、作中に登場した武器の実物大レプリカ。ほかにも展示は満載で、絵コンテ、原画やイラストレーションなど見どころは盛りだくさん。とくに登場キャラクターたちの原案デザインは必見だ。

　なおどのエリアにもアニメ映像が流れており、『キルラキル』エリアでは筆者が見たとき、第1話で袋田が「俺の左ジャブの洪水で、ジャブジャブだぁーッ！」と言っているシーンで、ちょっとクスリ。

Panty & Stocking with Garterbeltの世界

　そして『Panty & Stocking with Garterbelt』の世界。こちらも貴重な資料が多数展示されているが、放送コードギリギリなセクシーネタが特徴な作品ということもあり、展示内容も一部のものはかなりハレンチ。

　また、作中では一部実写映像があったのだが、この展示エリアにはそれにまつわる展示も。まさにファン垂涎モノの展示なので、その目で確かめて欲しい。

天元突破グレンラガンの世界

　おそらく本展示会でもっとも展示品数が多いと思われる『天元突破グレンラガン』の世界。初期のコンセプトアートや比較図など、よそでは決してお目にかかれない膨大な量の制作資料が展示されている。また、2次元の資料だけではなく、作画に使用したという模型など立体の展示物もあり見ごたえ十分なエリアとなっている。

3作品の世界

　続いては3つの作品がいっしょになったエリアで、“日本アニメーター見本市”の『SEX and VIOLENCE with MACHSPEED』、“BRIDGESTONE INDY JAPAN 300 mile”のイメージアニメ『OVAL×OVER』、劇場アニメ『DEAD LEAVES』と、言わば短編的な作品の資料が、一挙にまとめられている。