ユービーアイソフトより発売予定の人気シリーズ最新作『ファークライ6』。本作のメディア向けイベントが開催され、昨年の発表以来待たれていた続報が公開となった。
本作では、独裁国家の“ヤーラ”を舞台に、プレイヤーは主人公ダニー・ロハスとして、大統領アントン・カスティロを打倒すべくゲリラ活動に参加する。
“ゲリラ・ファークライ・スタイル”と呼ばれる、本作ならではの戦いかたや登場するツールは、独創性溢れるプレイスタイルをサポートするもの。
そんな本作の舞台や、ゲリラ流手製武器の“リゾルバー武器”、魅力的な相棒など、メディア向けイベントで明らかになった各要素を紹介しよう。
熱帯の楽園 ヤーラ
これまでにない野心的なオープンワールドと謳うヤーラは、豊かな自然と衰退する市街地のコントラストが印象深い景観を生み出している。首都エスペランザは、大統領アントン・カスティロによって軍事封鎖されており、大統領を支持する人々と、革命運動を強めるゲリラとのプロパガンダ合戦がくり広げられている。
アントンは残忍で、みずからの行いは国のためと信じ、楽園を再建して過去の栄光を取り戻そうとしている。一方で息子ディエゴを愛し、ゆくゆくは国を担う存在になってほしいと願うが、そのディエゴはすでに自分の道を歩み始め、この国に葛藤を抱き……。
アントンは残忍な社会改革を推進し、反対する者すべてに強制労働を課した。市民への圧政により、ヤーラは壊滅寸前の状態だ。
かくして革命の狼煙は上がった。かつてカリブ海の宝石と謳われたヤーラは、いまや火薬樽であり、マッチを手にしているのはあなただ。
戦いの舞台
本作の舞台であるヤーラには、ジャングルや海岸、沼、村や町、都市などの多種多様な地域が存在。市民やレジスタンス、ゲリラ、軍隊などの人々が住む、生きたワールドだ。そして、多くの動物が生息している。島の自然と多様性はこれまでのシリーズでもっとも野心的であり、プレイヤーは島全体を探索していることを実感できる。
本作ならではの“ゲリラ・ファークライ・スタイル”
本作の醍醐味と言えるのが、ゲリラならではの戦いかただ。“リゾルバー哲学”という、実際にキューバで生まれた考えかたが、本作にも息づいている。ありあわせの物で必要な物を作り出す。そして、持っている物すべてを使って混乱を引き起こす。その哲学を昇華させた本作ならではのシステムが“リゾルバー武器”だ。
バイクのエンジンやイワシの缶詰の缶、ガスボンベ、車のマフラーなど身近にあるものは何でも使って組合わせて、多種多様な武器を作り上げる。ミニガンや火炎放射器のほか、さまざまな“トンデモ武器”が製作可能。これにより自分だけのプレイスタイルを掘り下げ、いろいろな組み合わせが楽しめるのだ。
目的に合ったツールを選び取り、プレイスタイルを補うことが『ファークライ6』のコアとなる考え方だという。ステルスとアクションがブレンドした“ゲリラ・ファンタジー”は、『ファークライ』のDNAに完璧にマッチしていると、ゲームプレイ・ディレクターのALEX氏は語る。
ユニークなリゾルバー武器を作るだけでなく、本作にはスタンダードな武器も多数登場する。カスタマイズも豊富で、サプレッサーやスコープ、レーザーポインターなど、自分好みにアレンジして使用できる。
多様な乗り物
リゾルバー哲学はロードアウトだけではなく、乗り物にも通じる。ゲリラは身近にあるものを駆使して、普通のクルマを武器に仕立て、軍隊に立ち向かえるようにする。 車両の外側も内側も自分好みにカスタマイズ可能で、ワールド中を駆け回れる。
共に戦うアミーゴたち
ヤーラの各地には、過酷な戦いをともにする仲間が存在。非情な元KGBスパイなど個性豊かな人物たちに加えて、ダックスフントの“チョリソー”や、クロコダイルの“グアポ”といった相棒(アミーゴ)の助けを借り、立ちはだかる政権を革命の炎で焼き払おう。
ますます期待が高まる『ファークライ6』
3年ぶりのナンバリングということで期待が高まる『ファークライ6』。前作のカルトをテーマにしたクレイジー(?)な世界から一転、シリアスな社会・政治モノ。
ある意味こちらもクレイジーというか、人間の“狂気”の部分が色濃く描かれそうで楽しみだ。とくにアントン役、ジャンカルロ・エスポジートのキャスティングが個人的にハマっていて、物語にも注目(『マンダロリアン』好きなので)。
ジャンクパーツを組み合わせて作る即席(だが強力)のトンデモ武器や、魅力的な相棒など、本作ならではの“ゲリラ・ファークライ・スタイル”は新鮮でおもしろく感じた。ぜひとも、ラムと葉巻を嗜みながらプレイしたい。
そして、PS5、XSX|Sの最新ハードで展開する“ファークライ”は、どのようなプレイフィールをもたらすのか。60FPS、4Kは当然として、レイトレーシングや各ハードに搭載されている機能に対応するのか、と気になる点も多い。さらなる続報に期待しよう。