個性豊かな登場人物たちのシュールな“日常”を描いた、あらゐけいいち先生のギャグマンガ『日常』。現在アマゾンプライムビデオでは、アニメ全26話を視聴できます。そのタイトル名からてっきり、登場人物たちの平凡な日常が垣間見えるのかと思いきや……。本作をひと度見れば、誰もがきっとこう思うでしょう。「非日常すぎる!!」と――(笑)。

 本作を手掛けたのは、『けいおん!』や『涼宮ハルヒの憂鬱』などでおなじみの京都アニメーション。2011年4月に民放でアニメシリーズが始まり、その翌年の2012年1月には、異例のことながらNHKのEテレにてディレクターズカット版全12話が放送されました。ちなみに同年6月には、再びEテレで再放送もおこなわれています。

アニメ『日常』(アマゾンプライムビデオ)

 そんなアニメ『日常』をひと言で表すと、考えたら負けの不条理ギャグアニメ。まず本作のメインキャラクターは、時定高校に通う相生裕子とその同級生たち、そして東雲研究所に住んでいるロボット・東雲なのと自称8才の女の子・はかせ、猫の坂本(さん)です。

アニメ『日常』考えたら負け!? 不条理ギャグのオンパレードにツッコミが止まらない【アマゾンプライムビデオおすすめ】
京都アニメーション『日常』公式サイト キャラクター紹介より

 すでに現時点で「ロボット?」、「自称8才?」といろいろツッコミを入れたくなりますが、先ほども伝えた通り“考えたら負け”。なぜなら本編はもっとシュール&カオスのため、いちいちツッコんでいたらキリがないからです。

 たとえば第2話収録の『日常の5』では、裕子の同級生・長野原みおが朝寝坊してしまう展開に。急いで家を飛び出すと、家の前になぜかクマの被り物を被った人物が立っています。はじめ彼女は気にも留めず通り過ぎるのですが、しばらくしてふと「というかいま……ものすごいのいたーーーっ!」と絶叫。しかも後ろからは先ほどのクマが全速力で追いかけてきて、おもむろに「あのー、すみません。木魚落としませんでした?」と尋ねてくるのです(もはや何を言ってるのか筆者もわからない)。

アニメ『日常』考えたら負け!? 不条理ギャグのオンパレードにツッコミが止まらない【アマゾンプライムビデオおすすめ】
Amazonより

 ほかにもヤギで通学する男子高校生が登場したり、先生の下駄箱に弥勒菩薩が入っていたり。突如町に死神が現れてしきりに「KYについて教えてください」と尋ねるなど、エキセントリックなボケが所狭しと散りばめられている本作。はじめこそ視聴者のアタマに「?」が浮かび上がるかもしれませんが、でも大丈夫! 見続けているうちに、いつの間にかこのテンポがクセになってしまうはずだから。

 中には尊さの極みともいえる回もあり、とくにファンの間で神回と名高いのが第16話。自身がロボットであることを必死に隠す“なの”に対し、裕子がかけた言葉は……。それは確かにふたりの距離が縮まる瞬間でした。

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Amazonより

 気になる人は、彼女たちの“日常”をぜひ覗いてみてくださいね。

※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。

『日常』(アマゾンプライムビデオ)